2024年3月17日(日)、神谷町にある聖オルバン教会で行われた在日ウクライナ正教会の礼拝に参加しました。今日は、「赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)」ということで、大斎の初日です。

 

 

下差し そして、今日は20代くらいの日本人女性のお二人が初参加して下さいました。一言さんで次回は来て下さらないとしても新しい方が参加して下さると嬉しいですね。私が更新している記事がお役に立っているような気がするからです。

 

 

下差し そして、ポール司祭がお説教の前に聖書を読む際のロウソクを持つ係として初めていらっしゃった日本人女性の方々が指名されました。

 

 

 

下差し それでは、東方正教会での「赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)」とは何ぞや?ということで、OrthodoxWikiに載っている説明文を和訳してご紹介したいと思います。

 

(画像提供:OrthodoxWiki - Forgiveness Sunday)

 

 

<「赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)」和訳始め>

 

赦しの日曜日は、別名「マースレニツァの日曜日」とも呼ばれの大斎が始まる前の準備期間の最終日です。 それは謝肉祭の後の日曜日であり、東方正教会での日曜日の前の日曜日です。

 

<その奥義>

 

大斎が始まる前の最後の日曜日、伝統的には東方正教会の属するキリスト教徒が復活祭まで乳製品を食べることができる最終日です。それはアダムとイブが楽園から追放されたことを記念する日でもあります。神は彼らに木の実は食べるなと命じましたが (創世記2:16) 彼らはその命令に従いませんでした。 このようにして、アダムとイブとその子孫は奈落の落とし穴に堕ちる罪の奴隷としての相続人となったのです。

赦しの日曜日には、大斎の前夜に行われる赦しの儀式に多くの人が出席します。 彼らは断食と赦しについての主の教えを聞き、神が彼らを赦してくださるよう互いに赦し合う断食のシーズンに入ります。 もしあなたが他人の罪を赦すなら、あなたの天の父もあなたを赦してくださるでしょう。 しかし、もしあなたが他人の罪を赦さないなら、あなたがたの天の父もあなたの罪を赦してはくれません。(マタイ6:14)

この日の福音朗読では断食についてのアドバイスも書かれています。 さらに、断食する際には偽善者のように悲しそうな顔をしてはいけません。 何故なら、彼らは顔を醜くしているので人々には断食しているように見せかけているからです。 確かに、あなたに言いますが、彼らには報いがあります。 しかし、あなたが断食するときは、頭に油を注ぎ、顔を洗いなさい。そうすれば、あなたは人々に断食しているように見えず秘密の場所にいるあなたの父が見ていてくれるでしょう。 そうすれば密かに見ておられるあなたの父が公然とあなたに報いて下さるでしょう。 (マタイ 6:16-18

 

<赦しの儀式>

 

晩の奉神礼の解散の後、司祭は聖像の横、説教台や祈禱台の前に立ち、信者たちは一人ずつ出てきて聖像を崇拝し、その後、各々が司祭の前でひれ伏し「罪人である私をお許しください。 」 と言い、司祭もそれぞれの前でひれ伏し「神は赦してくださいます。私を赦してください」と言います。 順番に出番になった人は「神は許します」と答え、司祭から祝福を受けます。 その間、合唱団は過越祭の聖歌、あるいは過越祭のスティケーラのイルモイを静かに歌います。 司祭の祝福を受けた後、信者たちはお互いに赦しを求めます。

 

<賛美歌>

 

聖歌 コンタキオン (トーン6)

主よ、知恵を教えてくれる者、
徳を授ける者よ、
あなたは無思慮な人々に教え、貧しい人々を守ります。
私の心を強化し、啓発してください。
天の父の言葉、
口を押さえずにあなたに叫びます。
罪を犯した私を憐れんで下さいと
おお慈悲深い主よ!

 

<「赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)」和訳終わり>

 

下差し 因みに、讃美歌の聖歌 コンタキオン (トーン6)がこちらになります。

 

 

 

下差し 因みに、赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)の説明書きの本文の中に「マースレニツァの日曜日」が出てきましたが、WIKIの説明によると、

 

 

それを手短にまとめると、東方正教会の大斎の時には肉類の他に牛乳チーズ、その他乳製品も食することが禁じられるということです。何か、そういうのユダヤ教の過越祭の後とかにもありましたよね。

 

 

下差し アメリカ合衆国で行われた赦しの日曜日(Forgiveness Sunday)の様子がこちらのYOUTUBE動画で観ることができます。ご興味がおありの方は、どうぞ。