悪魔の子~2~ | 梅子と杏子のものがたり

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小説をたまに載せたいと思います

クラルテはまだ明るい公園へと足を向けた。


公園では、5歳にもなっていないような


子供達が元気よく遊んでいる。


ベンチに腰を下ろし、その様子を見ていると、


子供達のそれぞれの母親が迎えに来た。


「もうそろそろ、帰ろうね」


手をつないで帰ろうとしている親子を見て


小さい時の記憶を思い出す。


『クラルテ、帰りましょ』


大好きな優しい母の顔...それを奪った奴ら...


『ハンターの者です。ご協力ありがとうございます』


『何するのっ‼離してっ‼』


大金を貰っている父...私と母を捨てた男...


『お母さんは人間じゃなくて...悪魔なの...』


暗い牢の中、告げられた言葉...


『クラルテは逃げてっ‼...こんなお母さんで...ごめんね』


最後の母の言葉...。


そこでハッとした。いつの間にか寝ていたらしく、


夕方になっている。


「何で、昔のことをいまごろ...」




クラルテには帰る場所はない。


とりあえず、公園を出て、どこに向かうわけでもなく


ただ歩いていた。


ところどころにある掲示板には、


指名手配犯のポスターがはられている。


その中には、クラルテの顔もあった。


母が処刑された日、怒りで暴走したクラルテは


たくさんの人を殺した。父も殺した。


その日、クラルテは悪魔の力を覚醒させ、人間を捨てた。


人々は賞金の高さに目がくらみ、襲ってくることがあった。


子供だからと油断していたようだが、すべて返り討ちにされている。



細い路地裏に差し掛かったところで、声がかけられた。


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今回はここまでです。


中途半端なのはわかっています(^_^;)


長すぎたのもわかっています(^_^;)


まだ続きます。



では,サヨナラ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: