いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。
今回は九寸帯 ( 名古屋帯 )を紹介させて頂きます。
デザインは、現代工芸の象嵌陶器をモチーフにしてアレンジしたもので
意匠に用いている花は、空想上の花です。
モチーフにある小石地紋を表現するために、弊社独自の< 釉彩錦 >という技法を
用いています。( 画像でお伝えできないのが残念です )
≪ 小石花丸文 ≫ こいしはなまるもん
“ 九寸帯 ”( 名古屋帯 ) について簡単にご説明させて頂きます。
( 説明が重複しますが、お許し下さい )
大正時代に名古屋女学校の創設者が普段着に締められていた帯で、仕立て方の一風変わった
帯が商品化され普及して、この名前 ( 名古屋帯 ) で呼ばれるようになったそうです。
『 名古屋帯 』 には “ 織リ名古屋帯 ” と “ 染め名古屋帯 ” があります。
“ 織り名古屋帯 ” は、糸を先に染め色糸にして柄を織り上げます。
一方、染め名古屋帯は布に織ってから後で文様を染めた帯です。
弊社の九寸帯は “ 織り名古屋帯 ”です。
名古屋帯は、お太鼓結びにしたとき、二重太鼓に結べる袋帯と違って、一重太鼓になる長さに
なりますので袋帯よりはカジュアルな帯になります。
寸法は仕立前の帯幅が九寸 ( 約34cm ) で、仕立前の長さは、一丈二尺二寸 ( 約4m63cm ) が標準になっています。
芯を入れて仕立てるため、帯幅を広くしたい時には好みの寸法にできるのも特徴です。
この “ 九寸帯 ” の最大の特徴は生地にあります。
< 釉彩錦 > とうい弊社独自の技法を使用しています。
< 釉彩錦 > とは、陶磁器のもつ深みある釉調を織物で表現したものです。
【 釉 】とは素焼の陶磁器にかけて装飾と水分の吸収を防ぐ為に用いる一種のガラス質の
もので、平安期以降の陶磁器に用いられていたものです。
室町・江戸時代を通し釉(うわぐすり)の発展が、陶磁器の進化であったと言われています。
このような地組織を表現する為に、圣糸緯糸を通常の綾組織に組まずランダムに組織する事と
緯糸の太細や微妙な濃淡によりにより、通常の織物では表現できない素地を造り出しました。
又、通常の錦組織を組み替えて複雑に変化させている為に、非常に複元力がすぐれいる事も
この素地の特徴です。
上の写真は 【 別腹文 】 下を半分程隠して頂いたら、それがお腹にくる場所です
【 弊社図案 】
弊社の “ 九寸帯 ” の場合、金銀の糸や箔糸を使用している為【 付け下げ 】 や
【 色無地 】 などセミフォーマルにも合わせて頂けます。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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