【川口さんを偲ぶ会に行ってきました】 | 梅の里自然農園便り

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「自然農」の田畑の様子と、「自然農」の世界を中心にお伝えしていきたいと思っています

土曜日に桜井の地で開催された師を偲ぶ会に行ってきました。

生前深いご縁をいただいていた200名以上の皆さんが参集され、
8時間にわたって、師を偲ぶお話を聞かせていただきました。

川口さんが旅立たれてから50日目だとお聞きしました。

今頃はご両親や2年前に先立たれた洋子奥様にもお会いされている頃でしょうか。

 
会場には、田んぼの蓮の葉とつぼみが生けられ、
遺影の代わりにちょうど僕が初めてお会いした頃でしょうか、
壮年期の満面の笑顔の川口さんの写真が飾られていました。


また晩年に描かれていた作品の数々も一部パネル展示されていました。

 
大先輩方のお話を聞くにつけ、師が多くの皆さんに与えてこられた

ものの大きさを改めて感じるとともに、
相対世界に生きている以上、一人一人の人生の時間は有限である
ということを再確認できたことが一番の収穫でした。


だからこそ、師が亡き今、残された僕たちがいかに生きていくのか、
今まで以上に問われていると感じ、背筋が伸びる思いでした。


会では僕もそのあたりのことを少しお話したいと思って準備していったのですが、
『妙なる畑の会、自然農全国実践者の集いの会』のお世話係の一人として
ご紹介はしていただいたものの、お話する機会は与えてもらえなかったので、
少し残念でした。



そんなわけで、来月は少し僕が川口さんに出会って以降、
師から教わってきたことをこちらでお話していければと思っています。

追伸:

翌日の早朝、川口さんの田んぼと畑を観に行ってきました。

畑の果樹園の大きな栗や梅や柿やビワの樹の下には、
会場にも生けられていた、川口さんが愛したヤブミョウガの花が咲き乱れ、
たくさんのハグロトンボが舞っていました。


川口さんや洋子奥様が「よくきたね」と言ってくれているようでした。

洋子さんがお元気であられたころ、草刈りをされている手を止められて、
子どもの歳を尋ねられ、
「かかわれる時間はあっという間に過ぎて行ってしまうものだから、その時間を大切にされてくださいね」
とお話してくださった時のことがよみがえってきました。


奥様の凛とした歌声ももう一度聴いてみたいと思ったら、
また涙がにじんできています。