今年の競馬は、歴史的な偉業が続いた。
通常は1頭しか決められない年度代表馬がどの馬になるのか、来年の記者投票で決まる
。
【候補馬】
・アーモンドアイ・・・史上最高の三冠馬対決となったJCを快勝し、GⅠ戦9勝、歴代賞金最多を
達成。他は同じ、東京コースの天皇賞・秋、ヴィクトリアマイルを制覇。安田記念で2着。
・コントレイル・・・史上初の、無敗での親子牡馬三冠を達成。JCではアーモンドアイの2着。
・デアリングタクト・・・史上初の、無敗での牝馬三冠を達成。JCは3着。
・クロノジェネシス・・・春秋グランプリ(有馬記念、宝塚記念)制覇。
・グランアレグリア・・・マイル、スプリントGⅠを3連勝。安田記念ではアーモンドアイに勝利。
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まず、「史上最高の対決となったJC」の3頭から選ぶのか、それ以外を取るのかという選択に
なるのかな、と思っている。
マイル以下で輝かしい連勝を達成したグランアレグリアは、今年は根幹中距離戦(芝2,400m)を
含んでの歴史的な快挙達成が続いたので、距離限定という意味で少し不利かなと思っている。
(これまで、マイル路線馬が年度代表馬に選ばれる時は、中距離馬に有力候補がおらず、かつ
歴史的な海外GⅠ制覇を果たしているケースが多い・・タイキシャトル、ロードカナロア、モーリス)
次に、クロノジェネシスは、春秋のグランプリを制覇している。もし、同馬がJCに出走していたら、
果たしてどうなっていただろうか、という名残りは残る1頭だ。
但し、あくまで「もし・・・」の話でもある。勝っていたか、負けていたかは分からない。そうすると、
秋・天皇賞ではアーモンドアイの3着に敗れているため、同馬はやはり票的には不利だろう。
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そう考えて、やはりジャパンカップ組から選ばれるのがコンセンサスとなる気がする。
デアリングタクトは、もしJCを勝っていれば無敗の4冠達成となり、2年前のアーモンドアイ(満票)を
超える所業を達成して、当確だったかもしれない。しかし、不利もあって惜しくも3着。
指標となるレースの中で1、2着を差し置いて、3着になった馬を選ぶというのは、やや考えづらい。
そうすると、やはりJCにて1着となったアーモンドアイと、2着に迫ったコントレイルのどちらかが
年度代表馬として選ばれるに違いない。
最終的には、シンプルに同レースの着順が評価されて、アーモンドアイが年度代表馬に選ばれる
可能性が一番高いかなと、客観的には思っている。
但し、考慮しておきたい点として、コントレイルのレース過程は、とても過酷だった。
中山芝2,000m(皐月賞)→東京芝2,400m(ダービー)→中京芝2,200m(神戸新聞杯)→
京都芝3,000m(菊花賞)→東京芝2,400m(ジャパンカップ)
もし同じ行程を上記の5頭が走ったら、1着→1着→1着→1着→2着の成績をコントレイル以外の
馬が残せたかどうかは微妙だと思う。
主観的には、無敗の牡馬三冠は、やはり偉大な所業。また、JCはもし仮に騎手が入れ替わって
いたら、結果は逆転していたかもしれない。2頭のパフォーマンスに、大差はなかったと見ている。
以上の観点から、(個人的には)牡馬コントレイルの頑張りの方に加点してあげたい気持ちである。
(参考レース)