キプロス到着した日の夜
地元のnikiちゃんにお会いしたところで話が止まったままでした。
初日は、リマソールから30分位いった山奥のパラミサに泊まり、
いろいろ回ってから、
キプロスの北側・北キプロスへ入ってみようということになりました。

(我が家の旅はエアと初日の宿しかとらず、
気分で二日目からの宿をとるスタイル)
 
 
とりあえず、
北キプロスに入るためには、
首都のニコシアへ行こう!
と、向かう道中の風景。
 
 
オリーブの木、葡萄の木が沢山。
なんていっても、最古のワイン・コマンダリアのふるさとですからね。
 
 
こちらの国は正教なので、
チャーチは丸いドームみたいな・・・(御茶ノ水のニコライ堂のような)
 
 
 
 
 

郵便ポストは黄色なんですね・・・
 
 
 
 
とりあえず、
首都ニコシアに到着し、
ここで夫と作戦会議。
カフェならwifiも繋がりますしね。
 

二人で5.5ユーロ(700円前後かな)
グラス大きいしリーズナブル、
あぁー涼しい。

朝晩涼しいのですが、
日中は日差しの強さ、暑さがダイレクト。
 
 
キプロスは一つの島ですが、
南北に分かれていて、北キプロストルコ共和国と、南のキプロス共和国。
 

1974年以来、南北に分断されており、島の北部約37%を、国際的にはトルコ共和国のみが承認する「独立国家」であるトルコ系住民による北キプロス・トルコ共和国が占めている。

一方のキプロス共和国は国際連合加盟国193か国のうち、192か国(トルコを除く)が国家承認をしている

(ウィキペデイアより引用)

 

 

ってわけで、

北キプロスは、

世界が認めていない未承認の国。

もちろん日本も認めていない。

 


いろいろ本など見てみると、

★なにか万一あっても日本が助けにきてくれるかわからない

★南キプロスから入って、北キプロスから海外へ出るわけにはいかない

★北キプロスには泊まることはできないかもしれない

★治安のこと(あんまりよくない・・・みたいな)

★パスポートには北キプロスのハンコがあると、ギリシャには行けなくなるかもしれない

 

などなど

 

実際、いろいろなブログや、本などを見せていただきましたが、

とりあえず、行ってみないとわからないし、

地元のnikiちゃんのお話も参考にしつつ行ってみることにしました。

 
 
下の写真で見ると、
このグレーのラインが、国連が引いた緩衝地帯(停戦ライン)。
通称グリーンライン
国連が管理しているんですね。
 
 
 

やはりグリーンライン近くではUNの車が一気に増えました。
 
 
南北を結ぶチェックポイントは
6、7か所?位あるらしく、
ただ、どこにあるのかがわからない。
親切な標識もないですし。
歩いて渡れるのはニコシアの一か所のみらしい。
車で渡って、泊まりたいので
まずはチェックポイント探し。
 
 
なんども行ったり来たり。
キプロス競馬場(開催日とあわず今回はいけず)の近くをとおってみたり、
間違ってキプロス刑務所へ行ってしまったり、
有刺鉄線のある行き止まりで引き返したりしながらも、
 
 
どうやら車の行列が見えてきて・・・
やっとチェックポイントへたどり着けました。
 


どうしても、南北というと
韓国と北朝鮮のイメージ。板門店みたいな・・・。
 
いろいろ不安になりながらも、順番を待ちました。
 
 
 

チェックポイントでは、写真は禁止。
首都高や有料道路の料金所みたいな感じでした。
陸路で続いている海外は、国境付近ってだいたいそんな感じですよね。
 
 
「一人20ユーロで保険に入って!」と言われ保険に入りました。
で、「どのくらい滞在するのか」聞かれただけで、パスポートは見せるだけ。
ハンコも押されないし。

警察官が近づいてきたので、
何か言われるのかなぁとドキドキしていたら、
「welcome!コンニチハ~!オハヨウ~!」
と、知ってる日本語話してくれて、キプロスの人たちはいつも陽気。
「君たちよくきたな、俺も日本いったことあるぜ。飯がうまかったなぁ」って、笑顔でトーク。
拍子抜け(笑)。
え、こんななんですね。
 

地元の皆さんの様子を見ていると、
どうやら皆さんカード(通行証か?)みたいなものを持っていて、
それをチェックポイントで見せるだけで、
南北自由にお買い物で行き来されている感じ。
 
 
未承認の国に入るということで、焦っていましたが、
人々の生活の息遣いをリアルに感じられてなんだか安心しました。
 
 
 
さ、そんなわけで、
北キプロスへ。
 
トルコと北キプロスの国旗が大きく見えてきました。
いやぁここまで大変だった。疲れたけど、楽しい旅のヒトコマ。

 
 
先ほどまで、
ギリシャ語だったのが、
こちらはトルコ語。
そうそう、お金もトルコリラ。
 

南のキプロス(ギリシャ系)に比べると、
少し建物とか、地味な感じかな・・・。
 
 

ベラパイス修道院へ。
12世紀に造られたものらしい。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
この後、修道院近くのカフェでお茶をしました。
日本から来たというと、
店主のおじさん、フレンドリーに話をしてくださって。
 
 
「もともと南のリマソールに住んでいたんだけど、1974の分断があって、すべてそのままにして北へ逃げてきた。本当は一つの国でみんな仲良く暮らしていた。南もいいけど、北もいいだろう?キプロスの人は優しくて本当にいいところだ!
あと、親戚が日本人と結婚するんだ!」なんて、話もしてくれた。
 
 
北キプロスにもこれて良かったよ!っておじさんに伝えて、お別れし、
続いて、キレニア城へ向かう。
 
 
道中、北トルコは比較的モスクが多め。
もちろん正教会チャーチもありましたけどね。

 

 
キレニア城へ到着
なんか、中東の国によくあるフォートに似ている。

 
 
 
 
 
この日は北キプロス、ギルネの街に泊まることにしました。
海がきれいな素敵なリゾート地。
 
 
人々の様子、食などもわかるし、
現地へいったらやっぱりマーケットですね。
 
 
時間がないので、
あとで、また改訂しまーす。
 
 
梅田陽子