5月27日のタイデモ関連・最新情報&ニュース+α4
=速報=
・16:30、少数ではあるが、反クーデターデモ隊が、
アヌサワリー(ヴィクトリーモニュメント)にて活動を開始し始めた模様
=現地日本語ニュース=
・タイ軍政トップが初の記者会見、選挙時期明示せず
(http://www.newsclip.be/article/2014/05/27/21940.html)
22日のクーデターで全権を掌握したプラユット陸軍司令官は26日、クーデター後初の記者会見を開いた。
クーデターを行った理由については、権力を得ようとしたわけではなく、政治対立が国家にとって危険で経済に悪影響をおよぼすと判断したためで、自分は(反タクシン元首相派でもタクシン派でもない)中立的な立場だと主張した。
当面の国家運営は自身がトップを務める軍事政権「国家平和治安維持委員会(NPOMC)」が監督し、各省の事務次官が大臣を代行すると説明。自身が首相に就任するかどうかについては回答を避けた。
民政移管のための議会選挙については、事態が沈静化したら実施するとして、時期を明示しなかった。
反軍政デモは軍法会議で裁く方針で、夜間外出禁止令は当面継続する考えを示した。
タクシン派の政治家、政治活動家、不敬罪に反対する学識者ら百数十人を拘束したことについては、互いに理解し合うためで、拘束中は兵士と同じ待遇だと説明した。
事実上のコメ買い取り制度「コメ担保融資制度」によるコメの買い取りが資金の枯渇で中断していることについては、資金を調達し、26日から農家からの買い取りを再開すると表明した。[newsclip]
=日本メディアニュース=
・【戒厳令下のタイ】
街中は一見平穏だが、本当の危機はこれから始まる=反軍政のデモが拡大
(http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=511&)
2014年5月27日現在、タイ国軍による実質的なクーデター、政権掌握から数日が経ち、バンコクの街は落ち着きを取り戻したかのように見える。しかし、軍政が敷かれたことによる報道管制、ネットでの言論統制への反発から、クーデターに反対するデモが戦勝記念塔で日に日に数を増やしてきている。
まず、お断りしておくが、本コラムは小さな危険を大きく見せて煽るような趣旨ではない。むしろ、潜んでいる危険を表にさらけ出し、無関係、不用心な方たちの警鐘としたいと思い、筆を執ってることをご承知おきいただきたい。
今回のクーデターは、結果だけ見ると、反政府デモ隊の思惑通りに見える。しかし、これまで何度となく反政府側からの要請をはねつけてきた軍が、今回動いた一つのきっかけは、反政府デモ隊がルンピニ公園を出る際に、放送局を取り囲んだことに対しての危機感からではないだろうか。世界中どの国でもクーデターが起きると、まず放送局を抑える。これは情報源を掌握するという現代における基本的な戦略なのは、わたしのような素人でもわかる。
そして、プラユット陸軍司令官はギリギリまで、政府と反政府グループ双方の対話による解決を試みていた。政権掌握を発表する直前まで行なわれていた両派の会談は、妥協点を見出すことなく、物別れに終わった。このために仕方なく、軍が出てきた、というのが実質的なクーデターに至るストーリーだ。
このまま報道管制などせずに、穏やかに内容に注文をつけるくらいにしておけば良かったものを、いきなりの放送停止。さらには、ツイッターやフェイスブックへの言論統制と動いたことで、学生やジャーナリストなどが反発。さらに、そこに元反政府デモのリーダーが焚き付けて、反軍政デモが広がりつつある。これが今日までの動きだ。
権力に立ち向かうという構図は、他の国とも、これまでとも似ている。しかし、わたしは現在、これまで以上に危険な匂いを感じている。それは、この反軍政デモ隊に明確なリーダーがいないということだ。赤服であれ、黄服であれ、強力なリーダーがいたデモ活動にあっては、多少の混乱はあっても暴徒化することはまずない。それだけ統率が取れていたし、逆にリーダーが一度決断すると、2010年赤シャツ暴動の時のような事態にもなる。
今回、このまま強力な統率者がいないままに事態が進んでいくと、小さな小競り合いが大きく拡大して、一気に大暴動になりかねないという危険がある。
リーダーは煽動するのではなく、熱くなりがちな民衆のブレーキ役のほうが大きな役割がある。他の国ではどうなのかわからないが、タイでは間違いなく、こうした面がある。恐らく、今は警戒心だけではなくて、個々としての軍人たちへの敬意もあって、抑制が効いている。しかし、いったん何かの拍子に、ブレーキのないまま下り坂に入ってしまったら……。
ある欧米の学者は、タイ人を東洋のラテン民族と評している。その熱しやすさは、われわれ外国人も時に目にすることがある。
このような状況の中で、物見遊山の気分で、ジャーナリスト気取りで、現在もデモ隊に近づき、写真を撮っている人がいる。日本人に限ったことではないが、今回はこれまでより、大きな危険が潜んでいることを知っていてほしい。そして、ツイッターなどにアップされている兵士とのツーショットは、ある意味、軍のプロパガンダに乗っかった行為でもあると知るべきだろう。兵士は兵士なのだ。一度命令が下れば、容赦なくその銃口を水平にして引き金を引く。そのような状況で、クーデターに反対するタイの人々は、その意味では命がけの行為だ。その中にわけもわからない外国人は入るべきではない。
また、もしも不幸にも偶発的な事態に巻き込まれたらどうなるのだろう? 少しだけでも想像力を働かせてほしい。日本人観光客が軍とデモ隊の小競り合いに巻き込まれ、流れ弾に当たり重傷、あるいは死亡、そんなニュースが流れようものなら、日本からの観光客は最低でも向こう1年以上は激減するだろう。おりしも、タイから日本を訪れる観光客が倍増している中で、そんな事態に誰がなってほしいと望むのか?
