【タイ陸軍全権掌握=クーデター宣言(5月22日)】

 【夜間外出禁止令発令中(00:01-04:00外出禁止)】
  *プーケット・サムイ・パタヤは除く



6月5日のタイデモ関連・最新情報&ニュース+α4

=情報=

・昨日、アヌサワリー(ヴィクトリーモニュメント)で行われた、
 国家平和秩序評議会・軍・警察主催イベントの模様





=現地日本語ニュース=

・「亡命政府」発言のタクシン派元大臣の居場所を特定へ
(http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=3980)

国家平和秩序評議会(NCPO)のウィンタイ副報道官はこのほど、亡命政府の樹立を計画しているとされるチャクラポップ元首相府相を見つけ出して罪に問う考えを明らかにした。

元首相府相は、2009年4月のタクシン支持団体・反独裁民主戦線(UDD)による過激な反政府デモで罪に問われたことから姿をくらましたままだが、カンボジアに潜伏しているとの見方が有力だ。

同国の地元紙は6月2日、元首相府相が「西側の国に組織を設置し、これが亡命政府の樹立につながる」などと発言したと報道している。

組織のトップは国外逃亡中のタクシン元首相で、元首相府相は事務局長を務める予定とされ、また、組織の設置について西側の複数の国と交渉中という。

これについて、ウィンタイ副報道官は、「元首相府相の発言は、事実かどうか定かでないが、NCPOの命令と戒厳令に違反していることは確か」と述べている。[Weekly Bangkok Shuho]


=海外メディアニュース=

・タイ、ゆがんだ「ほほ笑みの国」に [Financial Times](翻訳)
(http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0501M_V00C14A6000000/)

タイのクーデターは国のイメージを大きく損なった。気の短い陸軍司令官が「国民の幸福を取り戻し、紛争をなくす」と軍事政権の意向をまくし立て、学識経験者など数百人が尋問のために出頭させられた。兵士は小さなデモ隊も取り締まり、本(「1984年」)を読んでいただけでも逮捕されそうになる。タイはゆがんだほほ笑みの国になってしまった。

もっとも、バンコク市内、少なくともいわゆる「エリート」やその支持層の見方は異なる。彼らにとっては、国外逃亡中のタクシン元首相派が邪悪な目的のために民主主義を奪い取った民衆支配はクーデターで終わった。軍事独裁政権下での生活を好まない者もいるが、多くはこれを腐敗や勝者総取りの多数決主義を追放するさらに機能的な民主主義の前兆とみている。

 ある現地コラムニストはこうした見方を厳しく批判している。「人々は民主的な独裁政権に強く反対していた」と述べ、多数決原理が乱用されているという認識への懸念に触れた。一方、本物の兵隊による真の独裁政権への懸念はほとんどないようだと語っている。

■止まらなかったタクシン氏の勢い

 それでもなお、軍や官僚などタイのエリート層の多くがなぜ同国の民主主義に敵対的な姿勢を示しているのかは一考に値する。

 ことの起こりは実業界から転身したタクシン氏の2001年の首相就任だった。当初は一部エリートからもてはやされたが、すぐに支持を失った。自身や側近の会社に便宜を図り、政権は人権侵害で非難された。しかも、タクシン派の権力掌握と利益供与は国王蔑視だとする見方が多かった。

 反タクシン派には大きな問題があった。タクシン氏の勢いが止まらなかったのだ。タクシン氏は利益の代弁者だと思い込ませ、これまで取り残されていた北部の大票田を取り込んだ。06年にはタクシン氏を失脚させるためにクーデターが起きたが、タクシン主義を追放するには至らず、軍事政権が退いた後にはタクシン派が政権に返り咲いた。11年には妹のインラック氏が首相に選出された。

