リサイタルツアーが終了して、まだ1週間も経っていないけれど

 

 

行ってきました。

 

 

2026年3月28日(土)14時開演

日本フィルハーモニー交響楽団さいたま定期演奏会

ソニックシティ大ホール(埼玉)

(指揮:尾高忠明)

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『音楽の礎、人生の礎』というキャッチコピー。渋いですね。

 

 

 

 

 

 

古い牛田ファンならば、この曲に独特の思い入れがある方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

9年前、当時17歳の牛田くんが初めてこの曲を披露するとき

 

リハーサルで自信を失くして弱気になってしまい

 

その心境をSNSで報告してくれたので

 

今よりずっと少なかったファンのみんなでエールを贈った思い出が。

 

 

 

実際、牛田くんの演奏は素晴らしかったけれど

 

演奏中、「頑張れ!」と、ずっとドキドキしながら 手に汗握りながら聴いたことを

 

なぜか「とても寒い日だった」という記憶と共におぼえています。

 

 

 

そのときの記事

 

 

 

そう。牛田くんがこの曲を演奏するのは、実に9年ぶりになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

大宮ソニックシティは、ちょっと思い出深い場所。

 

 

大学時代、仲良しのグループで大江千里のコンサートに行って

 

そのあと大宮在住の友人の家にお泊りをして

 

4人で一緒に次の日の授業に行きました。

 

 

それ以来なので、何十年ぶりだろう…(^^;)

 

 

 

 

 

 

朝からあたたかく、天気もよかったので、ちょっと早めに家を出ました。

 

 

週末だからか春休みだからなのか、大宮駅はまっすぐ歩けないくらい混雑してました。

 

 

 

いつもは東北新幹線の乗り換えで使う大宮駅の外に出るのは、2年前のN響とのコンチェルトのとき以来。

 

 

 

 

 

北口の商店街は、原宿並みに混んでいました。

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お寿司屋さんの店先で、マグロの解体ショー。初めて見たかも。

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私が行きたかったのは、関東一のパワースポットと言われる武蔵一宮氷川神社とその隣の大宮公園。

 

 

徒歩20分とのことなので、歩いて行きましたが、日傘必要なくらい暑かった汗

 

 

 

 

地図アプリがちゃんと読めない私、多分違う道を通ってそれらしき場所にたどり着きました。

 

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桜が満開です!

 

 

 

 

 

おっ、大宮公園ですね。お花見客がいっぱい。

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桜と椿と松。

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椿の花で誰かが作ったアート。

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神社に向かって歩いていたはずが反対だったようで😅

 

結局人に道を教えてもらって神社に行きました。

 

 

時計を見たら既に開場時間。急がなくては!あせる

 

 

 

 

着きました。武蔵一之宮氷川神社。

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2400年以上の歴史をもつ大いなる宮居。

 

「大宮」の名前の由来でもあるそうです。

 

 

 

 

 

参拝の列がかなり行列。時計とにらめっこしながら辛抱強く並びました。

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今日の演奏会が、成功しますように!

 

 

 

 

 

カラフルな可愛らしい巾着袋は「ふくろ絵馬」。

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絵馬の形の厚紙に、願い事を書いて入れるらしい。

 

個人情報保護のために考えられたんだって。

 

 

 

 

 

日本一長いと言われる参道は、長さ約2㎞(今知った…)

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七五三やお宮参り、前撮りなのか振袖を着た若い女性や和装姿の新郎新婦。

 

境内にも参道にも、晴れの装いをした人たちの姿がたくさんあり、辺りは幸せモードに溢れていました。

 

 

 

 

 

お団子屋さんの前で並ぶ人たち。

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いろいろ素敵。時間が足りなくて残念。

 

もっとゆっくり来たかった…汗

 

 

 

 

 

あ、こっちが正式な鳥居? さっきのは…?(^^;)

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そんなことより急がなきゃ!ダッシュ

 

またしても欲張ってしまった自分を反省しながら会場へ。

 

 

結局また、お昼を食べ損ねてしまった…。

 

 

 

 

 

 

大宮駅の南口を出ると、目の前に見えるソニックシティ。

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ここでも桜が満開です!

