近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
天守最上階から下ります。


天守最上階→3階 3階→2階

樹齢約350年の木曽桧の梁


天守2階→1階
天守より、多聞櫓(渡櫓)を経て、現存構造物・高欄櫓へ。


多聞櫓(渡櫓)


屋根断面模型 伝統仕口構成一覧表
この模型は天守の屋根と外壁の断面を実物大で組み立てたものです。
■屋根本瓦葺き
平瓦と丸瓦を主体に各種の役物瓦を用いて葺ふく日本の伝統的な工法で、城郭や社寺などに用いられる葺き方です。
瓦は岐阜県産の耐寒瓦で、1100度を超える高温で焼成されています。
吸水率が低く、凍害に強いという特徴があります。
軒丸のきまる瓦や軒平のきひら瓦の紋様は、発掘調査で出土した瓦を参考にしています。
屋根下地はサワラの薄板を竹釘で打ちつけたトントン葺きで、その上に瓦桟かわらざんを打ち、瓦を葺いています。
■土壁漆喰仕上げ
日本古来の壁の工法で、下地の竹小舞たけこまいの上に土壁を塗り、漆喰しっくいで仕上げます。
竹小舞とは、丸竹や割竹を縦横に藁わら縄で編んで組み立てたもので、土壁の骨組みになります。
土壁には、山土に水と藁すさを混ぜ半年以上寝かせて発酵させた荒土を使用します。
荒土の手打ち作業から始まり、目潰めつぶし、大直し、斑むら直し、中塗りと何度も土を塗り重ねて壁を厚くします。
漆喰は、銀杏草ぎんなんそうを煮込んだ上に麻すさ、石灰を混ぜて練り上げ、長期間寝かせたものを使用しています。
また、外部の漆喰には、なたね油を混ぜて水に強い仕上げにしています。
製作協力:井波社寺建築
株式会社 児島工務店
合資会社 坂井製瓦工場
有限会社 城ノ戸技建 -案内板より

屋根断面模型

高欄櫓(こうらんやぐら) 国指定重要文化財 指定日:昭和32年6月18日
大洲城の中で唯一2階に縁と高欄のある櫓で、城内が一望のもとに眺められます。現在の高欄櫓は、台所櫓同様、安政4年(1857)の地震で大破し、万延元年(1860)に再建されたものです。昭和45年(1970)に台所櫓とともに解体修理を行いました。
-案内板より
高欄櫓の1階には良く出来た模型がありました。

南西から見た大洲城の模型

南東から見た大洲城の模型

北上から見た大洲城本丸の模型

現存構造物・高欄櫓の梁(1階)

高欄櫓1階から2階への階段は、踊り場があり行き戻る形

高欄櫓2階からの眺め(南)

現存構造物・高欄櫓の梁(2階)

香蘭櫓2階から下り、外に出ます。

複合連結式層塔型 天守群
(高欄櫓、多聞櫓、4重4階天守、多聞櫓、台所櫓(屋根のみ))
敗戦後の初の木造による復元天守。
建築基準法の問題で、承認まで2年近くかかったという。
この時のおかげで、木造復元が他の城址でも可能になったのだろう。
大洲市の皆様、本当にありがとうございました。

日本100名城スタンプ
大洲城(82)
つづく
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