伊勢木綿の臼井織布さんへ | ほぼ日刊?着物新聞

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ネットショップ「モダン着物小物 梅屋」umeyakimono.com の店主 梅まりの日記。
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2泊3日旅行ついでの出張(つまりほとんど遊び)から帰りました。

旅行がしたいな~と思いつつ、夫とスケジュールが合わず今年の夏は無理かなと思っていたのですが、毎年恒例の彦根での新之助上布工房のBBQが19日にあると!
その前にどっか行こう♪とその近くの観光地を探したところ、そうだ伊勢神宮
に行ってみよう!伊勢木綿の臼井さんところにも行きたい!と、いうことで、津の臼井織布さん→伊勢神宮→彦根の新之助上布というコースになりました。

初日は名古屋経由で津まで。
伊勢木綿の臼井織布さんに初めてお邪魔しました。

カラフルでポップな色使いが人気で、私も愛用している伊勢木綿。
木綿の着物があったから着物にハマった、と言っても過言ではないほど初心者に優しく、お世話になっています。


私は身長があるのでリサイクルやアンティークを探すのが大変で、かと言って正絹誂えは初心者には敷居が高く(主に価格面で)、加えて花柄より縞や格子という幾何学柄も私の好みにも合っていたので、伊勢木綿は着物着初めの頃から少しずつ作って、今は3枚持っています。
さらに、滑らないので着付けしやすく、夏以外の3シーズン着られて、お家でガンガン洗えるのも嬉しいところ!


かつてはたくさんあった伊勢木綿の織元は、今や臼井さん一軒のみ。

築100何十年て言ってたっけな?
忘れたけど、重要文化財になっていそうな古くて大きな建物です。

たくさんの織機がガシャンガシャン大きな音を立てて動いていました。


入ったところで、ちょうどこのベルトがブチンと切れた!!

鹿革でできたベルトはもう作っている所がないそうで、切れたらジョイントで繋いで補修して使っているそうです。

「豊田」の文字が見えますか?

伊勢木綿はこの100年前の豊田式織機で、テンションを掛けすぎずゆっくり織れるから、着るほどにしなやかになる独特な風合いが生まれるのだそうです。
ご存知の方多いと思いますが、豊田は今のTOYOTAです。
自動車を作る前は、こういう織機を主に作っていたそうです。

古い機械は部品を作るのもお金がかかるので、古い機械の部品など全部取っておいて修理に使うそう。


これはかせを作るんだっけかな?
いろんな工程をいろんな部屋で行っていました。

いくつかの大きな部屋にたくさん機械があったけど、どこも糸ぼこりも少なく、キレイに掃除されていました。
毎日掃除しないと、緯糸に糸ぼこりが入って色が変わってしまうんですって。

古~い生地の端切れが。これと同じ着物、持ってます!

昔のはこうして端切れが貼ってあるものはあまりないそうですが、何色を何本、と書いてあるのを読むと、臼井さんにはどんな縞になるかほとんど分かるそう。

古い”ひ"。緯糸を通す道具。

ローラーみたくなっている部分には、五銭玉が使われています。

HPにも古い道具が紹介されています(こちら)。
古い建物、古い道具。
まるで資料館みたいです


新しい反物もいろいろ見せてもらいました。
ちなみに、この独特な色使いはどうやって生み出されるんだろう?と聞いたところ「何にも考えてない」とのことーわはは
かわいい新色がたくさんありましたよ
この中のいくつかを梅屋でも扱おうと思っています。
お楽しみに!


こちら臼井さん。

メールやお電話でお話したことはあったんですが、お会いするのは初めて。
かなり、愉快で、面白い方であった・・・
この翌日行った彦根の新之助上布の大西實氏に話したところ、変わり者じゃなきゃ残ってないんだそうな
変わり者が言うんだから、間違いない・・・


とても楽しく、勉強になりました。
伊勢木綿の魅力、ちゃんと伝えていきたいと思います。
お忙しい所お時間割いて下さった臼井さんに感謝です!
連れて行って頂いたミルクパレットのアイスクリームもおいしかったです



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次回イベントはこちら!
8/2(土)@鷺沼「浴衣で豆腐の会」定員に達しましたので締切りました。
お申し込みありがとうございました。

 
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