ふだんよく口にする海産物。海の中ではどんな姿で生活していて、どんな人たちの手を伝わって、私たちの食卓に並ぶんだろう?

そんな疑問、持つ人すらもしかしたら少ないのかも。

周防大島に住んでいると、海はすぐそばにあります。

でも、海の中のことまで想像することは、そんなに多くありません。

 

今回ご縁があって、学校の空き教室や公共空間を博物館に変えてしまうという、

「海のめぐみをいただきます!展」を、周防大島に呼びました。

海洋教育に取り組んでいる安下庄小学校とそれを支援する周防大島町教育委員会と連名での開催。

コーディネートは、屋代島さとうみネットワークさんが行ってくださいました。

 

 

 

設営には、考案者の渡辺友美先生が現地に来てくださり、設営指導をされるとのこと!

そこで、設営会場の橘総合センターに隣接する、周防大島高校の寮生の方々に協力をお願いし、

地域の方々や大学生にも参加してもらって、先ずは設営を行いました。

 

 

 

段ボールばかりでできているとは思えない、様々な立体展示があれよあれよという間に組み立てられました。

 

 

開催初日は、すぐそばの安下庄小学校の児童たちが、来場。

渡辺先生からの説明もそこそこに、体感しよう!感じよう!ということで、興味の赴くままに散っていきました(^^)

 

一番人気は、スーパーのレジのような、バーコードリーダーで読み込むと、

その食品についての解説が画面に出てくるというコーナー。

 

鰹節のカツオを獲る漁師さんや、それを鰹節に加工する会社の社員さんへのインタビューも、

渡辺先生自らが行い編集。

 

海藻トンネルの海藻も、

渡辺先生自らが冬の海に潜り(海藻が元気に茂るのは、冬~春なんです)、採取、押し葉に加工。

 

構想から細部まで、出来ることは自らやる先生に、とてもワクワクを感じました。

 

巡回展を行うと、その地域でのオリジナル展示が追加で行われることもあったとか。

 

周防大島でも、イリコやヒジキの解説が加わると、面白いな。

 

 

☆☆☆

この移動博物館に来てくれた方が、ブログで様子を配信してくださいました!

親子で楽しく過ごしてくださった様子がよくわかってうれしいです♪

 

 

 

夏のスタディーツアー3日目は、

アワちゃん先生こと藤本正明先生に、

地家室園地の沖にたくさん生息している「二ホンアワサンゴ」について教えてもらい、

一人ひとりがヒントが気されたノートを埋めて、アワサンゴ博士になろう!というワークショップ。

 

この日のために、アワちゃん先生と海辺の会で相談しながら、アワサンゴはかせノートを制作。

先生の解説の中に隠されている答えで穴抜きを埋め、ノートと一緒に配られた写真を、貼っていきます。

 

 

最後のページには、観察したアワサンゴを書きます。この施設に展示されている、アワサンゴ水槽をのぞき込み、

どんな形をしているのか、どんなふうに波に揺られて動くのか。色は?観察を深めます。

 

きっとこの受講生たちは、他の人たちにアワサンゴの魅力を伝えていってくれると期待しています♪

 

 

 

 

夏のスタディーツアー、2日目の8月14日は、

”きゅうちゃん先生”こと佐々木晶子先生による、海辺で生き物観察。

 

まずは、どんなところに注目して生き物を探すか、きゅうちゃん先生からレクチャーを受けます。

 

そのあとは、グループに分かれて、大学生のお兄さん・お姉さん付き添いのもと、目の前の磯にレッツゴー!

地家室園地前の海岸は、石がゴロゴロした海岸。砂浜はありません。グラグラする足元に気を付けながら、潜んでいる生き物を見つけるためにみんな一生懸命!

 

箱メガネを使うと、海に潜っているようにクリアに見えて、離せなくなります。

つかまえた生き物を拠点施設に持ち帰り、分類したり、並べたり。

 

「これが好きだな!」「これを捕まえた!」というものを、一つ選んで、観察ノートを作成。

カニは、何本足があるのかな?関節は、どういうふうにくっついて、動くのかなあ??

ルーペを使って細部まで観察。生物学者の仲間入りです。

 

みんなが作成した観察ノートをまとめると、地家室海辺図鑑が完成!しますね。

 

頑張った後のお昼ご飯はスペシャルな流しそうめん体験!!

この立派な流しそうめんの竹は、すぐ近くの里山を整備している「花の咲く夕日の里づくりの会」の方々が切り出し、節を取り、ツルツルに磨いてくれた竹。ありがとうございます!

まだかな?まだかな??

わーとおりすぎちゃった!

うまくキャッチできた!

 

 

一息ついたら、海岸で生き物と一緒に拾ってきた小石に、思い思いの絵をかいて、今日の記念に持って帰ります。

採取した海藻で、押し葉を作る子も。

 

全て終わった後には、お楽しみのすいか割。

すごい!!命中です。

みんなでペロリと平らげました。

 

濃い体験をギュッと詰め込んだ一日。

この日はきっと、ぐっすりと眠ったと思います。

私たちも、ばたんきゅ~!でした。