子供の感性って | pianist 梅澤美穂子のポジティブなつぶやき

pianist 梅澤美穂子のポジティブなつぶやき

親子でほほ笑むコンサート企画「ミルテスタジオ」代表。2児の母。企画コンサートのお知らせや自宅レッスンのこと、その他日々のことを綴っています。

小さなお子さんと、新しい曲をみる時には、


音を出す前に、まず楽譜を眺めて、


その曲のもつキャラクター(楽しい曲?寂しい曲?など)や、


強弱や、フレージング、指使いなど、


一緒に考えることにしています。音譜




自分で考えて、また楽譜に書きこむことによって、


よりその曲への理解も深まり、


練習もしやすくなるんですよね。




何も考えずに音だけ追っていくのとでは、


仕上がりにもかなりの差がでますし、


なんといっても、曲を理解できると、


弾いてる本人もわくわくしますよねドキドキ





最近、娘の弾いてる曲は「ぶんぶんぶん」






でも、生徒さんとは当たり前のようにやっている


前段階を省略して譜読みをしていました。あせる


母、手抜きでごめんね。


案の定、ちっとも弾けるようにならないんです・・・むっ




そこで、一からやり直しで、考えてみることに。



「最初は左手、音がひとつね。でも、


 後半は和音になっているわよね。


 どうしてかな?」



すると、すぐに答えが。


「最初は、ハチさん、ひとりぼっちなんだけど、


 右のページはほら、お花が描いてあるでしょ、


 お花にハチさんのなかまが集まってきたんだよ。」



お~なるほど!と思いました。ニコニコ



「でも、最初のハチさん、ひとりぼっちっていうと


 寂しそうなイメージだけど、そうかな?」



「あ、笑っているね。いっぴきでもニコニコだね。」



「そうね。この曲は、さみしい曲じゃないよね。


 最初のハチさんも、ニコニコして飛んでいるのね。


 そして、後半は仲間があつまってきて、


 より元気な感じなのね。」




「じゃあ、ハチさんの気持ちになって、もう一回


 弾いてみよう!」



と言ったら、喜んで弾きだしました。にひひ


いつも、2回目はいや!と言って拒否していたのに、


こうして話し合っただけで、


子供のやる気は変わるんですね。ニコニコ


こちらがびっくりの瞬間でした。




それにしても、子供の感性って、すごいですね。


レッスンでも、意外な意見がよく出てきます。


こちらが当然、フォルテで終わるでしょ、と考えていても、


「最後は眠くなっちゃうから弱くなってピアノなの」


なんてこともにひひ




それも個性なので、ほとんどの場合、


否定せずにその子の思うままに弾いてもらっています。


自分オリジナルの表現。


これが大事。



生徒さんたち、またびっくりする解釈、


楽しみにまってるよ~ニコニコ