 プラユット陸軍司令官は06年の「過ち」を繰り返さないだろう。同氏からみれば、軍が権力を手放したのは時期尚早だったし、親タクシン派による政権掌握を阻止できなかった憲法にも手をつけなかった。多くのバンコク市民にとって、民主主義は見かけ倒しにすぎず、腐敗や「ポピュリズム病」と同義になった。

こうした批判の大半は的外れだ。タクシン政権が旧軍事政権などほかの多くの政権よりも腐敗していたかは疑わしく、タイの民主主義が近隣国よりも脆弱だとも限らない。タイの政治にチェック・アンド・バランスが働かないという考えも誤りで、むしろ過剰ともいえる。ここ数年では、司法の判断で少なくとも3人の首相が失職しており、強力なチェックが働いているのは間違いない。

■民主主義の成果を知ったタイ国民

 民主主義に対する反発は、農民には分別ある票を投じられるわけがないという考えから生じている。最も多額の賄賂を約束してくれる者なら(農民は)誰でも選ぶものだと決めつけているのだ。実際、タクシン氏は施すことによって支持を得た。心の底からそう考えていたのか、それとも単に票獲得を狙っていたのかはここでは関係ない。タクシン氏の政策はこれまでの制度では民主主義の意味がなかった有権者の共感を呼んだ。今やタイの有権者の大半が民主主義の成果を味わっているが、エリートにとってはこの点がまさに問題なのだ。

 軍は「仲裁センター」として振る舞うことによる調和を思い描いている。「1984年」に対して神経をとがらせるのも無理はない。選挙「改革」の実施も提案しているが、狙いは民主主義を強めるのではなく、弱めることにあるのはほぼ間違いない。

 こうした戦略は少しは成功を収めるかもしれない。だが長期的には、タクシン主義に解き放たれた勢力はそう簡単に惑わされないだろう。民主主義は完全ではなく、乱用される可能性もある。だが結局のところ、民主主義とは多数決原理だ。これを長期的な政治的和解の土台としなければならない。

By David Pilling

(2014年6月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)[日経電子版]


=その他ニュース(+α)=

・タイが世界1位のコメ輸出国に返り咲く
(http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=3983)

タイ・コメ輸出業者協会のソムキアット事務局長によれば、タイは今年1月1日-5月20日 におけるコメ輸出が393万トンに達し、コメ輸出国世界1位に返り咲いた。

同期間のコメ輸出は、インドが374万トンで第2位、ベトナムが240万トンで第3位となっている。

過去2年間タイはコメ輸出世界1位の座を他国に譲ることになったが、同事務局長は、「今年はタイのコメ輸出が900万トン(47億5000万米ドル相当)にのぼり、インド、ベトナムを上回って通年でもトップとなるだろう。来年もタイは輸出が1100万トンに達し、ベトナムの1000トン、ベトナムの600万-700万トンを抜いてトップの座を維持する見通し」と述べている。

なお、国際市場における現在の取引価格(トン当たり)は、タイ米が約390米ドル、インド米が420-430米ドル、ベトナム米が約400米ドルとなっている。[Weekly Bangkok Shuho]





タイ政変とこれまでのデモの流れはこちらから、順にご覧下さい。
《 テーマ:Welcome 2 Thailand 》
http://ameblo.jp/umibouzu2010/themeentrylist-1-10075302558.html
「【タイ好き?】定期イベントですかぁ①~⑳」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11660582005.html
「【タイ好き?】定期イベントですかぁ改め反政府デモ2013①~㊿」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11713405983.html
「【タイ好き?】反政府デモ2013(2556)改め反政府デモ2013~2014(1)~(50)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11737925751.html
「【タイ好き?】反政府デモ2013~2014改め反政府デモ2014最新情報(1)~(99)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11763330356.html
「【タイ好き?】反政府デモ2014最新情報改めデモ2014最新情報+α(1)~(50)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11817365348.html
【タイ好き?】デモ2014最新情報+α改めクーデターで軍事政権樹立(1)~
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11858255698.html