【引き継ぎで、案件・業務を引き継ぐ】
ビジネス現場で見る、ありふれた光景ではあります。
でも中身は千差万別。
業務を引き継いでもらうほうは、内容・案件のゴールが解っているから、その前提で
モノをしゃべることもある。
他方、業務を引き継ぐほうは、アタマの中が完全な白地だから、聞かされることのどこに
ポイントがあり、重要性の濃淡がどこにあり、結局のところ、どのゴールに向かって業務
を進めるのか、場合によって見えにくいシチュエーションがあったりする。
しゃべろうとするヒトが思う言葉の意図と、しゃべられるほうが感じる言葉の受け止め方が
違うことだってある。
だから物事を伝えるほうは、結論を先に言う・客観的な事実に基づいて具体的にしゃべる
っていう伝達能力が求められるわけ。
一方、業務を引き継ぐ人は、どういう結果・ゴールを求めて業務を進めるかってことを常に
意識することになる。
その業務の過程がどうだったのかは、結果を語るうえでは重要性が低い。
どういう過程をたどろうが、結果がOKなら全て良し。
ここを間違えると、【どういう過程で業務を進めるか】という視点でしか物事を見ることが
できなくなってしまうというトラップにハマってしまいます。
嗚呼、こわいこわい。
で、結果をアウトプットできなくなる OR 間違ったアウトプットを出してしまう・・・なんてこと
に。
だから、常に結果・あるべきゴールは何かってことを頭の中でいつもいつも考えながら行動
しているってのが、ビジネスパーソンが持つべき行動指針だと考えます。
ま、しゃべるほうも、しゃべられるほうもナカナカ緊張感ある状況ではあります。
大事なのは、相手の立場に立ってしゃべり、しゃべられるように努めること。
コレ、他のビジネスシーンでも応用が効きます。
でもね、わかっちゃいるけど出来なかったりする。人間だからね。
だから出来ることを着実にこなすことが、その解決策の一つかも知れない。
世の中、コミュニケーション能力・コミュニケーション能力って呪文のように唱えられている
けど、その本質を知ることが大事ですね。