近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
曇り空の13日目、本日最初に訪れた地は、丹波國総社と推定される社、
「宗神社」です。
飛鳥時代後期ごろから始まった律令制より、豪族らの私有地が廃止され、
中央による統一的な地方統治制度が始まり、行政官として中央から派遣
された官吏=国司が地方行政単位である国の祭祀・行政・司法・軍事の
すべてを司るようになりました。


国司着任後の最初の仕事は赴任した令制国内の定められた神社を順に
巡って参拝することでありましたが、平安時代になって国府の近くに
地域内の神社の祭神を集めて祀った(=合祀)神社「総社」を設け、
そこを詣でることで巡回を省くことが制度化されました。

総社の多くは中世に廃れたが、後に再興された社も多くあります。
しかし、再興されずにいる社や、記録がなく、どの神社が総社か
わからなくなってしまった国もあります。


丹波国府は屋賀説以外にも千代川説や篠説等何ヶ所かありますが、
「屋賀」は地名等から有力とされており、その「屋賀」中心地域の
南端に「宗神社」は鎮座しており、丹波国総社と推定されました。

本殿 (寛永十五年(1638)建立)

「宗神社」はかつて「宗社大明神」と称していたことからも、
丹波国の総社であったと考えられています。

境内社

本殿を背にして、拝殿をとおして、参道を見る。
つづく
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