世の中、大きく変換していってます。
日本国憲法ができて初めてといってよい程、
憲法改正されようとし、また、されています。
人口数が激変していく中で
若い人たちの力が日本では必要とされてきています。
50年前の私が子供のころに読んでいた漫画
「鉄人28号」「月光仮面」「鉄腕アトム」などのSF漫画が
実際に実現されてきています。
(その頃、こんなものあるはずがないと思っていました。)
今日もテレビのニュースでしていましたが
自動運転のタクシーが近々配備されたり、
ビルとビルを空間移動する風景、ドロンなどはその一つ。
時代は革新されてきています。
でも、その一方で
伝統工芸というものも必要不可欠なものになっています。
日本の漆工芸品、刀剣、寺社仏閣などの大工職人はまだしも
この人たちの使う独特な道具を作る職人さんが
いなくなりつつあります。
手鉋(かんな)、手鋸(のこ)、
鑢(やすり)、鋏(はさみ)、農耕道具などなど。
電動工具ではだせない、作れない味をだす道具を
作る人がいなくなるのです。
今残された日本の文化はどの方向に向いていくのでしょうか。
「伝統」を絶対残さなくては、革新という言葉はありません。
以前にも書きましたが、ハイブリットでは絶対でない味が、
古き良き道具にはあるのです。
それを使いこなせるのにはそれなりに年期がいります。
鍛冶(かじ)屋で鋼(はがね)を作るのに金槌でたたくのですが
新弟子が打った鋼の板ではものにならず、
40年打ってきた職人が打つと良い板ができる。
打ち方にもコツがあり、
自動ハンマーでは打てない、できないそうです。
モノ一つ作るのにも製品一つ一つに、ひとつの鋼の板ではなく
それにみあった板を作らないと製品にならないのだそうです。
その見極めは60年やってきた職人さんにも、
これで良いと納得いく作品はできないそうで、一生涯勉強だそうです。
確かにハイブリットな道具は
誰が使っても一定のレベルのものができますが、
それ以上、それ以下もありません。
皆一緒。
鑢にしても人間国宝の方が使わている鑢は
一人の職人さんの作った鑢でないと
もう作品にならないそうです。
今の鑢が使えなくなるともう手に入らないそうです。
こういった日本文化を維持する職人さんたちの技術、
ハイブリットでは日本文化の伝統を維持できないものは
国策ででもして技術を残さないと
今ある文化財もなくなるはずです。
すべてにおいて、伝統と革新、両方とも
技術という裏付けの基に成り立っています。
それには、今生きている人それぞれが
しっかりとした気持ちで先を見つめていかないと
方向を見失ってしまうのではないでしょうか?
そのすべては心という言葉が
ハイブリットという言葉にごまかされないように。
伝統を学ぶ心、それを次の世代に活かす心
全てに両方を身につける気持ちが大事に思われます。

この文章をキュースポーツという言葉に置き換えてみると…。