京のみやこ 新しい世の中の社会問題は「サイバーストーキング」 -10ページ目

京のみやこ 新しい世の中の社会問題は「サイバーストーキング」

2018年4月集団ストーカーとテクノロジー犯罪を日本精工の大津工場で認識。
得意な現象と見て先ずは退職。地元京都でタクシー勤務も3ヶ月間は集スト。
その後テク犯罪被害者。パナソニック10年以上勤務経験の生かし周知活動も改善術で加害撲滅を目指す

「あなた様は今や、何にでも手に入るお方」


娘を側室へと迎えるのを

丁重に断った利休は、

秀吉より出頭命令となる。


なんら悪びれる様子もなく、

秀吉の御前へ現れる利休は、

堂々と反論する。


「奉行を寄こしてまで娘を側室に入れろとは」


「今さらながら呆れた所存」


今まで天下統一への過程において、

弟の秀長と商人でもあった利休の功績は大きい。


二人とも秀吉には本音であたるからである。


地位や権威が向上し、天下人へとなろうとも、

思う事を正直にぶつけてきた。


他の者なら秀吉への追従や迎合を

並べても、苦労する時代より知るものは、

本音での会話を続けてる。


「娘が身内に加われば、利休にも益があろう」


秀吉が上機嫌で語る。


利休は心静かな人物であり、

感情そのものを表に表す事は少ない。


じっくり微笑み、諭す様に断る。


せかせかと結論を急ぐ秀吉は

子供じみてる。


「佐吉を寄こしたのが気に入らぬのか?」


「あれはよく頑張っとる」


「利休にも礼節をさらに教え込んで欲しい」


「そなたの侘びや寂びには不思議な魅力がある」


秀吉はソワソワしだす。


「そ、それを余にも感じさせて欲しい」


昔ながら若い頃より、

利休の茶を学ぶ事に憧れてる

秀吉であった。

帝の権威を利用しながら

大身へと完成する豊臣であるが、

豪華絢爛を求めるのは

憧れからである。


金銀装飾を施し、

まばゆい演出を好む秀吉は、

万人が知るところではあるが、

繊細な機微を感じさせる利休の

演出は、

いつも通り脱帽する。


いのままに操れない利休に

対する心根は、

信長の妹のお市の方を

恋い焦がれた頃と変わりない。


(金や権威でも手に入らぬ)


(人の真心を得たいのじゃ)


嫉妬からくる怒りで、

無理難題を押付ける事がある。


北野大茶会で黄金をあしらった

豪勢な茶室を作らせて、

有力者らに秀吉自身が茶を振る舞うが、

人気があったのは利休の

侘びた茶席であった。


秀吉は怒りつつ、利休の茶室に

訪れたが、その細やかなもてなしの

数々に心震わせていた。


(弟子になりたくてもなれぬ)


利休の志と、秀吉の理想は

空回りするばかり。


それは何年経っても変わらない

風景である。


(信長様、お市様、そして利休から

認められたい)


ただ、人間の秀吉がそう望むだけであった。


「無理にでもそなたの娘を迎えにいかせる!」


急ぎ娘の屋敷へ

再び迎えを寄越すのであった。


だが、こともあろうに

娘は自害するのであった。


続く🌷