時化の余波 平目馬面蛸に鯖 はぐれトラウト せつなかりけり 6月9日(木) | 100キロ走って宮古に魚を買いにいく。

100キロ走って宮古に魚を買いにいく。

盛岡の海鮮居酒屋「海ごはんしまか」の専属魚仕入れ人による、毎朝の宮古市魚市場の様子と、
買い付けたものを中心とした宮古の魚介類を写真多用でリポートするブログです。

週ナカのシケ、大荒れで水揚げほぼ無しということで

久々の宮古市魚市場での買い付けでした。

 

すりキズ気味で痛そうながら、6.8キロの大ヒラメを発見したのでセリにてゲット!!

 

"困ったもんだよ高値安定"の水ダコをなんとかひとくちゲット!!

 

唯一水揚げのあった定置網でウマヅラハギを発見して買い付けました。

 

熱烈成長中のサバをどーんと買いました。しまか特製シメサバ作りましょ。

 

 

ぎらぎらながら、なにか穏やかな気配の朝でした。

しかし、木曜朝の恒例だった「宮古トラウトサーモン」水揚げ販売は、

いまだやや残るシケの影響から本日パスということに相成りまして……。残念っ。

 

 

あれれ?! 水揚げ販売の無いはずの宮古トラウトサーモンだ!!

と、思ってよく見てみると(画像向かって右列手前3尾)

た、た、確かにトラウトサーモン。

でも、それはおそらくシケに乗じて宮古湾内の養殖イケスから脱走した

「はぐれトラウトサーモン」。

それなりに獲れてましたから徒党を組んで逃げた軍団か。笑

しかし、いったん養殖イケスを出て自由になった「TS」たちは

生きてくためになんだりかんだり食うので

生食できなくなっちまってます。

通常の天然サケマスの類いと同様、

アニちゃんが居てイタタタになるのでご注意を。

先人たちの正しい教えにしたがって

ガッツリと低温冷凍して「ルイベ」状態にして食すならOKなんですけどね。

 

ついでなので書いてしまいますが、上記したあたりの話、

なーーーんも気にせず(知識として知らずに?)

出している料理店も多々見受けられます。

せっかくの美味しいひとときが台無しにならないよう、

食べる側も学びつつ、十分に気をつけて

(心配なら料理店サイドに確認するなどしてから)

ご注文することをオススメします。

 

オスなんですかね。トラウトサーモンの原型である虹鱒状態の魚も1匹いました。

 

 

本日、狙っていたアナゴ。しかしシケ明け直後のため、

わずかな水揚げに欲しい魚屋が殺到し、もちろん私も参戦しましたが惨敗。

チョー高過ぎでした。涙

 

 

シケの余波はしだいに落ち着くはずです。楽しみは後にとっておこう。笑