(画像提供:Jerusalem Catholic Patriarch offers to be exchanged for Gaza hostages)

 

上差し 2023年10月16日(月)にロイター(REUTER)から出た記事なのですが、そのタイトルが「Jerusalem Catholic Patriarch offers to be exchanged for Gaza hostages」ということでエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿が現在ハマスに捕らえられているイスラエル人の人質を全員解放して自らを身代わりとして交換する覚悟があると表明しました。しかし、実際にはハマスとの連絡は取れておらずエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿の意志はハマス側に伝わっていないとのことです。しかし、実際の話ですが、ハマスが交渉に必要な人質はイスラエル人であってイタリア人であるエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿を捕まえても意味がないのです。

 

 

余談になりますが、私のユダヤ系アメリカ人(70歳)の友人で日本人男性(ユダヤ教に改宗していない)と結婚して東京で約20年間暮らしていた女性はこの記事を読んで「Extraordinary!」とフェイルブック上でコメントしていましたが、私たちキリスト教徒にとってこれは全くExtraordinary!」な出来事ではないのです。これは単に彼女の信仰生活がいい加減なのと勉強不足なだけだと思います。「日本人夫と息子を東京に残して移民としてイスラエルへアリヤ―してイスラエル人になった身勝手なオマエが彼らの身代わりになって罪を悔い改めろ!」って私は思いましたけどね。

 

 

下差し 例えば、このポーランド人司祭のマキシミリアノ・マリア・コルベ神父は戦前まで長崎県でカトリック司祭として働き、その後、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所餓死刑に選ばれた男性の身代わりとなったことで知られ、「アウシュヴィッツの聖者」と呼ばれています。そして、キリスト教徒は子供の頃から教会学校などでマキシミリアノ・マリア・コルベ神父の殉教した話を聞かされて「もし再びこのような戦争が起こったら自分が身代わりになりなさい。」と教えられるのです。

 

 

 

 

エルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿についての詳細は以下のWIKIをご参考になさって下さい!

 

このYOUTUBE動画は、2021年6月18日(金)にエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿ガザ地区にあるカトリック教会を訪れてキリスト教徒であるパレスチナ人信者たちを励ましている様子が映されています。このガザ地区の荒れ果てた姿を目にしたエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿は心を痛めておられました。

 

 

 

下差し カトリック教会の聖職者たちは、いつもこのアッシジの聖フランチェスコの<平和を求める祈り>を心に留めて、現在でもアフリカの僻地や南米の独裁政治の国々で解放神学を学びながら世界中で活動しています。

 

(出典:WIKI- フランシスコの平和の祈り)

 

 

 

<記事の和訳始め>

 

 
 

VATICAN CITY, Oct 16 (Reuters) - Pope Francis' representative in the Holy Land said on Monday he was willing to exchange himself for Israeli children taken hostage by Hamas and held in Gaza.

 

聖地イスラエルにおける教皇フランシスコの代理人であるはエルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿は、16日の月曜日、ハマスに人質に取られガザで拘束されているイスラエル人の子供たちと自分を交換する用意があると述べました。

 

Cardinal Pierbattista Pizzaballa, the Patriarch of Jerusalem, made his comment in response to a question during a video conference with journalists in Italy.

 

エルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿は、イタリアでのジャーナリストとのビデオ会議中の質問に答えてコメントしました。

 

"I am ready for an exchange, anything, if this can lead to freedom, to bring the children home. No problem. There is total willingness on my part," he said.

 

「私は、ハマスに捕らえているイスラエル人の子供たちを家に連れて帰る自由につながるのであれば、自分を犠牲にして交換する用意があります。全く問題はありません。私にはその覚悟はできています。」と彼は言った。

 

"The first thing to do is to try to win the release of the hostages, otherwise there will be no way of stopping (an escalation). We are willing to help, even me personally," he said.

 

「まず最初にやるべきことは人質の解放を勝ち取ることなのです。そうでなければ(エスカレーションを)止める方法はありません。私とイスラエル人質と交換することで解決されるならば喜んで(神に会ってキリストが十字架につけられ死んだように)この身をお捧げしたい。」と述べた。

 

He stressed, however, that he and his office had not yet had any direct contact with Hamas, the militant Islamist group that attacked Israel on Oct. 7, killing 1,300 people.

 

しかし、エルサレム総主教ピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿は、10月7日にイスラエルを攻撃し1,300人を殺害したイスラム過激派組織ハマスとは、自身も事務所もまだ直接連絡が取れていないことを強調しました。

 

"You can't talk to Hamas. It is very difficult," he said.

 
「ハマスと話すことはできない。非常に難しいことだ。」と彼は語りました。
 
<記事の和訳終わり>