昨日行ってまいりました南座坂東玉三郎特別公演へ



かけがえのない時間でした😭✨



向上で幕が開き


玉三郎さんが出ていらしたとたんオーラで会場が満たされ既に満足


阿古屋についてその後の片岡千治郎さんの演目解説とはまた違った

演じられるお方ならではの解説や


通し狂言として演じられた初演時の貴重なお話


その他

琴、三味線、胡弓を傾城の姿で弾きこなすこの難役

長年に渡って玉三郎さんだけが上演可能となってしまっていたけれど

若手俳優さんで引き継ぐ方々が出てこられ

「肩の荷が降りた」

とのお言葉には複雑な思いが致しました


これ程芸を極められながら

ご寛容にご覧下さい

歌舞伎、日本の芸術を宜しくお願い申し上げますと頭を下げられる玉三郎さんのお姿、お言葉が本当に勿体なくこちらの方が頭を下げました🙇


南座と玉三郎さんのご縁、思い出もお話下さり京の町と劇場の密接さを感じるエピソードに


そのゆったりとした時代にタイムスリップしたような気持ちになり何だか泣きそうになりました


向上のネタバレともなりますのでこれからご観劇のお方はどうぞお引返しを🙇


https://natalie.mu/stage/news/577418


若き日の玉三郎さんがご出演だった花形歌舞伎が大文字、五山送り火と重なったことがあり


お客様夜の部来はるんか!?となって

その日ばかりは夜休演😅

役者さんも送り火をご覧になったとか


今よりずっと長時間公演だった顔見世興行のお話も


朝10時から夜11時過ぎまであった


そこから更に口上諸々で終演時間が延びる事もあり

11時(11時半とおっしゃったかも😣🙏)を過ぎたら最後の幕は中止←👀


玉三郎さん辰之助さんと最終演目「京人形」でご出演の折りは出番なしの日もあったと


このお話には思わず「はぁ!?」と声が出そうになりました


玉三郎さんの京人形見れんとかその時代に生きてたら暴動起こした🤣


コロナ禍以降グッと短くなった歌舞伎公演


特に顔見世興行は「一日仕事」がイメージでした


私の芸妓時分でも10時開演、夜の部も10時頃までってあったと思います


一日の大半を劇場で過ごす特別感に溢れていたなぁとその頃の風景が浮かびました


いよいよ檀浦兜軍記-阿古屋-


私にとって三度目となりますが素晴らしかったの一言です😢


口上の中でも初めの頃より演奏には余裕が持てているとお話でしたが


演じられている事を忘れて拝見、拝聴しておりました


楽器の詳しい知識がないですし、琴も胡弓も勿論素晴らしいですが


玉三郎さんのお三味線の恐ろしく貴重なお品だろうと感じさせられる音色

そしてそれを弾きこなされる技術には毎回震えます


演奏を拝聴しながら今自分が居るこの場所は


研かれた技芸


手仕事の極みのような緻密で絢爛豪華な衣装、

装置


出演者の皆様の熱演


人間の努力の先にしかない世界


また人にこれ程の可能性がある事への驚きと幸福感


それを作り出される玉三郎さんと同じ時間を共有させて頂く空間なんだなぁと


劇場に来るとはそういう事なのでしょうけれど


胡弓の演奏が始まると


あぁ終わりが近づいてしまうと😢

超絶技巧と共にその時間のかけがえの無さを今まで以上に感じておりました


阿古屋を演じられる玉三郎さん

こんなに華奢でいらしたかしら?と思う程


これ以上歌舞伎らしい物が無い程の大きく豪華な衣装でありながら生身の阿古屋という女性がそこに居るような


若々しく、お美しく、強く、そして儚く


初めて拝見した30年前のお姿とお変わり無い美しさ


更に可憐さが増されたようにさえお感じし


学生のようにドキドキしました✨


連日大入りでしょうとも


肩の荷が降りられたとの事で

身軽に末永く舞台にお姿見せて下さいますように🙏


ご演出の舞台星列車で行こうも楽しみにしております🥰https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202407hoshiressha/


最後までお読みくださりありがとうございました🙇