昨日の日本ダービーにつき、簡単に振り返りたい。
レースとしては、かなりのスローペースであった。
(昨日のラップ)
(JRA-vanより)
7F(芝1,400m)の通過ラップは、ここ10年でレイデオロの勝った年の次に遅い1:27:5。
一方で残りの5F(ラスト1,000m)のレースラップは、過去最速だったシャフリヤールの
勝った2021年の57.0秒を凌ぐ56.8秒。超スローからの究極のヨーイドンとなっていた。
(その2021年の勝ち時計が2:22:5、淀みなく流れた2022年の勝ち時計が2:21:9で
ある事を考えると、この2世代のレベルは高かったのだろうと察するが)、競馬では
例えどれだけスローになっても、馬が使える瞬発力には限界があるという事だろう。
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レースでは大外⑱エコロヴァルツ(岩田康騎手)が思い切って逃げたが、先手を取って
スローに落とす作戦に他ならない。
すぐにシュガークン(武騎手)と、インの絶好位をダノンデサイル(横山典騎手)が占めた。
そして最後の直線では最内をダノンデサイルが綺麗に割り、2馬身差の快勝となった。
途中17番手から捲って行った①サンライズアースが残している事からも、展開面は
直線で前にいた馬とインの馬に有利だったと思う
(なお、サンライズアースはレイデオロの産駒。父と同じような競馬で見せ場を作った)。
同じように展開を見られていた方なら、⑮番を◎にして取れたのではないだろうか。
(ダノンデサイルは、安田隆・元調教師の調教診断でも推されていた)
(なお、自身は流石にここで◎を出資馬以外にできなかった。行間を読んで下さい。。)
皐月賞を直前回避の後で逆転の劇勝はお見事だが、ダノンデサイルと他馬に2馬身の差が
あるとまでは感じていない。秋の競馬で、また力関係に注目していきたい。
他では、⑮ジャスティンミラノが最後の直線では、好位から案外伸び悩んだ感。
5頭出しのキズナ産駒だったが、着順は2着、9着、10着、12着、15着。
ディープボンドは例外として、その産駒は基本は少しマイラー寄りなのかもしれない。
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日本ダービーの勝者としては、純粋に横山典騎手が素晴らしいな・・と思った。
それに応えたダノンデサイルも素晴らしかった。
同騎手の満面の笑みと、ダノックスさんの長年の悲願だった日本ダービー制覇。
なかなか清々しく、レースが終わった後に妙にスッキリとした気持ちにはなれた。
関係者の皆様は、誠におめでとうございました。
(写真はKo-Meiさんより)