昨日の初音Sで11着に終わったイストワールファム(シルク)が、やはり引退する事になった。
イストワールファム 6歳牝 父ローエングリン、母ヒストリックレディ、古賀慎厩舎
18Mの地味な馬だが、募集時の立ち姿や馬っぷりは、流石はハープスターの姪という1頭だった。
デビューは2016年10月。府中のマイルをドスローの中、上がり33.1秒で3着。素質を見せる。
次走は、2017年1月28日。東京芝1,800m。ルメール騎手。道中は12番手を追走して、前を全て
抜き去ってから、2馬身1/2差での快勝。素晴らしい勝ちっぷりだった。
一躍クラシック挑戦への夢を見たが、間隔を開けないといけない体質の弱さがあった。
何とか桜花賞デーの忘れな草賞に出走したものの、ヤヤ重の馬場で4着に敗戦。
続く府中のカーネーションCでも、スローのヨーイドンの競馬で埋没し、6着に敗れた。
立て直した8月の新潟芝1,800m。戸崎騎手を、背に上がり32.7秒の脚で外から差し切り勝ち。
1000万に上がって、翌年2018年2月のテレビ山梨杯では、再びルメール騎手が鞍上に。
これまでの後方待機策から一転、3番手から押し切るかなり強い競馬を見せた。
後続に3馬身1/2差をつける完勝であり、オープン入りも夢見た瞬間だった。
その後に、昇級湘南S(5着)→降級かもめ島特別(2着)とマズマズ纏めたイストワールファムは、
得意の東京芝1,800mの山中特別でリピート。戸崎騎手で4勝目を飾った。
しかし、そこからの準オープン戦では、6回を走るも3着が最高止まり。一昨年の秋口くらいから、
鋭い末脚が、段々と衰え始めていたのかもしれない。。
昨日のパドックでも良い仕上がりに映ったが、後方から伸び悩んで11着。
得意の舞台で、最後のレースを全うした。
調子の良い時は特に、栗毛が光ってとても綺麗な馬だった。
晴れた冬開催の東京芝コースで、彼女が躍動したレースを、個人的には生涯忘れないだろう。
長い間ありがとう、イストワールファム。古賀慎先生もお疲れ様でした。
※ 次の夢は弟のジュリオに。そしてファムの子供達に、また期待していきたい。
ジュリオ 2歳牡 父リオンディーズ、母ヒストリックレディ、木村哲厩舎