最近のお客様で感じたこと(2022/2/19) | umedastyleなAV生活

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竹スピーカーKaguyaの情報、開発裏話など、時には、脱線することも

先日、ご来店いただいたお客様は耳が悪いとおっしゃっていました
多分、加齢による、聴力の低下
程度の差はあっても、ほとんどの人がそうだともいます

テレビの音が聞き取りにくい
音楽は好きだけれど、スピーカーからの音はわかりにくい
しかし、実際のコンサートなどでは音楽を楽しむことはできる

それで、Kaguyaで色々な音楽を聴いていただくと、今まで聴いた他のスピーカーより聴き取りやすいと言うことでした

一般的な、スピーカーユニットが正面に向かって取り付けられた物と、Kaguyaの違いは何か?

それは、一般的なほとんどのスピーカーが周波数特性や歪率などの性能を重視して設計されていつのに対し、Kaguyaは設計者の私自身が、自分の好きな音楽を楽しみたいということから作っていると言うことが大きいと思います

何度も、このブログや、ホームページに書いたり、実際にお会いした方に説明させていただいてきたことですが、ユニットが正面を向いたほとんどのスピーカーは、スピーカーの正面と横とでは音が変わります
低域と中高域の音では、聴く場所によって減衰量が違います
高い周波数ほど、大きく減衰します

Kaguyaは音の物理的正面がありません
どこで聴いても、音のバランスは変わりません

聴く場所によって、音が違うスピーカーを2台使っていては正常なステレオ感は得られません
Kaguyaを2台使ってステレオ再生すると、良好なステレオ感が得られます

良好なステレオ感とは、音像を正確に感じられるということです

楽器がある場所、ボーカルのいる場所、演奏している場所をはっきりと感じることができます

音楽は測定器などの機械が聴くのではなく、人間が聴きます
音は耳から入ってきますが、最終的にその情報が脳内で組み立てられ、そこに音像を感じます

時々、「歳を取って、耳が悪くなってきたので、高いオーディオ装置は要らない」
という方がいらっしゃいます

しかし、Kaguyaは音像をしっかりと感じられるので、実際に演奏しているその場に居るような感覚が得られます

Kaguyaは音ではなく、音像を再現するスピーカーです
今までに聞いてきた実際の音楽体験を再現するスピーカーです

だから、多くの音楽ファンの方により良い音楽体験を提供できるのです

最近、あるプロのフュージョンバンドの方が聴きに来てくださいました
音楽家の方との話は、いつも面白いです
彼の感想は「すごい解像力だ!」と言うのです
これは、音像をしっかりと感じられるからこそです
いろんな楽器がある中、その楽器の位置を感じられるから、とても細かい音を聞き取ることができる

講演会などを聞くとき、講演者の声を聞き取ることができるのに、録音したものを聞くと、よく聞き取れないと言う経験をした方は多いと思います
レコーダーは、その場の音を全て音として録音するから、録音した音を聞くとき、その場の色んな音に紛れて聞き取りにくくなります
音像が感じられると、人の脳は他の音と区別をつけることができます
だから、解像力が高い、繊細な音まで聞き取れるということになります
人は、耳で聴くのではない、脳内で情報が組み立てられて、初めて音を認識するのです

昨年、京都で関西文化フェアーに参加せていただいたときに
オペラをやっているという方が聴きに来てくださいました
「こんなに、はっきりとボーカルが聴きとれるスピーカーには初めて出会った」

Kaguyaとはそう言うスピーカーです