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梅垣織物【 手機(てばた) 】の柄を紹介させて頂きます
昭和初期、服飾意匠作家、福岡玉爵がその資料を江湖に求め各時代の意匠、調度品
車輿を題材としてデザインした作品集「匠意玉寶」より「競車の図」をモチーフとして
≪ 競車の図 ≫ きょうしゃのず
( 未仕立てなので両端がきれいではないですが・・)
生地は明綴と同様の薄く軽い綴地を基本とし、特に地緯(横糸)は糸に金箔をからませた
特殊な撚り方の杢糸を使用し、繊細で光沢があり力強いものとしました
現在では力織機による帯地生産が主力をなしておりますが、本来の綴織は手機にしか
できない特殊地術の一つであり非常に稀な製織技法です
原材料としては同一産地の高品質の生糸を用い、染めは天然草木染に近い含金染料で
高温で長時間染める事で耐光堅牢度を高めています
以上のように原糸の段階から各分野の職人がその持てる技術を結集してこの帯地を
製作いたしました
残念ながら当社におきましても今後このクラスの帯地製作は熟練職人の減少と高級素材の
枯渇により製作することが難しくなりました
西陣が隆盛であった時代ならこその逸品と言えます
上の写真は 【 別腹文 】 下を半分程隠して頂いたら、それがお腹の場所にくるイメージです
【 参考本 】
現在ではこのような仕事をして頂ける職人さんがいなくなりとても残念です( 弊社には )
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました
【 お知らせ 】明日より
"NISHIJIN(西陣)"の美意識
9月21日(水)〜26日(月)
午前10時〜午後8時
阪急うめだ本店
9階アートステージ
(催し最終日は午後6時終了)
上記日程で阪急うめだ本店にて弊社の帯も展示しております。
これから織れない手機の商品など今までご覧いただけなかった商品も数点展示されます。
この機会に是非ご覧頂けると嬉しく思います。
会期中の数日は梅垣が展示会場にてご説明させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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