一時帰国で盛り上がっているサラマの周りです
我が家もソワソワ~ソワソワ~
サラマは本をよく読む人でして、高校時代もあまり真面目に出席せずに図書館だとか図書室とかにいるタイプでした。
デンマークでも空いている時間は基本的には図書館にいて、有名どころの図書館は網羅していると自負しております
友達も本を読む人ばかりなので、本についての情報がすっごい入ってくる。
日本のママ友さんからはよくオススメの洋書絵本を尋ねられることのあるサラマなんですけれども、日本では手に入りにくい本もあるし高いからススメにくいですよね。
洋書のオススメはいつかやるかも?で、日本への一時帰国が相次ぐいま、逆に、最近海外で子育てしている友達に「日本からどんな(日本語の)本買ってきてる?」と聞かれた時にオススメしたものをアップしたいと思いまーす
買って良かったな、なBOOKS
ぐんぐん考える力を育む読み聞かせシリーズ
6歳ケニ子◎/3歳デン助◎
日本でも超流行ってたと友達から勧められて買ったコレ、これものすごくコスパ良くて「買ってきて良かった」本です。
10ページ程度の小話が20本入っているんですよね。日本語の本を20冊持ってこようと思ったら重量半端ないけれども、これはペーパーバック的なので軽くすんで、海外在住組にはありがたい!
大人からしからちょっと馬鹿馬鹿しいストーリーもあるんですが(例えば恐竜の化石同士の会話が意味不明になぜか関西弁だったり)つまりはきちんと子供目線になれているということでしょう、子供の食いつきがすごい
自分の経験上でも「なんでなん」ってツッコミどころがある方が頭に残りやすいし、あまり教育目的!とスケて見えるのも私は盛り下がるので、このくらいで良い感じします。
うちのキッズのようにまだ広く浅くいろんなことに興味持ってるような段階では「ああ、この子こういうのが好きなんだなあ」ということを親が知る手がかりにもなって
科学フィールドって日進月歩ゆえにアラサーアラフォーが学校で習った内容はほぼ更新されていると考えた方がよく母が読んでも「へぇ」が多いんです。これだけの情報更新を自らやりにいくかっていうとサラマは絶対やんないので買って良かった
うちは夏休みに5冊全部買いましたがまったく後悔のない買い物でした
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ひらがなだいぼうけん
6歳ケニ子◎/3歳デン助△
これはハマる子とハマらない子がいるだろうなと想像。
日本に住む友達が「うちの娘めっちゃ好きやねんか」とプレゼントしてくれた本ですが、確かにひらがなに興味持ち始めた頃のケニ子にはハマりました、でもデンちゃんはどうだろう。
我が家の場合、海外で暮らす=日頃から日本語がほぼ目に入ってこない状況なので、生活に必要のない日本語の文字というものに興味が持てるか持てないかでその後「日本語を読む」までの導線が引けるか引けないかが変わってくるんですよね。
日本語を読もうと自発的に思ってもらうには無条件の「すき」が必要な気がしており、ケニ子にとっては、ひらがなに親近感抱く補強材としては良かった気がします。
ひらがな文字たちを擬人化、イラストもほっこり可愛く、擬音語擬態語多用しまくり、ザ・日本の十八番
大人になって日本語学習する人には響かないだろうし、日本にいたら別になんの愛着を抱かずともひらがなは覚えていかねばなりませんからそこまで需要はないかもしれません。
ただ、一定条件下にある子供の一定期間内にはササる気がします。
ズバリ、ひらがなに興味を持ち始めた5歳、6歳くらいの海外育ちのキッズ
でも日本にお住まいのお子さんにも評判いいようですね、レビュー読むと。
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タンタンタンゴはパパふたり
6歳ケニ子◎/3歳デン助◎
英語にit takes two to tangoという言い回しがあります。
「タンゴを踊るには二人要る」って意味で、一人では成し遂げ得ない状況を表したり、両者に責任がある時に使われる言い回しなんですがね(分かりやすく言うとたとえば結婚生活とかtakes two to tango)。この本英題は"And Tango makes three"で、私はこのタイトルめちゃくちゃセンスあると思った私。
ニューヨークのセントラルパーク内に住む同性ペンギンカップルの実話で、飼育員が、育児放棄された卵を与えると同性カップルが卵を無事に孵化させて、生まれたペンギンはTangoと名付けられた、というねだからTango makes threeね。
海外はLGBTQ系の絵本がけっこう多いですよね。うちもそこそこある。
この話はヘタにペンギンの心情を慮ったりせず淡々と事実だけ述べていて押し付けがましさと重さがない。
日本語訳は読んだことないので翻訳に責任は持てませんがいいお話だと思っております
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おひさまのたまご
もりのこびとたち
6歳ケニ子◎/3歳デン助◎
出たー!!!
はい、私の大好きな絵本作家、隣国スウェーデンを代表するエルザ・べスコフ
スウェーデンの古典ですよね。
私はベスコフの本はアクセスできるものについては読んでいます。
私は自身が田舎の育ちなので彼女が書く淡々とした日常みたいなのがグッときたりするんですけれども、都市部に住んでいる日本人にフィットするかというと謎ではある。
結局身近に「なにか未知の存在が住んでいる」ようなスポットがなければ、こういう森に住んでいる妖精や小人の世界観って入りにくい気がしたりもします。が、とにかく素敵、大好きな作家さん
逆に、アメリカ、北欧、オーストラリアなんかの海外の自然豊かな環境にお住いのご家族で、お子さんが大人になったときにふっと立ち返れるファンタジーの世界を持たせてあげたいと願うのであればとってもオススメ。
あとは、都会生活に疲れた田舎育ちのママさんたちにもオススメ
スウェーデン語から英語にも当然訳されていていますが、日本語も英語も自分で読ませるならば小学生くらいからといった感じでしょうか。
ただ難しいなと思うのですが、時代の変遷でしょうね、近年の小学生はもうすでに世界がどういうふうに動くかを知っていて、小学生のうちにこういうファンタジーの世界観に浸れる子供って今日少ない気がするんです。北欧の状況を鑑みても。
というわけで、我が子にこの世界観を贈りたいと思うお母様であれば、長いので親側に読むガッツがいるけれども、就学年齢までに読み聞かせるしかないかもと思うわけです…アンチエイジングの口の体操とでも思いつつ…
以上、海外で育てているご家族に対する日本語オススメ本でしたー
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