皆さん、こんにちは!前回のブログでは、日本に多くの外国人が訪れる「インバウンド」についてご紹介しました。日本の魅力が世界に広がるのは本当に嬉しいことですよね!
…しかし、実はインバウンドの増加には、ちょっと気になる影も潜んでいるんです。
それが今回テーマの**「オーバーツーリズム」**。
直訳すると「観光客の集中しすぎ」という意味なのですが、一体何が問題なのでしょうか?今回は、私が最近調べて感じたオーバーツーリズムのリアルな現状についてシェアしたいと思います。
人気観光地で何が起こっているの?
ニュースやSNSで、「〇〇の観光地が人でごった返している」「マナーの悪い観光客に困っている」といった声を見かけたことはありませんか?これこそが、オーバーツーリズムの典型的な例なんです。
具体的に、人気の観光地では以下のような問題が起こっています。
- 驚異的な混雑: 人気の観光スポットや交通機関が、国内外からの観光客で信じられないほど混雑します。せっかくの美しい景色も、人波の中でゆっくり楽しむ余裕がない…なんてことも。
- 生活環境への影響: 地元住民の生活道路が観光客で埋め尽くされたり、ゴミのポイ捨てや騒音問題が発生したりと、日常生活に支障が出てしまうことがあります。
- インフラの限界: 水道、電気、ゴミ処理施設など、地域のインフラが想定以上の観光客に対応できず、パンク状態になってしまうことがあります。
- 自然環境の破壊: 大勢の観光客が押し寄せることで、自然が踏み荒らされたり、汚染されたりするリスクが高まります。
- 観光客自身の満足度低下: あまりの混雑で観光体験の質が下がり、「せっかく来たのに全然楽しめなかった…」と感じてしまう観光客もいるようです。
なぜオーバーツーリズムは起こる?
オーバーツーリズムが起こる背景には、様々な要因が考えられます。
- SNSの普及: インスタグラムやTikTokなどのSNSで美しい観光地の写真や動画が拡散され、爆発的に人気が出ることがあります。
- LCC(格安航空会社)の普及: 以前に比べて気軽に海外旅行に行けるようになり、特定の地域に観光客が集中しやすくなりました。
- クルーズ船の寄港: 大型クルーズ船が特定の港に寄港すると、短時間で大量の観光客が押し寄せ、周辺地域に大きな影響を与えることがあります。
- 観光地の魅力集中: 特定の観光地に魅力が集中しすぎると、どうしてもそこに人が集まりやすくなります。
私たちが目撃したオーバーツーリズムの現場
先日の報道で京都の観光地が、想像以上の混雑していることに本当に驚きました。清水寺へ向かう参道は人で埋め尽くされ、お店に入るのも一苦労されている様子でした。
また、地元の方のお話では、「最近は朝から晩まで人が多くて、静かに散歩することも難しい」と困った様子で話していました。美しい景観を守るために、観光客のマナー向上も大きな課題だと感じました。
オーバーツーリズムを解消するためにできること
オーバーツーリズムは、観光客だけでなく、地元住民や自然環境にとっても深刻な問題です。では、この問題を解決するために、一体何ができるのでしょうか?
- 観光客の分散化: 人気の観光地だけでなく、まだ知られていない魅力的な地域を積極的に訪れるようにする。
- オフシーズンの旅行: 混雑期を避けて、比較的空いている時期に旅行をする。
- 公共交通機関の利用: マイカーの利用を控え、公共交通機関を利用することで、交通渋滞の緩和に協力する。
- 地域への貢献: 地元のお店を利用したり、地域のイベントに参加したりすることで、地域経済の活性化に貢献する。
- マナーを守る: ゴミは持ち帰り、騒音に配慮するなど、基本的なマナーを守ることはもちろん、地域の文化や習慣を尊重する気持ちを持つことが大切です。
まとめ
今回の調査で、オーバーツーリズムは決して他人事ではないと感じました。美しい景色や文化は、私たちだけでなく、未来の世代にとっても大切な宝物です。
観光を楽しむ私たち一人ひとりが、少しでも環境や地元の方に配慮する意識を持つことが、持続可能な観光の実現に繋がるのではないでしょうか。
皆さんも、旅行に行く際は少しだけ立ち止まって、その地域のことを考えてみてください。きっと、より深くその土地の魅力を感じられるはずです。