梅棒の稽古始まると写メを残したりするのを怠ってしまいます

としょです

去年のピカイチの時の写真なにとったかなと見ていたら6/28にこんなのスクショしてました
実はこの方をオマージュして芝居をしていたところがありました

今回も何処かで出現させたいと思っていますww

という訳で絶賛「超ピカイチ!」稽古真っ最中

2バージョンの稽古なのでやる事覚える事沢山でなかなか大変です。

でも全日制、定時制それぞれの面白さが出てきていてとっても楽しみ^_^

しかしまぁ賑わしい学校w

こんな学校にいたら自分はどんな人間になってたんでしょうか?

そういえば最近、中学校で同じクラスだった奴から「今東京にいるこらご飯でもどうか」という連絡が来ました。

彼とは成人式であった以来なので15年振りとかです。

急な連絡だったのでびっくりしたとの同時に懐かしさにおそわれました。

彼は当日体が小さくよくからかわれてた記憶がおるのですが、自分も同じように体が小さく、引っ込み思案でよく体の大きな奴に小突かれてました。

そんな僕の中学校での思い出は中3の夏、クラスで行った合宿での事。

場所は学校で行われ日中は遊び倒し皆んなで自炊したり楽しく過ごし、さぁそろそろ寝る時間だなと体育館で男子は仲のいいグループそれぞれで談話していたのですが。

何故だか女子は大きな円を作り皆で何か話しこんでいました。

しばらくすると女子達がこちらに来て


「肝試しやろ」


そう言ってきました


ホラーが苦手な自分はあまり気乗りがしませんでした

でも1人断ることも出来ず渋々ルール説明を聞きました


ルールは後者の中の自分達のクラスにある黒板に自分の名前を書き戻ってくるというシンプルなもの


そして、男女ペアで行くこと



上手に女子と話せない自分にはこのペアで行くというのがなお自分の心を重くさせました


思い気持ちを抱えたまま女子から差し出された円形にくり抜かれた段ボール箱に手を入れキャンパスノートで出来たクジを引きました。

順番は最後から数組目でした


そしていざ"肝試し"がスタートしました

今回の肝試しは女子の仕切りのようで司会進行をしていきました

「じゃあまず男子1番」

男子の杉山が手を挙げます

「女子1番は?」

自分の近所に住んでいる小川が手を挙げます

「おいマジかよ!?」

「ウェーイ!!」

「ヒューヒュー!」

男子は全員で一斉に囃し立て大盛りあがり

それもそのはず

この2人は付き合っていました

ドヨドヨザワザワ

次の順番を待つ間

男子のざわめきが収まりません


程なくして

「男子2番誰?」


たっくんが手を挙げます

「んーじゃあ女子2番」

女子の1人が手を挙げます

途端

男子の一斉に黙りました


この女子はたっくんのこと好きだという噂が流れていました


そしてなんだか奇妙なものを覚えました


「男子3番」

男子の1人が手を挙げます

「女子3番」

女子の1人が手を挙げます


これまた女子の方ががこの男子を好きだという噂がありました


(女子に仕組まれたものだ)

おそらく殆どの男子がそう思ったのではないでしょうか

何やら急に緊張感が走り皆押し黙ったまま出発する組が発表されていきます

僕も初めのうちは女子から告白をされるような気がしてドキドキしていました

しかし

ちょっと考えれば自分の事を好きになる女子なんていない

きっと自分は余りものとして気を使われて選ばれるのだろう

そう思ってきてしまい


体育座りで顔を突っ伏し

ただただ早く終わらないかと祈りだしました


「男子1*番」

体育館のフローリングを見つめたまま僕は宿題を忘れてきた時に挙げるように力なく手をあげました

「女子1*番」

ゆっくりと顔を挙げ僕と行かざるをえなくなったかわいそうな女子の顔を確認します





ドッ!!



僕の心臓は1度大きく僕の胸を叩きました



僕の目に入ってきた子は

足が早く

勉強が出来て

笑顔がとっても素敵で

2年生でクラス替えをして以来

授業中いつも後ろから眺めていた

僕の心をときめかせていたあの子だったのです


信じられませんでした

僕の友達も何人も彼女の事が好きと言っていました

そいつらは僕より頭もいいし運動もできるし面白いし

僕みたいな地味なちんちくりんが敵いっこないと思っていたので

きっと僕の以外と行くのだろうとそう思いこんでいました


それが夢か幻のか

この不可思議なイベントに

僕と一緒に行ってくれるのだといいます



僕の心臓は止まったままで

頭は真っ白

音が聞こえないまま体育館のドアから暗い渡り廊下に進んで行きました

隣には夜な夜な思いを馳せたあの子

バカな自分なのに、この子が行くと言ったから自分のレベルもわきまえず同じ高校に進学しようと
親に宣言しました


思い人にかっこ悪いところは見せられないと

動揺している自分を隠すため

なんとか会話をしましたが

テレビでも見ているような

別世界で起きていることのように感じました

ただ怖がりな自分が暗がりの教室を全く怖いと感じませんでし

そしてあっという間に3年B組の教室へ

"こんな肝試し別になんてことない"

そういう体裁を保ち僕はそそくさと黒板に向かい

自分の名前を黒板に書きチョークを彼女に渡します

彼女は手のひらを上に向け手を差し出します

僕はその手の上チョークをおきます


手と手が触れました


止まっていた僕の心臓が急に早鐘をうち血流が登り顔が熱くなるのを感じます

彼女はチョークを受け取り僕に背を向け"カッカッカ"と音を立てて名前を書いていきます

チョークを黒板の桟に置き僕の方に振り返ると

目が合ってしまいました

月夜に照らされた彼女は人生で初めて"美しい"と感じたものとして僕の脳に記憶されました


鼓動はさらに早くなり

両手に力が入っていきます




「好きです」


その気持ちが胸から心臓に押し上げられ口をついて出そうになりました



しかし頭に登った血が冷やされて言葉を喉の奥に追いやっていきます


彼女を見つめたまま

ほんの一瞬の出来事ではあったのですが

僕にはとても長い時間に感じました


長い葛藤の中出てきた僕の言葉は





「行こ」



告白出来ませんでした

自分の気持ちに正直になれない気弱な少年に彼女は何を思ったのでしょうか


「うん」

と一言だけ発し教室を後にする僕について体育館に帰っていきました


それ以降、僕は進学する高校を変更し2人には何も起こらず卒業を迎えることになりました。


数年後迎えた成人式で見かけた彼女はまた格段に綺麗になっていました。


皆さんも色々と学生生活での思い出があると思いますが

やはり社会人になってからの思い出とは違う

特別なものがありますよね



そんなあの頃の思いをこの「超ピカイチ!」でもぶつけていきたいと思います


まだ平日の公演なんかはお席がありますので

是非とも何度でも足を運んでくださればと思います


沢山の汗を流しお待ちしております!!


今週の旦那飯でお別れです

先週に引き続き鍋、すげー適当に作ってしまい見た目悪くなってしまったぁ(>_<)