外交的(extraverts)だの内向的(introverts)だのという話になると思い出すのが2012年発刊のスーザン・ケインの『Quiet』よ
といっても私は読んでいないのですが、このTEDトークがすべてなんじゃないかと。
あれあれ?
日本語字幕がついているのを探し出したと思ったのですが貼れず?
<スーザンケイン>と日本語でyoutube内を検索すると『内向的な人が秘めている力』と日本語字幕付きで出てくるかと思います
私はTEDはそこそこ話半分に聞くというか、暇つぶしというか、そこまで真面目に聞く(?)わけではないのですが、
ケインさんのこのトークはとっても良かったので、親になった方にはどなたでもぜひ一度は見てほしく、オススメしておきます
ケインさんの発言を要約すると「内向的な人間というのは外交的な人間と同じくらい評価されてしかるべきなのに、社会は外交的な人間の方を評価する。引っ込み思案や内気な人に対して “もっと明るくハキハキとした子でなきゃ!”ってな無言の強制力がある。明るくなくてもハキハキしてなくても別にえーやん」。
サラマ的感想、
ケインさんがそれ言うの分かるぅ、だってケインさんアメリカ人だもんな…
これさ、アメリカ住んだことないお前が言うなよ、って言われたら「おっしゃる通りです」と認めるしかないのですが、アメリカって社交的であれ的ベクトルすごい強くないですか?
これは私の友人界隈に院進学からアメリカ行ってる人間がわりといて、MBA組が特に口をそろえる「しゃべってないとそこにいないも同然の扱いを受ける」という感想に影響されてるのかもしれません。
が、映画を見てもドラマを見ても仕切れる人間が強い気配は随所にちりばめられているし、
昭和期のアメリカの中学校高校と言えばスクールカーストってなイメージだし、
スクールカーストといえばエアロスミスのこのミュージックビデオを思い出すアタシ。なんでこんなビデオなんだろう。この件については20個くらいツッコミ入れられる!
ソーシャライズが上手い人が高く評価される社会っていう印象です。
MBAの友人談に限らず、サラマが実際に出会ってきたアメリカ人ってのも例外なくめっちゃめちゃしゃべるんですよね
勘違いしてほしくないのは、私、アメリカ人をサゲげているわけではないんですよ。
懐の広さを感じるというか、大したことでもない話にいちいちリアクション取ってくれるその姿勢というのは率直に「優しいな」と感じるし、イマドキ〇〇人はどうだとか一括りで言う台詞自体がナンセンスだと知りながら言いますが、サラマ、アメリカ人のことは基本的には好きなんですよね。
ただ、内向性がある程度個性として許される国ジャパンから来たサラマからしたら、アメリカ人、あまりにも、皆が皆ご丁寧にリアクションしてくれるがゆえに、そこにある種の不自然さというか「なんでそんなにしゃべってくれるんだろう…」とか「そんなに頑張ってしゃべってくれなくてもいいのに」とか感じるところがあるのは事実で、今までの人生で私が周りの人から「なんでサラマちゃんそんなに社交的なの?」と尋ねられることがあったのと同じくらいの頻度ではサラマもアメリカ人に対して「なんでこの人たち(アメリカ人たち)こんなに社交的なんだろう?」と謎に思ったことがあったのでした
ちなみにアメリカ人の印象は?って聞くとヨーロッパでもかなりの数の人が「スーパーフレンドリー」って挙げると思いますよ。ヨーロッパ人からみてもアメリカ人のそこのレベルは飛びぬけて見えるんだと思う。
無口なアメリカ人ってどこにいるの?とかねてから不思議に思っていたサラマですから(住んだことがないからよく分からない)ケインさんのTEDを聞いて「おお!内向的なアメリカ人ってのも存在するんだ!」と思ったわけで、これを聞いたのは10年ほど前だったんですが、よく印象に残っているTEDトークです。
そんでもって、最近、偶然、交流のある在米ブロガーさんがアメリカの職場ってのは意外と実力というよりも社内政治だという趣旨の投稿をされておりまして、ああ、アメリカという国で生き抜いていくにはやはりある程度の社交性が備わっていないとしんどいんだろうな、という感想を強くしましたよね。
ケニ子が生きていく世界はわりとそういう空気感の世界なんですけどね。
日本は、というと、近年は「韓国と日本を分けるもの」的な文脈で「日本は職人の技に一目置く文化である」ということがよく語られますが、韓国とどう違うかはさておき、
日本は、確かに、海原雄山くらいしか理解できないようなことを黙々と求道している言葉少ない職人とかもフツーに許容されたりしていますよね。アカデミアでもエンジニア界隈でも、やるべきことをやってさえいればおしゃべり下手でも居場所がある。
大学入試でも、アメリカはアイビーとかに入ろうと思うとお勉強だけではなく、なんていうのでしょうか、積極性というかリア充感が求められるわけですが、日本はというと、どんな陰キャでも突き抜けて勉強さえできれば東大京大に入れる。
陰キャにも居場所がある国ジャパン
内向性外向性が生得的であることをふまえると、これは日本文化を好む欧米人が昔から一定数いることに対する解になり得るような。
一人カラオケ、一人焼肉、一人ファミレス、一人回転ずし、一人居酒屋、一人スキー。
いいじゃん、一人でも美味しいもの食べたい時があるんだよ。
一人でいたい時にカフェ以外に居場所がある日本って、いいなって思うサラマでした
ヨーロッパのレストランって、基本的にレストラン側が一人で来る客を想定してませんよね。
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ベストセラーだった初の著書QUIETはアマゾンにあるけれど書籍でしかも値段高いんですよね。
こっちの方が安い(kindleなら500円ほど)。
似たような内容で最近注目されたのが2022年発刊の台湾系アメリカ人のジル・チャンのこれですね。