免許証とマイナンバーカードの一体化:便利さの裏に潜む一抹の寂しさ | umetarouのブログ

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いよいよ運転免許証の更新日。

 

いつも少し憂鬱になる手続きだけど、今回は少し違う気持ちでいる。なぜなら、今回から運転免許証とマイナンバーカードを一体化するという新しい試みに挑戦しようと思っているからだ。

 

「一本化」という言葉の響きは、なんだかスマートで、これからの時代にふさわしい合理的な選択のように感じる。財布の中のカードが一枚減るというのは、想像以上に身軽になるだろう。免許証とマイナンバーカードを別々に持ち歩く必要がなくなり、紛失のリスクも減る。行政手続きやオンラインでの本人確認も、マイナンバーカード一つで済むようになるというのだから、便利にならないはずがない。

 

実際、マイナンバーカードのICチップには、運転免許証の情報も格納されることになる。これにより、券面にはマイナンバーと顔写真、そして必要最低限の情報のみが記載されるようになるらしい。プライバシーへの配慮もなされているという点は、安心できる要素の一つだ。

 

ただ、今回の更新には少しばかり気が重い点もある。更新場所が自宅から車で一時間ほどかかる、少し遠い場所なのだ。しかも、今回は一時間の講習を受けなければならないため、それなりに時間を拘束されることになるだろう。献血に行くことは難しそうです。

 

それでも、マイナンバーカードとの一体化という新しい試みへの興味が、そうした手間を上回っているのも事実だ。一度手続きを済ませてしまえば、これからの生活がより便利になるはずだと信じている。

 

これまで、運転免許証は私にとって単なる「許可証」以上の意味を持っていた。初めて手にした時の喜び、合格した日の高揚感は今でも鮮明に思い出せる。あのプラスチックの小さなカードには、私の運転の歴史、そして少しばかりの思い出が詰まっていると言っても過言ではない。

 

初めてのドライブ、友人との旅行、通勤路の風景…免許証を提示するたびに、そうした記憶の断片が蘇ることがあった。もちろん、日々の生活で意識することは少ないけれど、ふとした瞬間に目に入る「運転免許証」という文字は、私自身のアイデンティティの一部を象徴するような存在だったのかもしれない。

 

それが、今回の一体化によって、物理的な運転免許証は手元からなくなる。もちろん、マイナンバーカードがあれば運転できることに変わりはないし、情報が失われるわけでもない。頭では理解している。それでも、長年連れ添った相棒のような存在がなくなることに、一抹の寂しさを感じてしまうのは私だけだろうか。

 

まるで、卒業アルバムを開くような感覚で、これまでの運転免許証を改めて眺めてみた。初めての普通自動車免許、その後の更新で変わった写真の雰囲気。一つ一つに、その時々の自分の姿や状況が焼き付いている。

 

もちろん、未来に目を向ければ、マイナンバーカードとの一体化は多くのメリットをもたらすだろう。例えば、引っ越しをした際の住所変更手続きも、オンラインで簡単にできるようになるかもしれない。将来的には、様々なサービスがマイナンバーカード一つで利用できるようになり、私たちの生活はよりスマートになるはずだ。

 

しかし、便利さや効率化という言葉だけでは割り切れない感情があるのも事実だ。それは、長年慣れ親しんだものがなくなることへの惜別であり、形あるものが失われることへの漠然とした不安なのかもしれない。

 

考えてみれば、私たちの生活は常に変化し続けている。技術の進歩とともに、新しいものが生まれ、古いものが姿を消していくのは必然の流れだ。運転免許証とマイナンバーカードの一体化も、そうした時代の変化の波に乗った一つの現象と言えるだろう。

大切なのは、変化を恐れるのではなく、新しいシステムの良い点を受け入れ、上手に活用していくことなのかもしれない。物理的なカードはなくなるけれど、運転できるという事実は変わらない。これからは、マイナンバーカードがその役割を担ってくれるのだ。

今回の免許更新では、遠い場所まで出向き、講習を受けるという少し面倒な半日になるだろう。それでも、新しい未来への一歩だと信じて、前向きに臨みたいと思う。今までありがとう、私の運転免許証。そして、これからよろしく頼むよ、マイナンバーカード。新しい相棒とともに、安全運転を心がけていこうと、改めて心に誓う。

 

このブログを書きながら、少し気持ちの整理がついた気がする。便利さという名の未来と、思い出が詰まった過去。その間で揺れ動くのは、きっと私だけではないはずだ。

今回の決断が、私にとってどんな変化をもたらすのか、少しだけ楽しみにしながら、明日の更新手続きに臨みたいと思う。そして、いつかこの日のことを振り返った時に、「あの時、思い切って一体化して本当に良かった」と思える日が来ることを願っている。