小さな手

くるくると動く目

バタバタする足

真っ赤にして泣く顔

大きな音にビクッとする手足

ミルクの匂い

柔らかな髪

鬱々する日は

尚更、今日のことだけを考えよう

だって今日は実は特別な日

今日の息子に会える日は二度とこない

今、愛おしく感じるすべては永遠ではない

握り返してくれる手も

一緒に風呂に入れるのも

ぎゅーっと抱きしめることができるのも

有限なのだ。

いくら願っても

もう二度と戻ることのできない日々は今だ。

忘れたくない。

今の息子を忘れたくない。





子供を産んでからおかしくなってしまった私でも、

母への感謝の気持ちは湧き出ていました。

自分が子供を産まなければ、絶対に知り得ることのなかった想いがたくさんあります。

産後うつと診断されてからも、

自分は甘えてるだけなんじゃないかと思う時もあります。

私の母は本来、何でも反対や意見する性格です。

そんな母が私が産後うつだと診断されてから、

あまり何かを否定したり言わなくなった。

私が何か言っても、以前なら言い返されるのに、何も言われない。

それが母なりの優しさであって、私を心配してくれてるが故の行動だと理解していました。

なのに、

私は今日も母に言わなくていいことを言った。

母が泣いた。

お母さんなりにやっているけど、これ以上どうしたらいいの…あなたの母親だけど…

この先は何を言っていたか分からなかった。

でも、何を言っていたかは想像がつく。

鬱になって苦しいのは自分だけだと思っていたけど、

母も一緒に苦しんでくれていたことに何故気づかなかったのだろう。

いつだったか、

子供を殺すくらいなら、

私が死のうと夜の海を徘徊したことがあった。

でも結局死ぬ勇気もなかった私は、泣きながらフラフラと家に向かって歩いていた。

遠くから、背中の少し曲がった人がキョロキョロしながら歩いている。

あれは、きっと、母だなと思った。

私を探していたのだ。

私が自殺するんじゃないかと思ったと言われ、

そんなわけないやんって

答えたけど、当たりだった。

そう、母は昔から何でもお見通し。

いつか、母が死ぬ時が来たら、

私はきっと今の辛い辛いこの時のことを思い出すのだろう。

そして支えてくれた母を想って、涙するのだろう。

そして今日母を泣かせてしまったことを悔やむのだろう。

今まで散々ぶつかってきたけれど、

今なら分かる。

完璧な母などいない。

母には母の人生や信念があって、

子供の求める母親像と違っても仕方ないのだ。

子供の前ではひょうひょうと見えても、胸のうちは苦しみでいっぱいな時もあるのだ。

私もいつか子供が大きくなったら、

色々言われるのだろう。

その時ようやく本当の意味で母の気持ちを知るのだろう。

子供を産んでから一週間くらいした頃、

気がつくと涙が止まらない日が続きました。

胸が苦しく、息ができない感覚。

子供が寝た時、一緒に眠ることができない。

1日が始まったら、

あー、今日も1日が始まってしまったって思う。

子供が居なくなってもそんなに悲しまないかなとか、

産まなきゃ良かったなとか、

夜中泣き止まない時は息の根を止めてしまいたいとか、

そんなことを思うようになった。

自分の子を全く可愛いと思えず、

一変してしまった自分の世界を受け入れることができず、

涙がポロポロ…

そんな私の様子を見た母が、

病院へ行くことを強くすすめてくれて、

勇気をだして病院へ行きました。

産後うつ。

処方されたクスリでなんとか育児やってます。