いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。
2019.01.14日に京都 “ みやこめっせ ” にて、成人式が行われました。
新しい未来に希望を持ち、晴れやかな輝く笑顔の若人が集まっていました。
新成人になられた皆様おめでとうございます
昨年は雨で大変でしたが、今年は晴天で暖かな成人の日となりました
会場では大勢の警備員の方々が混乱しないように調整してくださっていました
沢山の新成人の方々の中で、弊社の帯を結んでくださっているお嬢様方と出会う事ができました
お一人目のお嬢様は、素敵な笑顔のお嬢様で白地に慶長文様の本格的友禅で
華やかなお振袖をお召しになられていました。
その素敵なお振袖に金地緞子の帯 ≪ 若松丸文 ≫ 金地を合せてくださっていました。
お着物は振袖を代表するような小付けの慶長文様をお召しになり、帯は地場の
すっきりした大柄で着物の品格を際立たせるようなコーディネートでした。
写真撮影も快く受けてくださりありがとうございました。
お二人目のお嬢様も白地の宝尽くし文様という本格的古典文様のお振袖に金地の
≪ 舞楽菱文 ≫ を合せてくださっていました。
とてもスタイルの良い素敵なお嬢様でした。
後ろ姿のお写真だけという事で写真撮影も快く受けてくださいました。
ありがとうございました。
美容室の特設会場でお見かけしたお嬢様をご紹介させて頂きます
染分け総絞のとても素敵なお振袖に、金地の ≪ 彩松笹文 ≫ を合せてくださっていました
多色使いですが絞りならではの柔らかい地色に一つ一つの色が主張しないまさに
「多色の淡彩」、豪華かつ上品なお振袖に、同系の色使いながら大胆で伸びのある
帯をコーディネートしてくださる事で、お振袖の品を保ちつつ華やかさを出してくださっています。
スタイルの良い素敵なお嬢様はお母様とご一緒で、私どもの写真撮影も快く受けてくださいました。
ありがとうございました。ご実家は呉服店を営んでいらっしゃるとの事でした。
お嬢様方、ご協力くださり心より感謝いたします(写真撮影が不慣れですがお許しください)
今回は ≪ 彩松笹文 ≫ ( 銀地 )を紹介させて頂きます
“ 能衣裳の立枠松竹文 ” をモチーフに、戦前のデザイン本「 清苑 」 の大胆な取り方を用いて
振袖用の帯地として考案しました。
地組織の光沢感や丸帯に匹敵する空間のある取り方にしています。
また帯幅に収まりきらない様に “ 伸びのある松竹 ” を配置し、原本の縫い箔に負けない様な
“ ボリューム感のある松 ” にするために 「 金糸引揃え技法 」 を用いています。
この帯は、「 緞子 」( どんす )と呼ばれる『 技法 』を用いています
「 緞子 」 とは、 三大織物組織の中で経糸 ( たていと ) が表面に出る比率が高いものを言います
しかし、経糸 ( たていと ) が表面に出る比率が高いことで、逆に緯糸 ( よこいと ) が
表面に出る比率が少なくなります。経糸 ( たていと ) を多くするとキメ細かい生地には
なりますが“ 帯 ” が少し重くなりやすいのです。
“ 帯 ” をできるだけ軽くするために経糸の数を減らすと、生地が粗く( あらく )なり
光沢がなくなります。
そこで弊社は極細の金糸を経糸に混ぜる事で光沢のある比較的軽い生地を創りました。
収縮率の異なる生糸( きいと ) と金糸を混ぜて織ることは大変難しいのですが
切磋琢磨し克服しました。
力強く、光沢があり、比較的軽い “ 生地 ” になっています
【 弊社図案 】
≪ 彩松笹文 ≫ は “ 盛り上げ図案 ” を使用しています
盛り上げ図案は、それ自体に影があるため “ 製紋の段階でも ” それを意識して仕事を
してもらえます。
“ 鉛筆書きの草稿 ” では、こちらの意図することが紋職人さんに伝わりにくいのです。
現在ではコンピューターを用いて “ 製紋する ” のですが、簡単にコピーするように製紋せず
“ 昔のように立体的な影を意識しながら仕事をする事 ” が大切です。( 画像でお伝えしにくい
のが残念です )
紋職人さんへこちらの想いを的確に伝えるために、このような 「 盛り上げ図案 」 が必要なのです。
【 参考本 】
【 留袖 】【 色留袖 】【 訪問着 】にも、合わせて頂けます
私事ですが、おかげ様で私どもの末娘も成人の日を迎える事ができ喜んでおります
≪ 蜀江競華文 ≫
日本の民族衣装は世界に誇れる衣装だと思います。
今年は本格的古典のお着物が多かったように思われます。とても嬉しく感じました。
またお母様のお振袖をお譲り頂いたお嬢様も沢山いらっしゃったようにも思います。
とても質感の良い素晴らしいお着物をお見かけする事ができました。
若い方たちにこれからも和の文化に触れて頂き、伝承していって頂けたらと思います。
難しい時代ですが “ どうか若者達の未来が明るくなりますように ” と願っております
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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