忠臣蔵 (1985年 日本テレビ「年末時代劇」版) | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

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「無念じゃ」と 赤穂の君が 言ったから


     12月14日は 討入記念日   


                       ・・・酷く字余り<(_ _)>



・・・ってワケで借りてまいりました、1980年代から1990年代にかけて日本テレビ系列で

放送されていた「年末時代劇シリーズ」の記念すべき第一作目、「忠臣蔵」です!



1985年の12月30日と31日の2夜に渡って放送された本作は、NHKの紅白歌合戦の

裏番組でありながら視聴率15%超を記録、このヒットにより以後9年に渡り

シリーズ作品が製作されていきます。30代以上の方ならきっとご存知ですよね?

ちなみに1986年末に放送されたシリーズ第2作「白虎隊」はワタシも以前記事に

しましたし。(°∀°)b

※レビューはコチラ⇒「白虎隊」



で、この「忠臣蔵」ですが、やはりワタシが時代劇好きになったきっかけの一つと言って

間違いないでしょうねー。これと翌年の「白虎隊」、そして87年1月から放送された

NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」は、当時小学生だったワタシを夢中にさせました。

決して多いとは言えないお年玉でやたら分厚い忠臣蔵の本を買ったのを今でもハッキリと

覚えてます。その後今に至るまで、本作の再放送はもちろんのこと、大河ドラマの

「元禄繚乱」や溝口健二の「元禄忠臣蔵」 などいくつもの映像化作品を観てきましたが、

やはり大石内蔵助と言えば最初に観た本作の里見浩太郎であり、浅野内匠頭と言えば

風間杜夫の印象が強かったのです。

まぁ要するにそれほどまでに思い出深い作品ってことですね。

(※ただし吉良上野介に関しては、「47人の刺客」の西村晃さんの方が印象深い)



さて、それでは約20年ぶり感想。


・・・うん、やはり面白い!ヘ(゚∀゚*)ノ 面白いけど、でも今観るとやっぱり

気になる所がいくつか見つかるなぁ。。。σ(^_^;)



「白虎隊」のレビューでも書きましたが、やはりこのシリーズはあくまで「TVドラマ」です。

その作品を観たいがためにわざわざお金を払って観に行く映画と違い、家に居ながらにして

タダで観られるTVドラマは当然視聴者の範囲がはるかに幅広いですからねー、

お年寄りからそれこそ当時のワタシのようなガキンチョに至るまで視聴する以上、

専門性よりもわかりやすさが求められるのは当然の事でしょう。

なので大人になった今観ると、感動エピソードの演出がこれ見よがしで鼻についたり、

要所要所をかいつまんだダイジェスト的な内容に感じてしまうのも否めないところ。

とりわけ事あるごとにベーヤン(=堀内孝雄)の主題歌が流れるのはさすがにしつこく感じたし、

クライマックス中のクライマックス、「討入」での森繁さん演ずる吉良上野介の登場シーンで

「敦盛」を舞わせたのはちょっとやり過ぎだと思いましたしね。

ただそもそもが「松の廊下」から「討入」まで1年9カ月に及ぶ長い物語である以上、

それを前後編併せて4時間で描こうとすればダイジェスト的になってしまうのも

また当然でしょうし、前述のとおりさして興味を抱いてない視聴者も惹きつける必要が

ある事を思えば、過剰な演出もまぁ許容範囲かなと。

それはキャスティングについても同様で、本作には森繁さんや里見さんといった

いわゆる大御所に加えて、坂上忍新田純一桂木文といった当時のアイドルも

数多く出演しており、まぁ中には演技がアレな方もいらっしゃったりするのですが(汗)、

当時のTV界を懐かしむにはもってこいだと思いますよ。


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・・・と、ここまで書いたのが12月14日のこと。

その後仕事がやたらめったら忙しくなりましてサッパリ更新できず、完全に時期を

逸してしまいましたー!!ヽ(;´Д`)ノ

せっかくわざわざ14日にあうように日数調整までしたのに!先週あんなにいっぱい

更新したのに!!

・・・まぁいいや、そもそもコレだって大晦日に放送されたものだし(・∀・) ←アッサリ



ってワケで総評。

骨太さや詳細さを求めて観るにはいささか軽量級かも知れませんが、「忠臣蔵入門」としては

うってつけの作品では無いでしょうか、当時のワタシもコレをきっかけに時代劇に興味を

持ち始めたワケですしね。

ってワケでオススメです!!