近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
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国東半島付け根に立つ御許山(標高647m)山麓に鎮座します「宇佐神宮」の
ご本殿は小高い丘陵の小椋山(亀山)山頂に鎮座する上宮とその山麓に鎮座する下宮とからなり、その周りに社殿が広がっています。


御祭神
一之御殿:八幡大神 (はちまんおおかみ) - 誉田別尊(応神天皇)
東大寺の大仏建立や道鏡の神託事件の時など、数々のご神威をあらわし皇室を護られたことで朝廷から厚く信仰されてきました。また皇室だけでなく、清和源氏をはじめ全国の武士も武運の神「弓矢八幡」として崇敬を寄せ、一般の人々にも鎮守の神として親しまれてきました。6世紀、菱形池のほとりに初めてご顕現された八幡大神は「誉田天皇広幡八幡麿」また「護国霊験威力神通大自在王菩薩」 と名乗られたと伝えられています。仏教の世界でも八幡大菩薩として崇(あが)められ、元寇の時に神風を吹かせた神は八幡様であるとされています。
「護国霊験威力神通大自在王菩薩」の名の通り自在なる御働きをお顕(あらわ)しになります。
また、「八幡神」をお祀りしている八幡神社は全国に存在し、
八百万(やおよろず)の広がりを持つ強いご神力でご守護されています。
-宇佐神宮公式Webより
二之御殿:比売大神 (ひめのおおかみ)
- 宗像三女神(多岐津姫命・市杵島姫命・多紀理姫命)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓約によって誕生したとされる神で、多岐津姫命(たぎつひめのみこと)・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)・多紀理姫命(たぎりひめのみこと)の三女神のことを言います。筑紫の宇佐嶋(宇佐の御許山)に天降られたと伝えられており、八幡様のあらわれる以前の古い神様、地主神であるとされています。
海北の道中の主として筑前(福岡)の宗像大社や宮地嶽神社、
安芸(広島)の厳島神社などにも祀られており、学問・芸術の上達から財運や
交通安全(航海の安全)など幅広くご守護をされています。 -宇佐神宮公式Webより
三之御殿:神功皇后 (じんぐうこうごう) - 別名:息長足姫命
神功皇后は、香椎(かしい:福岡県)の斎宮(いわいのみや)で天神地祇(てんじんちぎ)の教えを仰いで熊襲(くまそ)を鎮められた後、皇祖の神助(しんじょ)を得て大陸との交渉を成し遂げられました。『日本書紀』には皇后の敬神(けいしん)の様子や、後に宇美(うみ:福岡県)でご誕生になる応神天皇が胎中天皇であられたこと等が記されています。
神功皇后は母神として神人交歓、安産、教育などの守護をされており、
そのご威徳が高くあらわれています。 -宇佐神宮公式Webより

宇佐神宮は全国八幡宮の総本宮 勅祭の大社であり 歴代天皇は伊勢の神宮につぐ宗廟(そうびょう)我朝(わがちょう)の太祖として御崇敬になられています。
また私たちの祖先は各地に宇佐の八幡宮をお迎えして氏神や鎮守のお社としました。
神代に三神の比売大神がご降臨になってこの宇佐の地に約1400年前の欽明天皇32年 応神天皇のご神霊がはじめて八幡大神としてあらわれになり、各地をご巡幸後この亀山にお鎮まりになりました。
のち弘仁14年応神天皇の母君であられる神宮皇后をお祀りし、三殿のご鎮座となりました。-案内板より

南中楼門 (勅使門)入母屋造檜皮葺。神宮内郭の南正門
勅使門(ちょくしもん)の奥に本殿があり、左より順に一之御殿、二之御殿、
三之御殿と並び、一之御殿の西側に春日神社、北辰神社が、三之御殿の
東側に住吉神社がそれぞれ鎮座いたします。

春日神社、北辰神社、本社一之御殿

本社二之御殿

本社三之御殿、住吉神社

二礼・四拍手・一礼で拝礼をして、本殿正面南側へ。

左手奥に見える山が、宇佐嶋とも呼ばれる御許山(馬城峰)です。宇佐神宮発祥の聖地として摂社大元神社が鎮座し、現在でも毎月の祭祀が厳修されています。
-案内板より
奥宮 大元神社(おもとじんじゃ)
境内南方に立つ御許山(おもとさん)山頂(標高647m)付近に鎮座。御許山は、比売大神が地上に最初に降り立った地とされている。3つの巨石を比売大神の顕現として祀る。

宇佐神宮奥宮 大元神社 遥拝所


百段と回廊
百段
大昔に鬼がいて、『人を喰べていいか』と神に許しをこうたところ、大神は、『わが宮の石段百段を一夜に築いたならば許してやろう』と言われました。鬼は懸命に石段を積みましたが、99段目まで積み上げたとき、大神は、鶏を鳴かせて夜が明けたと告げられました。鬼は原(はる)の蛇堀の池に身を投げたといいます。これは百段にまつわる伝説です。昭和造営前の石段は大石を使った荒造りでした。 -宇佐神宮公式Webより


百段(階段)の下にはモノレールが通っていました。


八子(やこ)神社(八王子神、祭典日・12月31日):境内社

西大門(社殿側)と神井
つづく
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