上差し 2024年2月14日(水)、キリスト教でいう『灰の水曜日』でした。そして、『灰の水曜日』には大斎小斎と呼ばれる断食をする習慣がありますので『灰の水曜日』と『聖金曜日』、毎週金曜日の夜には四旬節が終わるまで軽い断食をしようと思い加賀地方の郷土料理であるベロベロ/えびすを食べて乗り切ることにしました。

 

※ 早い話がキリスト教のラマダン断食という感じでしょうか。

 

 

(画像提供:WIKI - 灰の水曜日)

 

 

下差し 基本的には、完全な断食ではなく体内のエネルギーを燃やして活力にしてその日をどうにか過ごせる程度の少量の食事を取ることがおススメされており、動物の肉を食することが禁じられています。WIKIの「小斎」の説明によると、1966年までは卵を食することも禁じられていたとのことですが、現在では動物の肉を食することのみ禁止されているようです。

 

(画像提供:カトリック協議会 ‐ 四旬節 大斎・小斎)

 

下差し イスラム教のラマダン断食をする際などに中途半端な知識でファスティングすると無理がかかってしまう為、軽食を食してほどほどにやるのが良いようです。

 

 

 

下差し そして、前回の記事「北野エースで買ったストレート出汁で作ったベロベロ(加賀地方の郷土料理)」でお伝えした際のベロベロ/えびすは静岡県にある真富士屋食品株式会社の黄金色のストレート出汁を使いました。

 

 

 

下差し 今回は、大阪府にある恩地食品株式会社のストレート出汁で作ってみました。大阪府民の職人さんたちが製造して下さったストレート出汁ですので限りなく老舗料亭「大友楼」の味に近づきました。美味しかったです。

 

 

下差し 私が金沢市内の大学に通っていた頃にいつも食べていた加賀百万石の江戸時代から続く老舗料亭「大友楼」のベロベロ/えびすの美味しさを忘れることができず、この「大友楼」の玉子寒天を目指して自宅で手作りしています。

 

 

 

下差し かき卵も美しいマーブル模様に泳いでいますし透明感も以前に比べると出ていると思います。お味の方もカツオ出汁の風味が利いていて美味しくなりました・・・、とは言っても、小さじ1杯ほどインスタントの顆粒出汁を加えました。

 

 

下差し 今回は前回とは異なる粉末寒天を使いましたが、それでもまだ透明感が足りない感じがします。

 

 

下差し やっぱり、寒天を煮込んでいる時は透明感があっても、どうしても固まると白っぽくなるというか透明感がなくなるようです。

 

 

下差し フォークで部分的に取り出すとフォークが透けて見えるくらいクリアな感じがしますけどね。

 

 

下差し 和風料理に合わせて緑茶にしました、もう少し時間をかけて蒸らせば良かったです。本当は、その前にコーヒーを準備しておいたのですが。

 

 

 

下差し 今まで全く気が付かなかったのですが、イトーヨーカドーでこのプラスチック製の袋に入ったストレート出汁が売られていました。1袋128円でしたが、北野エースで売られていた静岡県産のストレート出汁と殆ど同じ値段ですね。

 

 

下差し 1袋が300g入りなので4袋買いました。小学生の頃に算数の授業で水の場合は300gならば300mlと習ったような気がしましたが、これは水ではなく出汁なので水よりも少しだけ重いかな?と思いました。

 

 

下差し このプラスチック製の袋に入ったストレート出汁には防腐剤は入っていないと思いますが、2024年3月9日(土)までは冷蔵庫でこのまま保存できます。

 

 

下差し 大阪府にある恩地食品株式会社で製造されたものです。関西地方ではなかり有名な食品会社のようです。

 

 

下差し 関西地方ではテレビで恩地食品株式会社のCMも流れているようです。アルミ製の小鍋に入って売られている鍋焼きうどんにも小さなストレート出汁が入っていたりしますもんね。

 

 

下差し そして、今回はこのセブンイレブンの粉末寒天を使いました。粉末寒天には混ぜ物はしていない訳ですが、メーカーによって透明度が異なるのか比較してみたくて買いました。

 

 

下差し 恩地食品株式会社のストレート出汁を3袋分入れました。やっぱり、出汁も水と同じく小学校の算数の時間に教わったように300gは300mlのようです。しかし、粉末寒天のレシピ通りに作りかったので最後の1袋の出汁も追加して入れました。

 

 

下差し 粉末寒天を入れてばかりの時には完全の溶けていませんので透明感はないです。

 

 

下差し 粉末寒天が完全に溶けて砂糖を加えたら透明感が出てきました。

 

 

下差し かき卵スープだと直ぐに掻き混ぜてしまいそうですが、このまま加熱して完全にかき卵が固まるまで待ちました。そうしないと出汁が濁ってしまうかも知れないと思いまして。

 

 

下差し こちらが煮立った寒天入りかき卵出汁を容器に流し込んだばかりの時のものです。(灰の水曜日の前夜)

 

 

下差し そして、こちらは次の日の朝(灰の水曜日の朝)に撮影しました。どうしても固まると透明感がなくなります。しかし、これでも前回よりは透明度が増したと思います。

 

 

下差し こんな感じで底の部分にかき卵が沈んでしまいましたが、ひっくり返すと丁度良くかき卵が泳いでいます。

 

 

下差し まあ~、若干透明感があり美しいマーブル模様になっているので、これはこれでいいんじゃないでしょうか?

 

 

下差し それをカットしてみると、世界で一番ステキなベロベロ/えびすに仕上がったような気がします。

 

 

下差し そして、最も美しいマーブル模様が出ている面を選んで撮影して終わりです。