オフィスで名うてのクールな女たらしの男を、とうとう射止めることができた。

意外とベッドの上では甘えん坊で、仰向けで身悶える男の表情をなんども見下ろし盗み見しては、

他の女を出し抜いた優越感で上機嫌だった。

 そして。男が目覚めるまえに、わたしは朝食を準備していている。

ボウルに落とした生卵の黄身がふたつぴったりとくっついているのをみて、

つい、にんまりしてしまうあたりは、乙女心はまだ健在、と苦笑い。