宮本賢ニ✖️羽生結弦
イメージを共有しながら作品作りができている
「ファンタジーオンアイス」金沢・神戸公演で、新作「天と地のレクイエム」を発表した2人が、コリオグラファーとして、スケーターとして、コラボレーションについて語り合うスペシャル対談!
(途中から抜粋)
ーー最初に一緒に作られた「花になれ」のころと比べて、お二人の関係性ってどんなふうに変わりました?
羽生 昔はそれこそ 羽生くん って呼ばれてた。
宮本 人見知りやから。(笑)いまは、ゆづって呼んでるけど、たまに羽生くんに戻る。今もね、取材だから。
羽生 当時はまだ、お互いいまほどではなかったですよね、いまはどういう動きが得意で、どういう動きが好きか、だいたいわかっているでしょ。
宮本 なんとなくだけどね。
羽生 「こう動かしたらここが綺麗」とか、わかってもらえてる感じがする。ぼくも振り付けしてもらっていて動きやすいし、逆に賢二先生に「こういう動きできる?」と渡されたときも、すごくやりやすくなっています。
ーー同じコリオグラファーの方とずっとコラボレーションをしていく醍醐味ですよね。
羽生 そう、やっぱり違いますよね。
宮本 でも、そこが馴れ合いになってしまうこともあるから。1回はぶつかり合ったりしないと、先へは進めない。やりやすい、動きやすいという理由でやってしまうとね。
羽生 ありきたりになってしまう。
宮本 いつでも、いろんなことをやっていかないと。
羽生 今回のプログラムは、難しいことや、いつもはしない動きを加えてくださった感じがします。コラボナンバーだと、歌手の方もいらっしゃって、そのこともちゃんと考えなくてはいけない。でも今回はピアノで、内容的にもかなり突き詰めてやったなという実感がある。
宮本 時間をいっぱい使ってやったから。
(途中割愛)
ーー振り付けをしていて、先ほど話に出た「ぶつかり合う」ような事は?
宮本 言いあったりはせえへんよな。
羽生 ぼく、勝手に寡黙になりますよね。
宮本 集中するとすごい入り込んじゃう。端っこで練習してると、もう「話しかけないでオーラ」が出てるもんね。
羽生 曲に入り込むのがわりと上手なタイプなのかも。
宮本 でも、予習・復習がすごいから安心して曲を渡せる。部屋とかでも曲聞いてるんでしょ?
羽生 やってます。
宮本 この音でこの動き、この音であの動きと、いうふうに、ちゃんと予習・復習をやるので、次の時凄い楽。もう一回やり直すと言うことがないよね。
羽生 ないですね。
(中略)
ーーファンタジーオンアイスで5月末からずっと一緒にツアーされてますが振り返っていかがでしたか?
宮本 ゆづはナチュラルハイが多かったよね。
羽生 確かに。
宮本 思いっきりやるから、がんばりすぎてしまうところもあった。練習でもそうだし本番もそう。とんでもない運動量なので、ちょっと心配したけれど、怪我もなくここまでやってこられたのは素晴らしい体調管理やったな、と。
羽生 ぼくのこと、止められる人いないと思いますよ。(笑)でも、賢二先生にはわりと素直ですよね?
宮本 ぼくが言ったことを聞き入れてやってくれる時もあるし、自分でしっかり考えて、氷に移してくれることもある。自分でやってくれるから、楽ですよ。
羽生 でも1コ何かにこだわり始めると止まらないんですよね。
宮本 止まらない。
羽生 わがままになる。
宮本 でもそれはええのよ。うまくいっていないなら修正すればいいしね。














人気ブログランキング