- 青空娘
- ¥4,252
内容:『卍』『赤い天使』ほかの黄金コンビ、増村保造監督と若尾文子が初めてタッグを組んだ青春ドラマ。いつも明るい“青空娘”こと小野有子は、祖母の死により彼女を憎む継母の下に引き取られることになるが、決してくじけず、明るく強く生きていく。(Amazonより)
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はい!昨日の「祇園囃子」 での愛らしさがあまりに鮮烈だったため、週末から始める予定だった
若尾文子さん特集を前倒しで始めちゃいますよーん♪ヽ(゜▽、゜)ノ
ってわけで二日連続となる今日お届けいたしますのは、1957年製作「青空娘」でございます!
監督は、この作品を始めとして後に若尾さんとのコンビで多くの作品を残すことになる増村保造。
溝口健二 監督の下で助監督も勤めており、まぁお弟子さんに当たる方と言っていいのかな。
伊豆の祖母に育てられていた有子(若尾文子)は、祖母の死を機に上京し、父の許へ赴くが、そこで継母(沢村貞子)から女中のような扱いを受ける。しかし彼女は、かつて美術教師の二見(菅原謙二)からいつも青空のように明るく生きることを教えられていた…。(Amazonより)
・・・んもぉ~、なぁ~~んて爽やかなんでしょう!ヽ(゜▽、゜)ノ
爽やか過ぎてコッチが恥ずかしくなっちゃうぐらいだわ(笑)
・・・えっと、内容の前にまず一言。このジャケ写、素晴らしくいいなぁ~~~♪:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
抜けるような青空をバックに遠くを見つめる白ブラウスの美少女。こんなに爽やかな
ジャケットはなかなか無いですよね!? これを愛でる為だけでも十分DVD買えちゃいますよ。
個人的には今年ここまでのベストジャケ写賞を進呈したいですね♪
さて、では内容をば。
一言で言えば「ザ・青春映画」です。田舎の祖母の下で育てられた娘・有子は、
高校卒業とともに家族の住む東京へ呼び戻されることになっていた。しかし折も折、祖母の
容態が悪化し、臨終の際に驚くべき事実を聞かされる。実は有子は東京の父と愛人の間に
できた子供で、本当の母親は別にいるというのだ。
不安を抱えながらも東京の家に向かった有子だったがあいにく父は出張中、義理の母や
兄弟たちには露骨に邪険に扱われ、ついには女中として働くことに。
それでも田舎で身に付けた持ち前の明るさを武器に、有子は力強く生きていくが・・・ってなお話。
全体的にオーバーアクトですし、岸壁に立ち青空に向かって叫ぶ様などはもう観てるコッチが
赤面(/// _ //)してしまうようなベタさ加減ですが、でもこの時代のアイドル青春映画って
得てしてこういうものですもんね~、個人的にはぜんぜんアリですよ、このこっぱずかしさ♪
見所は、本作もやはり「若尾文子さんの愛らしさ」、コレに尽きるでしょう!
例えるなら日本版小公女かはたまたシンデレラか、義理の母や兄弟たちのイジメに
逢いながらも、持ち前の明るさでくじけることなく元気に生きていく有子。
その明るさはやがて先輩女中や幼い弟を味方にしたばかりか、義理の姉の憧れの男性の
心をも惹きつけてしまう・・・。
そこに「本当の母親探し」が絡んでくる物語の展開は非常にストレートなのですが、
「そらこんだけいいコなら味方したくもなるわなぁ(〃∇〃)」と思わせるだけの説得力が
若尾さん演じる有子にはあるんですよね。
お母さんの居所とか観てる方にはすぐにわかっちゃうんだけど(汗)、そういう大ざっぱな
展開も逆に大らかさの表れと前向きに解釈できちゃうし。
細かいことは言わず有子を暖かく見守ってあげましょー♪ヽ(゜▽、゜)ノ
総評。
うん、ジャケ写から受ける印象と寸分違わぬ爽やかな映画でした。
有子に心を寄せる二人の男の頑張りも微笑ましいし、なんだかホッコリ心が温まる
佳作だと思いますよ。
ってわけで、オススメ!