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トイレに寄ろうと思ったら、つづら折りになったものすごい列。

 

スタッフの女性が、「今並ばれたお客様は開演に間に合わない可能性があります。お席での鑑賞が出来なくなります」とアナウンスしてました。

 

そんなこと言われたって…えーん

 

最近問題になっている女性用トイレが少ない問題。これ真剣に早く対策取ってほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

ソニックシティ 大ホール(2502席)

 

 

 

(画像お借りしました)

 

 

 

無機質な感じさえする、スッキリした内装。

 

椅子座面はシックなピンク色だったと記憶しています。

 

背もたれは木ではなくグレーの樹脂素材。

 

 

舞台の上に並んだ椅子と譜面台

 

中央にスタンウェイ。椅子は今日も背もたれ付きです。

 

 

面白かったのは、舞台両サイドに花ではなく、盆栽が一鉢ずつ置かれていたこと。

 

さすが礎(←キャッチコピー)、シブいわあ。

 

 

 

 

 

 

 

開演時間になると、マイクを持ったホールスタッフの男性が登場し

 

定期演奏会の案内と、飾られている盆栽について説明してくれました。

 

何かの賞に輝いたとか、そんなありがたい感じだった気がしますが、それがなんだったのか忘れてしまいました😅

 

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左が樹齢約300年の一位(イチイ)、右が樹齢約100年の沈丁花(ジンチョウゲ)

 

(プログラムより)

 

 

 

 

 

 

プログラム

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♪ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番  ≪皇帝≫変ホ長調 Op.73

 

  ~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪交響曲第5番  ≪運命≫ Op.67

 

 

 

どちらも「ザ・ベートーヴェン!」って感じの曲。

 

激寒だった9年前の豊橋の時と全く同じです。

 

 

 

 

 

 

オーケストラが登場して音出しをすると

 

客席は急に暗くなりました。

 

 

このところずっとブラームスのリサイタルに足を運んでいたので

 

明るい舞台とのコントラストに、ちょっと不思議な感じがしました。

 

 

 

 

音出しが終わって、少し間をおいてから牛田くんが登場しました。

 

衣装はリサイタルの時と同じスーツと黒いTシャツ。

 

手には白いタオルを持っています。

 

 

 

牛田くんのあとからマエストロが登場しましたが

 

オーケストラの間を縫って指揮台に向かい

 

途中で励ますように、女性ヴァイオリニストの肩をポンポンと叩いていました。

 

 

 

尾高忠明さん。

 

牛田くんとは初めての共演ですが

 

チラシで見るより髪が白く、イメージしていたよりも年配で

 

何とも言えない巨匠感がありました。

 

 

 

 

 

ピアノ協奏曲第5番『皇帝』

 

 

 

一斉に響くオーケストラに続き歌い出すピアノ。

 

 

華やかさを抑えめにした爽やかな音色でした。

 

 

すっかり聴き慣れて、肌に馴染んだブラームスの音色とは、まったく違います。

 

 

 

軽やかに鍵盤の上を動く指。

 

 

久しぶりに聴く『皇帝』。

 

ああ、これこれ。そうだよね。

 

内側から力が漲ってくるようなこの音楽。

 

 

さっき満開の桜を見たばかりのせいか

 

軽やかに動く指から生まれる音楽は

 

春の風のようでした。

 

 

 

調子が変わり

 

ちょっと難しそうなリズムになると

 

今度は春の雨のよう。

 

 

 

やがて、高層ビルから急下降するエレベーターのような左手と

 

屋上の水たまりに入って、チャプチャプはしゃいでいるような右手。

 

ほら、早くいらっしゃいと呼ばれても

 

いつまでも無邪気に笑ってる。

 

 

ああ、楽しいな。

 

自然と口許がほころんでしまう。

 

 

 

 

オーケストラにバトンを渡し

 

今度は裏方みたいに管楽器の音色を縁取るピアノ。

 

 

オケと交互に勇ましく鐘を鳴らし

 

きらきらと光の粒を振りまくように

 

再び下から駆け上がるあの大好きなフレーズ。

 

 

 

ささやかに 艶やかに

 

そして勇ましく

 

いろんな表情で鍵盤の上を転がるように動く指。

 

 

 

 

湧き上がる泉のように

 

生命力漲る第一楽章が終わると

 

思わず拍手をしたくなりました。

 

 

 

 

マエストロが振り向いて

 

ほんの一瞬、ささやかなアイコンタクトを取りました。

 

 

穏やかな弦の音色で始まる第二楽章は夜明けの祈り。

 

 

少しずつ白み始める地平線。

 

 

 

左手、右手の順に牛田くんの手が上がり

 

右手が先に音色を奏でました。

 

 

 

昇り始めた日の光を受け

 

若葉の上で輝く朝露。

 

 

