算数と牛乳パック、そしてママからの素朴なギモン!「ccって何?mlと違うの?」
先日、小学2年生の娘が算数で「dL(デシリットル)」を習ってきたと、目をキラキラさせて話してくれました。
デシリットル…ああ、懐かしい! 私も小学校で習ったなぁ、でも大人になってから使った記憶があまりないなぁ、なんて思いつつ、これはチャンス!とばかりに、生活に密着した算数体験をさせてあげることにしました。
「ねぇねぇ、10dLが1Lって知ってる?ほら、この牛乳パック!」
冷蔵庫から1L牛乳パックを取り出し、得意げに説明する私。
「そうか!これ10個分集めると、デッカイ入れ物になるってこと?」
「そうそう!それでね、1Lはね、1000ml(ミリリットル)なんだよ!」
娘は牛乳パックをじーっと見つめ、「ふーん」と納得したような、していないような顔。
でも、具体的なものと結びつけることで、少しは「量」の感覚が定着してくれたら嬉しいな、なんて思っていたんです。
そんな親子の微笑ましい(と私は思っている)やり取りを横で聞いていた妻が、ポツリと一言。
「ねぇ、CCって何?mlと違うの?」
…あ、確かに! 娘には「dL」や「mL」を説明したけれど、大人の私たちにとっては「cc」も馴染み深い単位。
でも、その違いって何だろう? 同じ量を表すのは知ってるけど、なんで呼び方が違うんだろう? 妻の素朴なギモンに、即答できない自分がいました。
これは調べてみるしかない!ということで、今回はこの「cc」と「ml」のギモンについて、皆さんにも分かりやすくご紹介したいと思います。
「cc」と「ml」は、実は「ほぼ同じ」!でも、そのルーツはちょっと違う
結論から言うと、「1cc」と「1ml」は、基本的に全く同じ量を表します。
「え、じゃあなんで呼び方が違うの?」って思いますよね。私もそう思いました。
この2つの単位、実はそれぞれルーツが違うんです。
「cc」は「cubic centimetre」の略!
まず「cc」。これは英語の「cubic centimetre(キュービックセンチメートル)」の頭文字をとったものです。
日本語にすると「立方センチメートル」。
ちょっと想像してみてください。1辺が1cmのサイコロを思い浮かべましたか? あのサイコロの体積が、まさに「1cc」なんです。なんだか可愛い響きですよね、1cc。
昔、薬の量を測ったり、エンジンの排気量を表したりするのによく使われていました。今でも、バイク、車の排気量などで「〇〇cc」という表記を目にすることがありますよね。
「ml」は「milliLitre」の略!
では「ml」はどうかというと、これは「milliLitre(ミリリットル)」の略です。
「ミリ」というのは、ラテン語で「千分の一」を意味する接頭辞なんです。だから、「ミリリットル」は「リットルの千分の一」という意味になります。そう!まさしく、牛乳パックで娘に説明した「1Lは1000ml」という関係そのままですね。
「L(リットル)」は国際単位系(SI)で定められた単位なので、「ml」も国際的な場面で広く使われています。今、皆さんがコンビニで買う飲み物や、スーパーで売っている調味料の多くは「ml」表記が主流ですよね。
なぜ同じなのに使い分けられたの?
結局のところ、「cc」と「ml」は同じ量を示しますが、その成り立ちが異なり、それぞれ異なる分野で使われてきた歴史がある、ということなんです。
例えるなら、「お茶碗」と「ご飯茶碗」みたいなものでしょうか? どちらもご飯を盛るものだけど、呼び方がちょっと違う、みたいな。ちょっと違うか。(笑)
現代においては、国際単位系(SI)への統一の流れから、より国際的に通用する「ml」の使用が推奨されています。そのため、私たちが日常で目にする機会は「ml」の方が圧倒的に多くなっているわけです。
家族のギモンから広がる「なるほど!」
「へぇ~、そうだったんだ!じゃあ、この計量カップも全部mlって書いてあるね!」
妻にそう説明すると、納得した顔で計量カップを眺めていました。そして、娘が「じゃあ、この牛乳パックの1Lって、1000ccってこと!?」とキラキラした目で聞いてきたので、「その通り!」と答えると、さらに目を輝かせていました。
子どもの素朴なギモン、そして妻の日常のギモン。そこから「へぇ、そうなんだ!」という発見が生まれるのは、何だかとても楽しいですね。
算数や理科って、教科書の中だけの話だと思われがちですが、実は私たちの生活のあちこちに隠れているんですよね。これからも、家族みんなで「なるほど!」の瞬間をたくさん見つけていきたいな、と思った出来事でした。
皆さんも、もし身近なところで「これってどういう意味?」と思うことがあれば、ぜひ調べてみてください。きっと、新たな発見があるはずですよ!