2021年3月19日 手術日 ③ 部分切除で問題なかったでしょうか。 | 武蔵野マダムのブログ

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夕方、先生登場。

「体調はどう?」(本当にこんな感じでおっしゃいます)

「有難うございました。傷口は少し痛みますが、麻酔の後遺症もありませんでした。本当にありがとうございます」

先生は「悪いところは全部とったので、安心してね。リンパも確認したけれども転移はありませんでしたよ。よかったね。お胸は少し小ぶりになったけど、いいわよね」

もう二人で本当にありがとうございました。を連発。

「まあ、今日は安静にして、幸いな事にドレーンもないから、今のところは予定通りの退院で大丈夫と思うよ」とのこと。

「生検の結果次第で今後の治療の予定が決まるので、落ち着かないとは思うけど、傷口を大切にして、結果をまってね」とにっこり。

先生チームが病室を出ようとしたので実はずっと気になっていたことを質問しました。

「先生、やはり全摘出のほうがセーフティだったのでしょうか」

すると、嵐ベストを作ってくださった若先生が
「あくまでもデータ上ですが、と前置きをし、いずれの手術方法でも標準治療後の再発率に関しては差はありません。今回きちんと取り切りましたから、後は病理の結果を待って準じた治療をしてさえもらえればと思っております」とさわやかに返答してくださいました。

泳ぎたい、QOLがなどと言い張り、セカンドをとり、転院した私にとってやはり、どこかでこれでよかったのか。という迷いが頭の中を占めていて、若先生の言葉は本当に安心を与えてくれました。

病気をするとこれでよかったのか、どのような結論をだしても「これでよかったのか」という心の声が自分を襲ってきます。

実父が手術した時も母が手術した時も。終わった後で本当にこれでよかったのかという思いが消えた事はありませんでした。
でも終わってしまった事を取り戻すことはできません。
今回の決断した事を元に戻すことはできません。

やった事がベストだったのだ。と事由のすべてにおいて思うように生きてきたのに。
病気になると迷う、そんな私がまたでてきました。
結果がすべてではなく、実行したこと、その事実のみがすべてなのだ。
くよくよしがちの私がいつも自分に課している言葉です。

時間を巻き戻す事はできない。これから自分ができる事を精一杯やるだけだ。
そう思い、その夜は就寝しました。