角砂糖 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

角砂糖 [DVD]
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内容:『サッド・ムービー』のイム・スジョン主演で贈る感動のヒューマンドラマ。牧場で生まれ育ち、幼い頃に母を亡くしていたシウンは、自分と同じ境遇の子馬を可愛がっていた。しかしある日、子馬は人手に渡り、彼らは離ればなれになってしまう。 (amazonより)


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どうも!こんな顔(=プロフ画像)していながら実は競馬は全然やらない馬面冠者です。

ってわけで今週のイム・スジョン 枠は、2006年製作「角砂糖」をば!




済州島の牧場で生まれ育ったシウンは、幼い頃から馬が大好きだった。母を早くに亡くした彼女は生まれてすぐに母馬を亡くした子馬チョンドゥンに愛情を注ぐ。ところが、チョンドゥンが売られることになり、2人は離れ離れになってしまう。2年後、父親の反対を押し切って騎手になったシウンだったが…。(Amazonより)




・・・はい、挫折した女性騎手と競走馬の心の交流を描いた物語です。

なんでも韓国では初の動物映画だそうですよ、ちょっと意外だけど言われてみりゃ韓国の

動物映画って観たことなかったなぁ。

ちなみにタイトルの「角砂糖」とは、主人公の愛馬「雷」の好物に由来しています。


ストーリーに関しては差し詰め“韓国版『シービスケット』”と言った印象でしょうか。

↑の引用文に結構書いちゃってるので詳細は割愛しますが、話の展開はもちろんの事、挫折した

主人公と愛馬の他にも同じく挫折した調教師や馬主が主要キャラクターとして出てあたり、

「シービスケット」や日本映画「優駿」と通ずるものは少なくないかと。



観ていると前半はいささか演出過剰なのですが、後半にさしかかるにしたがって段々

気にならなくなっていきます。特にイム・スジョンちゃんの演技はなかなか見応えありますよー♪

これまでの「気の強いお嬢様キャラ」を払拭するかのように、長い髪をバッサリ切って

騎手を目指す女の子を熱演しています。特に“怒り”や“泣き”の演技は自然で

なかなか大したものですよ♪



ただひとつ非常に気になったのが音楽。

BGMがねぇ、「ここで感動させよう!」ってゆー意図がミエミエなぐらいやたらと情感過多で

しつこいんですよねぇ。役者陣(馬も含む)の演技で感情は十分伝わるんだから、音楽を

あそこまでベタベタなものにされると逆に白けちゃいますよ。

ここは大きなマイナスポイントでしたね。




総評。

済州島の景色はとっても美しいしキャスト(馬含むw)も良かっただけに、もうちょっと演出は

サラッとして欲しかったかな。とはいえクライマックスのイム・スジョンの“泣き”の演技は

素晴らしい物がありましたからね、それだけでも一見の価値はあるかと。

というわけでスジョンちゃんか馬好きな方にオススメです(笑)