サラマの交流あるブロガーさんにはフランスに縁が深い方が何人かいらっしゃいます指差し

在住歴長い方々を前にして、10年ほど前にワーホリ一年程度住んだくらいのサラマがフランスを語るのも気が引けるのですが、近い関係性にフランス人がいて、一年間仏式の職場でフランス人と働き、本気のgrèveにも巻き込まれ、未だに長く続くフランス人の友人がいる立場としては、ちょっとくらい知ったように述べたいこともあったりするのです。

先輩方、ちょっと「違うだろ」と思うことがあっても、あくまでこれはサラマ目線と言うことで堪忍してください指差し

 

まあ、ていうかフランスってのは多層的な社会なんですよね。

多層的、幾重ものレイヤー構造の社会と言ったらいいのかもですが、たとえば上から見たらわらわらとたくさんの人が密に暮らすパリでも、横から見たらそれぞれが属するレイヤーが違っていて、一見同じ場所にいるかのように見えても確実に生活が交わらない人たちってのがいるんですよね知らんぷり

 

富める人も貧しい人も関係なく被害に遭うのは〔犯罪〕くらいで、サラマ的に、パリにおいてすべての階層の人間が集うのって警察署の待合室くらいじゃないかとふんでおり、仮に私と同時期にパリに住んでいた方がいたとしても、その方がどこのレイヤーに属して暮らしていたかで、サラマとは、見るモノ、抱く感想が全く違うだろうとは思うのですけどね。

共有できるのは警察署の待合室風景くらいやん。

 

フランス人ってのはサラマが今まで出会ったいろんな国々の方々のうちトップクラスで共通項が抽出しにくいです知らんぷり

「フランス人とは…である」とまとめるのに無理がある方々であることは承知しながらでもあえて言いたいことがある。

それは、フランス人ってのが、やはり、アートとかクリエイティブなものに対して感度が高い国民だってことなんですよ。

住むレイヤーが違う方からは「そうかあ?」と反論がきそうな気もするけど!

 

芸術の都パリっていうくらいだから当然じゃんって?

でも芸術の都って言うと、ちょっと高尚な雰囲気というか、ハイアート的な印象ありません?

そういった意味ではなくて、なんて言ったらうまく伝わるのでしょうかね、アートの知識を教養として備えているかどうかという話ではなく、もっと生き方として、他人が表現しようとしたものをスルーせず一旦受け入れようとする姿勢を持つ人の割合が多い気がするんです。

 

アートとかクリエイティブなものをなにと定義するかという意見は置いといて、 "I Disapprove of What You Say, But I Will Defend to the Death Your Right to Say It"が社会の構成員によく染みているというの?

クソミソに批判する気満々ではあれども、なにかを「表現したい」「作りたい」人の、その姿勢、その意気込みに一定のリスペクトを置く気はあるというのでしょうかね?

 

20年前のスペイン留学中、ベルギー人とオランダ人とドイツ人の友達と飲んでいる時に、「”日本のアニメ”ってどういう印象?」と問うたら「ちょっとエッチな要素が入った子供向けの番組」と答えられたことがあります。

 

いったいどの程度のヨーロッパ人が当時日本のアニメをそう認知していたのか知るヨシもないのですが、最近会ったイギリス人が、ジブリ映画をえらく評価しながら「昔は日本の”アニメ”についてはここまでの深さがあるとは思わず、単なる「ちょっとエッチな要素が入った子供向けの番組」だと思い込んでいたわ」なんて言っていたので、私のサンプル数は4になったところです。

 

一部の理解ある人たち(当時オタクと呼ばれたひとたち)を除けばヨーロッパのだいたいの国で「アニメってちょっとエッチな…(略)」などと評されていたのかもしれない20年前。

対して、フランスでは、その時期に、井上雄彦、クランプなどがすでに翻訳されて大通りの書店にフツーに並んでいたという事実があるんですよね。

 

アネクドータルで恐縮ですが、私が20年前のスペインで出会ったヨーロッパ人のなかで日本文化について一番評価してくれていたのはやっぱりフランス人でした。

一般的なヨーロッパ人のティーンエイジャーは日本について知っていることとして「SUSHI」だとか「SAMURAI」だとか言うなか、フランス人は「ART」と答える人が一人、二人、ではなかったのでしたあんぐり

 

「好きか嫌いかと問われると僕の好みではないけれども、日本ってちょっと興味深いクリエイティブなことしている国だって印象あるよ」と。

 

漫画とは、などと話を深掘った時にも「登場する日本人の女の子がたまらんちん」とかいう軽い感想ではなくて「一枚の画にこういうかたちで構図を納めるところがうんぬんかんぬん」「絵の躍動感がうんぬんかんぬん」などと評することができる人や「カヒミ・カリィっていいよね」などと言ってる人が、アジアになんにも興味なくたんに青春を謳歌するためだけにスペイン来たようなフランス勢のなかにフツーにいて驚いた私だったのでしたあんぐり

 

まあ、この話がどう続くかっていうとフランス人の女友達Pちゃんに続くのですが、話を進める前提として、ともかく、フランス人というのは、それがどういうものであっても基本的には、なにかを作りだせる人材、作ろうと意欲のある人間をある程度評価する空気感がヨーロッパ諸国のなかでも高かったことを言いたかったのです。


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これエトルタ指差し


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 フランス人について書いてたわ指差し