(画像提供:一般社団法人カトリック船橋学習センター)

 

 

2024年5月11日(土)、船橋駅付近にあるカトリック船橋学習センターガラリヤで午後2時から行われた在日ウクライナ正教会主任司祭ポール・コロルーク司祭とウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんによる『ウクライナの歴史と宗教について』に参加しました。

 

 

下差し 向かって左側の席で微笑んで下さっているウクライナ人女性は、ウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんです。今から約30年前にNHKのロシア語講座の講師をされていました。

 

 

下差し 定員が35人ということでしたが、空いた席もありましたので約30人のご年配のカトリック信者の方々がお集まり下さいました。有難うございました!

 

 

下差し 前半の第1部は、ウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんによる現在のウクライナの状況についての報告とクイズ、歴史についての説明が行われました。

 

 

下差し その際に、「ヴィシヴァンカ」というウクライナ式刺繍がされている民族衣装について教えて下さいました。詳細については、日本語WIKI「ヴィシヴァンカ」をご参考になさって下さい。個人的には今まで知らなかったんですよね、このウクライナの民族衣装が「ヴィシヴァンカ」と呼ばれているってことを。

 

※ 今回、ウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんがお召の黒い生地に青色の糸で刺繍が施されたヴィシヴァンカは、実は喪服なのだそうです。現在のウクライナの悲しい現状に合わせて黒いヴィシヴァンカを着ることにされたようです。

 

 

下差し ウクライナ伝統刺繍をする職人さんの作業工程をこちらのYOUTUBE動画でご覧頂けます。

 

 

下差し そして、若干ウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんの表情が悲しそうになっていますが、現在のキーフ市内では自由に歩くことができるようになったものの、空爆で崩壊した場所は今でもそのままの状態とのことです。

 

 

下差し 後半の第2部では、在日ウクライナ正教会主任司祭ポール・コロルーク司祭がウクライナ国内で支持されている宗派について語って下さいました。

 

 

下差し そして、第3部の質問コーナーでは、在日ウクライナ正教会主任司祭ポール・コロルーク司祭とウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんがパネリストととして答える形式で行われました。

 

 

下差し 一応、ウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんのご説明では、このウクライナの国章「自由」を意味するとのことでした。

 

しかし、2022年2月にロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった時にFACEBOOK上で多くのウクライナ支持の人々がプロフィール写真に小さなウクライナ国旗を付けていたら私のユダヤ教徒の知人が「フメルニツキーの国の旗だぞ!」と一方的に怒りまくっていたことがありました。そして、パネリストの方々に、それが何を意味するのか質問してみました。ボフダン・フメリニツキーとユダヤ人殺しの件については複雑過ぎて中世時代のウクライナ歴史をWIKIで読んでみても分からなかったからです。

 

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下差し しかし、実際には、現在のウクライナ国章はボフダン・フメリニツキーの紋章ではなく、キエフルーシ時代の三叉戟をモチーフにしたキエフ大公国大公朝の紋章だということをウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんが教えて下さいました。

 

だから、結局のところ、その「フメルニツキーの国の旗だぞ!」と怒りまくっていたユダヤ人は大きな勘違いをしているだけだとおっしゃっていました。

 

 

カラオケ やっぱり、ロシア軍によるウクライナ侵攻は、恐らくですが、日本人の方々にとっては遠い国の出来事に過ぎないので興味を持って調べてまで知ろうという方が少ないのかは分かりませんが、ヘンな質問をされる方も2人ほどいらっしゃいましたね、「ゼレンスキー大統領はロシア軍に降参して戦争を終わらせるべきじゃないですか?」など悲しい視点からのご質問でした。まあ、今回の『ウクライナの歴史と宗教について』の講演会にお集まり下さったカトリック信者さんの殆どが70代くらいのばかりでしたから、恐らくスマホはお使いではないし情報量が少ないんだと思います。

 

でも、ロシア軍によるウクライナ侵攻について理解されていらっしゃらない70代の日本人の方々って実は日本の問題も理解されていない可能性があると思いました。同じ日本人の70代でも共産党を支持して街中でビラ配布をして活動していらっしゃるご年配の方々は常日頃から考えていらっしゃるとは思いますが、日本のご年配のカトリック信者さんって教会以外の世界、ご自分が暮らしている町内会で起こっていることにしか注目せずに生活していらっしゃるのだろうと思いました。まあ、もう20年生きれば十分と思う方々にとっては、そのような価値観でも十分なのかも知れません。

 

 

 

下差し ウクライナ正教の小型の祈祷書です。ユダヤ教でも詩編の箇所だけを小型の本にして売られています。日頃から持ち歩いて電車の待ち時間、電車での移動中に読みながら心の中で祈る為に小型になっているようです。

 

 

下差し 小型の祈祷書ですが、頁数は確認しませんでしたが300頁ほどありそうです。

 

 

下差し 子供たちが歴史を学ぶ為の絵本です。

 

 

下差し このような感じのウクライナの歴史を知る為の本になっています。