今回の、東京電力の福島第一原発の一連のトラブルや事故。
これに、日本の仕事の現実を垣間見ることが出来るように思います。
ここからは、私の推測なので、概ね外れてはいないと思いますが、事実と異なる可能性がありますので、その点を踏まえて読み進めて頂ければ幸いです。。
都道府県市区町村の仕事は、そのほとんどが外注に出され、入札で決まりますが、その入札の予算額でさえ、ある業者との話し合いで決まっている場合が多い。
これは、担当者がその道のプロではないために起こります。談合とか、そんな理由ではなく、やむを得ない事情というやつです。
その後、仲良くなった業者に、次も頼み易くなるという所は否めません。
この環境は、東電なども同様で、定期点検やトラブルで、危険な作業となれば、基本的に外注。
その道のプロ、実務経験者に任せることになっていたことでしょう。
普段は、それを監督しているだけの人達が、今回は緊急事態に陥り、周りは崩壊し、外注出来ない。いえ、出来たとしても、被ばくの可能性があれば断られたのかも知れない。
そんな今までやったことのない危険極まりない作業を、ほぼ初体験で、訓練もなく、上から急かされ、無理矢理覚悟を決めさせられて行っているようなものですから、作業ミスや対応の遅れなんて出るに決まってます。
それを端からみれば、当然、東電の責任問題にしてしまいます。
ですけどこれは、日本の仕事の在り方の問題ではないかと思うんです。
頭がいいだけでは得ることの出来ない、体験、経験といった大切なことを、君子危うきに近寄らずとばかりに避けてきた結果、緊急時の対応が出来ない。
そういうことになってはいないでしょうか。
トラブルが起これば、まず呼ばれるのは担当者です。
その担当者の身を守るためにも、専門知識、実務経験は重要なのではないか、金を払ってでも教えてもらった方がいいのではないか。
そんな風に思います。
いや~、それにしても新潟県は、マジで被ばくの危険が出てきたな~。
やだね。
けど仕方ないか。