竹スピーカーの商品化(2015/2/10) | umedastyleなAV生活

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竹スピーカーKaguyaの情報、開発裏話など、時には、脱線することも

 竹スピーカーを作り始めて、最大の問題は、竹がいつ割れるか分からないと言うことでした
折角、手に入れた竹が、未だ何の加工もしていない内に、音を立てて割れていきました
それはもう、驚くくらい大きな音で割れます
竹材屋さんに「割れない竹はありませんか?」と聞くと「ありません」と言う答えでした
それでも、太い竹を何本かいただき、それをスピーカーの大きさに切りそろえて置いておくと、スピーカーに加工する前にほとんど割れてしまいました
しかし、竹の加工の仕方は教えていただいたので、割れた竹の代金は授業料だと思いました
その方法は、10月から1月の間に伐採する、3年目くらいの竹が一番良い、一月ほど自然乾燥させ、油抜きをする、油抜きは苛性ソーダで煮る方法と、火で炙る方法がありますが、私は火で炙りました

それでも、やはり割れる
これでは商品にならない!
その頃は、音を聴いて、気に入っていただいた方には、一緒に山に行って、竹を切り出し、一緒に作るのなら作り方をお教えしますよ、と言うことで、バンブー倶楽部が出来ました
自分で作るなら、割れても、また、竹を交換して使い続けることが出来る

2011年には「わかやまの底力」に採用していただき、市民の中から希望者を募って、竹を伐採するところから、油抜き、スピーカー製作まで一緒にすると言う活動もさせていただきました

割れの問題は完全に解決がつかないまま、音を追及して色んな種類の竹スピーカーが出来ていきました
その中で考え付いたのが、バスレフのポートを変形させたもの、これは音響的に優れているだけではなく、デザイン的にも、それまでの物よりシンプルに良いものになりました
2011年11月には、その音響構造で特許を取得することが出来ました

そして、2012年の春
一本の電話をいただきました
私のホームページを見て竹スピーカーに興味を持ったと言う方からでした
「私の竹を使ってスピーカーを作ってくれませんか? 私の竹は割れませんから」
それは燻した竹でした
色も良い!!
燻した後、表面を拭き取っただけで、何も塗ったりしていないのが、人工的に塗装したものと違って、独特な美しさがあります
こうして、やっと、製品としてご購入いただけるものが出来るようになりました
その後、音響的にもデザイン的にも様々な改良を加え、竹スピーカーkaguyaが完成しました