わざわざそんな危ないところへ行かずとも、バンコクの観光名所は他にもたくさんある。バンコクに暮らす多くの日本人は、これまでとほとんど何も変わりなく働き、暮らしている。夜間外出禁止令のせいで、夜は不自由を強いられるかもしれないが、日中はすべてのショッピングセンターもアトラクションも営業している。
また、その夜の規制も、タイらしく、なし崩しになる気配を、すでに見せてきている。カオサン通りでは午後10時以降も平時と変わらずにバッグパッカーたちが闊歩しているのだ。
少し前までの反政府デモの時、いや、タクシン首相(当時)が追い出されたころからずっと、この問題は、タイの問題であり、我々外国人がとやかく言うべきものでは決してない。
興味本位で近寄った結果、どうなるか。それはその一人の問題ではなく、強いてはその国とタイの観光業全体を左右する問題になってしまうのだ。特に日本人は、かつて、スマトラ沖地震での津波被害を受けたタイ南部プーケットに観光客として戻るまでに5~6年の歳月を要したという実例があるように、こうしたことへの回復が世界一遅いとも言われている。
わたしが初めてバンコクを訪れた1992年5月。王宮などでは軍隊が民衆に発砲していた。その結末は、王様が双方のリーダーを王宮に呼び仲裁をしたというものだった。その時、わたしと言えば、そんな歴史的大事件があったことなど、ほとんど知らずに旅行を続けていたのだ。危ないスポットを避ければ、今もこれまで通りの旅行も暮らしもできる。これぞアメージング・タイランドだ。そんな国でわざわざ危険に近寄るようなことは絶対にやめてほしいものだ。
<お断り>
日々刻々と状況は変わります。ここに書いたことはいつの時でも念頭においてほしい事柄ではありますが、5月27日現在の状況において書いたことをご了承ください。【執筆:そむちゃい吉田】[GLOBAL NEWS ASIA]
=海外メディアニュース=
・Thai Army Pledges to Boost Economy as Protests Are Kept inCheck(抜粋)
タイ陸軍司令官が経済てこ入れ表明、デモをけん制
(http://www.bloomberg.co.jp/bb/newsarchive/N678JH6KLVRL01.html)
5月27日(ブルームバーグ):タイのプラユット陸軍司令官は26日、クーデター反対デモを排除する構えを示すと同時に、経済のリセッション(景気後退)入りを阻止するため国の補助金プログラムの下でコメ農家に28億ドル(約2850億円)を支払うと表明した。
プラユット司令官は国王の勅令によってタイの「国家平和秩序評議会(NCPO)」の議長として正式に承認された後、バンコクで発表した。承認セレモニーから数時間後には、バンコク中心部にある戦勝記念塔付近にデモ隊が戒厳令を無視して集まり、今月22日の軍事クーデターを非難した。
同司令官は選挙制度改革や景気てこ入れ策を実施する組織の設置と首相指名を行うと説明。コメ農家への支払いの履行やインフラ投資、自由貿易の促進を実施すると言明した。昨年10月から続く政情不安を受けた個人消費や工業生産、観光業の落ち込みを背景にタイ経済は1-3月(第1四半期)に0.6%縮小している。
テレビ演説したプラユット司令官は「評議会が優先するのは平和と秩序の維持だ」と述べ、「問題や紛争の原因となるあらゆる側面を改革する新たな組織を設立する」ことを明らかにした。また、夜間外出禁止令は緊張が和らぐまで継続するとし、デモ隊は法的措置に直面すると説明した。[Bloomberg.co.jp]
タイ政変とこれまでのデモの流れはこちらから、順にご覧下さい。
《 テーマ:Welcome 2 Thailand 》
http://ameblo.jp/umibouzu2010/themeentrylist-1-10075302558.html
「【タイ好き?】定期イベントですかぁ①~⑳」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11660582005.html
「【タイ好き?】定期イベントですかぁ改め反政府デモ2013①~㊿」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11713405983.html
「【タイ好き?】反政府デモ2013(2556)改め反政府デモ2013~2014(1)~(50)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11737925751.html
「【タイ好き?】反政府デモ2013~2014改め反政府デモ2014最新情報(1)~(99)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11763330356.html
「【タイ好き?】反政府デモ2014最新情報改めデモ2014最新情報+α(1)~(50)」
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11817365348.html
【タイ好き?】デモ2014最新情報+α改めクーデターで軍事政権樹立(1)~
http://ameblo.jp/umibouzu2010/entry-11858255698.html