ピークレベルメーター(2015/1/29) | umedastyleなAV生活

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竹スピーカーKaguyaの情報、開発裏話など、時には、脱線することも

 私が、この会社で仕事をさせていただいている間、後輩は入ってこなくて、いつまでも私が一番下、いつも、先輩のお手伝いをさせていただいていました
この頃のアンプの回路構成は、今の複雑なデータ処理をするデジタルアンプから比べると単純で、音をよくするためには電源をしっかりしたものにする、つまり大きなトランス、大きな平滑コンデンサーを使ったものほど高級品と言うことになります
後は、良い部品、つまり高価な部品を使う、その中で音質、と部品コストとの兼ね合いになります
基板上の部品の並べ方、配線の仕方などで音が変わるので、聴きながら調整していくと言うのが主な仕事でした

この頃の仕事で一番印象に残っているのはピークレベルメータ
アンプの出力をメーターで表すのに、それまではアナログの針が振れるものを使っていたのが、LEDを数個並べ、その点滅で表すと言うものも使われ始めた頃です
今では専用のICで簡単に出来ると思いますが、その頃にはそんなものはありませんでした
基準電圧をいくつか作り、それをコンパレーター(比較器)にかけて、基準電圧より大きなところだけLEDが光る、と言うものでメータを作ります
これで、並べたLEDが端からついたり消えたりするわけです

問題は、一番上のLEDが一定時間点いたままにならないか?と言う上役からの提案があったことです
つまり、一番高い電圧(ピーク)を一定時間表示している(ホールド)
並んだLEDが玉突きの様に、一番端のLEDだけが一定時間点いている

これを専用ICではなく、全てトランジスタと抵抗とコンデンサの組み合わせだけで作るわけですが、そう言う課題を与えられて、毎日、図面を眺め、試作の回路を作っては新しい回路を考え、と言うことの繰り返しでした
その間、先輩や仲間から色んなアイデアを教えてもらったりしましたが、通勤の電車の中でも考え、家に帰ってからも考え、なかなか先に進まなかったのが、一月ほど経った時、夜、ベッドに入ってウトウトしていると、突然、アイデアが思い浮かび、飛び起きてそれをメモし、翌日、会社に行ってその回路を組み立てるとうまくいった、と言うことがありました