ステアリングギアボックス(ラック&ピニオン)一式の交換作業を行いました。
ワゴンR系の車種の場合、ステアリングギアボックスが何種類かあり、そのID番号をリビルト業者さんに伝える必要があります。
刻印は58J0・58J1・MANDOなどがあるようです。
(リビルト品は、「取り外し→部品修理→取り付け」の「部品修理」を省くための仕組みなので、番号違いのものだと受け付けられない。と、そういうことなんですかね。。。僕は良く分かっていませんが、事前に確認して伝えないと受け付けてもらえません。)
(リビルト品は、「取り外し→部品修理→取り付け」の「部品修理」を省くための仕組みなので、番号違いのものだと受け付けられない。と、そういうことなんですかね。。。僕は良く分かっていませんが、事前に確認して伝えないと受け付けてもらえません。)
つい先日、車検の事前点検でラックエンドにガタがあると指摘を受けて交換したのですが、実際にガタがあったのはラックエンドではなくラックピニオンのブッシュだと判明したので、交換した新品のラックエンドはもったいないことをしたと思いながら、ラックピニオン一式をリビルト品に交換することにした次第です。
今回思い知ったのは、どこに支障が出ているのかをきちんと調査して突き止めておくことが必要だということ。それを怠ったために、ラックエンド×2個の約5,000円と、それを交換した作業時間が無駄になりました。
やったことが無駄になると、けっこう落ち込みます。orz
それと、今回ステアリングギアボックス(ラックピニオン)の交換作業をやってみて、やはり、ラックエンドだけを交換する場合も、面倒がらずにギアボックスごと一式を取り外して、広いところで交換作業をした方が、安全で確実でスムーズに交換出来そうです。実際は車種にもよると思うので、やり易い方法を選択していただけたらと思います。
気になる費用ですが、軽自動車のラックピニオンの交換は、整備工場で新品との交換だと8万円前後。民間の整備工場でリビルト品交換で4〜6万円。自分でリビルト品に交換して2万円前後、中古品なら1万円を切るようです。
それでは、作業風景です。
まずは、前輪のタイヤを外します。(当然ですが、ジャッキアップ後は、リジットラックに載せて作業します。ただ今回はフロントメンバーを下げる工程があるので、リジットラックに溝付きのゴムを装着して、純正パンタ用のジャッキアップポイントで受けました。)
次に、タイロッドエンドを外します。
コッターピン 3.2φ
キャッスルナット規定トルク 43N・m
次に、運転席の下に顔を突っ込んでステアリングコラムを外します。
そしたら、フロントメンバーの取り付けボルトを4本緩めて、フロントメンバーを下げます。そうすることでスペースを確保出来るので、ステアリングギアボックスを固定しているブッシュのボルトを外し易くなり、外したステアリングギアボックスを抜き易くなります。というか、下げないと抜けません。
ギアボックス付近の固定ボルト2本 50N・m
助手席側ブッシュの固定ボルト2本 25N・m
僕は、フロントとメンバーにフロアジャッキを当てておいて、メンバーを固定しているボルトの何本かは緩めるだけでなく抜いておきました。その後、フロアジャッキを下すことでメンバーを下げていきました。メンバーはエグゾーストパイプに干渉しないように注意しながら出来るだけ下げて作業しました。
固定ボルトにはプリコートボルトが使われている上に作業スペースも狭いため、手持ちの工具の種類が乏しいと結構外しにくいです。僕は外すのにとても苦労しました。この時ほど長尺のメガネレンチが欲しいと思ったことはありません。
(取り付ける時は、もともとのボルトにロックタイト(下部広告を参照)を塗布しました。)
抜いたらタイロッドエンドと、ブッシュ固定用の金具を取り付けるリビルト品に移植。
移植の方法は
(以前ラックエンド交換した時の画像を流用)
ラックエンド(タイロッド)のブーツ先端からロックナット先端までの長さを測ってしっかりメモったあと、ロックナットを緩めて、タイロッドエンドを外して、取り付ける側に同じように取り付けていきます。
(画像で「タイロッド」と表記している部分、正しくは「タイロッドエンド」です。すみません…。タイロッドとラックエンドは呼び方の違いがありますが、同じものです。)
あとは、外した逆の手順で組み付ければ交換作業は完了。
リビルト品でしたので、コアを返却する梱包&発送が必要でした。
あとは注意点。
タイロッドエンドをアクスルに取り付ける時に、ボールジョイントの受けに入るように位置を調整することになりますが、この際、
軍手指先のようにラックエンドブーツの先端からバンドを外してブラブラとさせておくことが重要です。バンドを外さずに無理に取り付けると、ブーツにねじれが生じて、ねじれたまま運転しているとすぐにブーツが破けてしまうことがあるそうです。
それと、タイロッドエンドのコッターピンの穴の位置。
穴の向きをコッターピンの抜き刺しし易い位置にもって来てからキャッスルナットを締め込んだ方が良いです。次にコッターピンを外す時、固着していて中々取れないことを想定して位置を決めておいた方がいいようです。
ドライブシャフトブーツの交換などと比較すると難易度は少し高めですけど、金額を考えればチャレンジしても良い作業だと思いました。