卒業
おめでとう

 

 

 

琴音、卒業おめでとう。

そしてママに宛てた手紙もありがとう。

 

琴音と万里は学年は2つ離れているけれども年子で、万里が凸凹児だったから色々と手が回っていなかった。

私の母に遠足の付き添いを頼んだりして。万里の幼稚園では役員を熱心にやったけれども、どうしても琴音の方には手薄になってしまっていた。

 

 

けれども琴音の手紙には「寂しさを感じさせなかった」って書いてあった。本人がそう言ってくれているのだからそうなのだろう。

 

琴音は聡いところがあって、年齢や見た目よりもずっと大人っぽい。それもあってどうしても本人に任せきりになってしまったりもした。

 

勉強のことに関しては何も知らないし「宿題やった?」とか聞いたこともない。聞く前に自分でやっているのでチェックする必要がないのだ。


その分、万里は何から何までチェックしないといけない。

万里の育児には悔いはない。というかやりすぎているくらいだ。でも、果南子や琴音に関しては悔いだらけだ。小さな琴音をもっと抱っこしたかった。

 

ああ、でも、時を戻せないから今からでもぎゅーっとしておく。

 

琴音、いろいろありがとう。

これからも楽しく暮らそうね。