2024年5月18日(土)、わざわざ遠方から電車で片道1時間ほどの場所にある新八柱駅付近というか、千葉県松戸市内にある東トルキスタン食堂「ローズジャンケンケバブ」へ行きました。東トルキスタン食堂ってどんな料理を提供してるの?と思われる方も多いかと思いますが、新疆ウイグル自治区の中国に占領される前の国名が東トルキスタンとのことですので、ウイグル料理店ですね。

 

 

東トルキスタンの愛国心が伝わってきますね、店構えがスカイブルーでアレンジされています。中華っぽくなくてオシャレに見えますね。

 

やっぱり、習近平が迫害している中国じゃないんだな~!菱形の真ん中に「福」とかの飾りがラーメン店のように貼られていないですもんね。

 

(画像提供:東トルキスタン WIKI)

 

しかし、残念なことに新八柱店は営業していませんでした。東トルキスタン人の店主のお母さまがお亡くなりになられたとのことでした。でも、こんな遠くまで電車でやって来たのだからその隣町の新松戸店に行くことにしました。

 

 

本当は、東トルキスタン人の店主にお会いしてみたかったのですが、新松戸店の店主はネパール人なんですよね。東トルキスタンにもカレー料理があるらしいです。

 

 

そして、ネパール人店主がいらっしゃる新松戸駅前にある「ローズジャンケンケバブ」に到着しました。ディスコかと思うくらいに華やかで目立つ店構えですね。ちゃんとイスラム教ハラル認定マークが看板に付いています。

 

 

お見せの内部は、こんな感じでかなり狭いです。四畳半くらいのスペースでテーブルが3つ置かれていました。

 

 

私が入店して10分後にインド人か?スリランカ人か?・・・、カメラ目線で私の方を向いて下さっています。

 

何故かネパール人の店主と現地語で会話していました。アラビア語ではなかったです。バングラデシュ人かな?でも、北部インドとネパールって隣り合わせですよね。

 

 

メニュー表も中華っぽくないです。かなりシブいです。

 

 

 

 

数年前から中国の習近平国家主席によってウイグル人たちが強制収容所に閉じ込められ、ウイグル人男性であれば臓器売買の為に一方的に中国政治の策略によって臓器提供してもその儲けは習近平の懐に入り、ウイグル人女性であれば不妊手術をされウイグル人の人口が増加しないようにジェノサイドされている状況であると、東京在住の東トルキスタン出身(ウイグル人)の人権活動家であるイリハム・マハムティがこのYOUTUBE動画で語って下さっています。ご興味がおありの方はご覧下さい。

 

 

12年前にイリハム・マハムティは日本国籍を取得され帰化した形で日本で暮らしていらっしゃいます。現在は、ウイグルから逃げて来た人々の為に『ウイグル難民支援基金』を立ち上げて活動されています。

 

 

 

 

こちらにも東トルキスタンが新疆ウイグル自治区になった経緯が書かれてありました。

 

 

店長のハリマトローズ氏が新八柱店を店主されています。ネパール人のサンチャン氏がその隣町の新松戸店で店主をされています。ネパールの国境を超えるとチベットというか新疆ウイグル自治区にも繋がっていますもんね。

 

 

中央アジア近辺のイスラム教徒って羊肉を食することが多いようで、こちらで提供されている全ての料理には羊肉が入っていました。

 

私が2006年まで北ドイツで暮らしていた頃に羊を飼っていた訳ではないのですが、大学へ行く途中に羊を飼っている牧場があり、その羊たちが私に懐いていました。羊って犬や猫と同じで人間の足音を聞き分けることができて、誰がやって来るのか分かるんですよね。私がその羊たちがいる牧場から10メートルほど離れた場所を歩いていても羊たちは私がやって来ることを理解して遠くから私の方に向かって走り寄ってきました。

 

でも、ある日の午後、その子羊たちが大声で泣き叫んでいるのを聞きました。牧場主がその私が犬のように可愛がっていた羊たちを精肉店に売ってしまったのでした。私のことを覚えた羊たちの脳ミソが捨てられてしまうんだと考えたら怖くなりました。私にとって羊はペットなので、それ以後は羊肉を一切食べなくなりました。

 

 

そんなことがあり羊肉を食べないので、今回注文したのはロクムと薔薇茶です。本当はバクラバを食べたくて来たのですが、バクラバは品切れとのことでした。何だか、トルコ菓子のロクムとアゼルバイジャン産の薔薇茶でしたのでウイグルっぽさがないような気がしましたが、ウズベキスタンの食文化にも似てるんですかね。

 

下差し 8年前にTADAKU主催のウズベキスタン料理教室に参加して時のことを思い出しました。東トルキスタンって中国というよりもカザフスタンやキルギスタン、ウズベキスタンなどの中央アジア的食文化が一般的なんだと思います。本当に気の毒です。

 

 

 

ネパール人の店主が「薔薇茶は可愛いカップに入れるよ!」と教えて下さったので薔薇茶にしました。

 

 

そして、中国っぽさが殆どなく中央アジア的な茶器に入れられた薔薇茶、ロクムが運ばれて来ました。ティーポットのデザインが可愛いです。

 

 

このティーカップは「景徳鎮民窯」で製造されたものでした。中国国内で唯一陶器を製造している場所です。

 

 

紅茶占いができそうなくらいに茶葉が底に沈んでいるではないか!(笑)

 

 

中国語で「景徳鎮制」とありますが、日本語の「製」が中国語では「制」になるようです。

 

 

何となくトルコ製キュタフヤ陶器のチャイカップのデザインに似ていますが、ポットの形が中央アジアっぽいです。こんな可愛いティーポットを選んで下さった店主さんに感謝です。

 

 

このシュガーポットも「景徳鎮民窯」で製造されたものです。金色の模様が文字のように見えなくもないです。

 

 

トルコ産ロクムが盛られているお皿も可愛いです。中央アジアっぽいデザインです。

 

 

数年前に代々木上原駅付近にあるモスク、東京ジャーミイの売店で買ったピスタチオ入りロクムが美味しかったので個人的にも買うようになりましたが、ローズウォーター風味のロクムよりもナッツが入っているロクムの方が好きです。

 

 

そして、今回注文したロクムにはピスタチオが入っていました。ローズウォーター風味でなくて良かった!

 

 

そして、食感もモチっとしたコーンスターチで固めたというよりもゼリーのようなサラッとした食感でした。

 

 

それにしても、ティーカップの底に茶葉が沈んでいるのは何故か?と思っていたら、茶こしがセットされていないティーポットでした。色々と面白いことが起こるな~!

 

 

薔薇茶とロクムで合計620円でした。交通費だけで1180円でお茶代の方が高かったのですが、楽しい1日なので良かったと思います。また次回はウイグル人店主がいらっしゃる新八柱店が営業している日に行きたいと思います。