誰も知らない場所で、ひっそりと咲く白い花。

 

 

ああ、なんて優しい音色。

 

 

 

太陽が昇る角度に反射して

 

少しずつ違う光を放つ朝露の雫。

 

 

信じられないほど繊細で透明なピアニッシモ。

 

 

 

9年前、第二楽章を演奏するにあたり、ずっと悩んでいた牛田くんに

 

高関先生から

 

「春の一番暖かい日に一日中ふとんを干して、取り込んだふとんにボフッと体をうずめるような幸せ感」

 

というイメージのヒントをもらったと言っていたけれど

 

 

今日の第二楽章は、もうずっと大人の

 

慈愛に満ちた世界でした。

 

 

 

朝の光や

 

澄んだ空気を感じながら

 

散歩が好きだったというベートーヴェンも

 

お散歩しながらこの美しいメロディがひらめいたのかな、なんて考えました。

 

 

私も明日の朝、久しぶりにお散歩しよう。

 

きっとそろそろ桜が満開です。

 

 

 

軽やかに響くトリルは

 

ショパン ノクターン17番の鈴のようなそれとはまた違い

 

さらに細かいビーズの粒のようでした。

 

 

静かに水をたたえる泉のような左手と

 

水浴びをして羽繕いする水鳥のような右手。

 

 

 

 

 

静寂のあとの、微かな兆し。

 

 

 

『皇帝』は、第二楽章と第三楽章の境目がよくわからない。

 

 

 

助走をつけて、駆け出すように…

 

 

 

 

 

 

来た来た!一気に動き出すエネルギー。

 

 

 

出口を見つけたように、溢れ出す音楽。

 

 

88の鍵盤のその奥から

 

狙いすました音色を鋭く取り出すような牛田くんのピアノは

 

空を滑り、狙いをつけて川に飛び込んで

 

魚を捕まえる鳥のよう。

 

 

風を切る羽音

 

銀色に閃く魚。

 

 

 

勇ましく 気品に溢れ

 

なんて信頼に足る『皇帝』だろう。

 

 

ああ、モー牛

 

 

 

 

最高!!!笑い泣きキラキラ

 

 

 

 

 

幸せだ…。

 

どうしよう。さっきからだらしなく口許が緩んでる。

 

 

 

 

いつの間にか演奏はシャンパンゴールドの輝きを放ち

 

舞台の空気が明るく照り返すよう。

 

 

鍵盤の上を駆け回る指先から聴こえるのは

 

手のひらをすり抜ける鎖のような、しなやかな音の連なり。

 

 

 

自然と背筋がスッと伸びるようで

 

なんだかちょっと若返ったような気分(〃▽〃)

 

 

 

最近ずっと内側に向かうブラームスを聴いていたせいか

 

この、外側にエネルギーを放つ音楽が新鮮すぎる。

 

 

 

 

最後は両手がアクロバティックに同じ動きで駆け上がり、フィニッシュ!

 

 

 

 

 

 

ブラボーッ!

 

 

 

 

 

 

立ち上がり、手を差し伸べてマエストロと握手。

 

 

コンマス、副コンマスとも握手。

 

 

 

客席の方に向き直ると、腰を二つに折って、深々と頭を下げました。

 

 

 

 

ああ、すっかり大人になった『皇帝』。

 

 

素晴らしかった~笑い泣きキラキラ

 

 

 

 

袖に戻っていく牛田くんは

 

久しぶりに息が上がっているように見えました。

 

 

そりゃそうだよね。これだけのエネルギーを放出したんだから。

 

 

 

拍手は鳴りやまず

 

オーケストラも座ったままなので、きっとアンコールがあるだろうと思っていたら

 

 

 

ありました!

 

 

 

 

何を弾いてくれるのかな?とワクワクしていたら…

 

 

 

ブラームス!

 

 

星の瞬きのようで

 

そっと寄り添ってくれているような

 

 

私の大好きなOp.118-2だ!(T T)

 

 

 

 

いつかこの20曲の中から

 

アンコールで弾いてくれる日が来るといいなと思っていたけれど

 

こんなに早く聴けるなんて!泣くうさぎ

 

 

 

この前までリサイタルで聴いていたのに

 

懐かしい友人に再会したように嬉しくて

 

メロディを辿りながら噛みしめて聴きました。

 

 

 

明るい舞台の上で、オーケストラに囲まれて奏でるブラームスは

 

 

この前までの印象とちょっと違って

 

音色が幾分華やかで、外向きで

 

パーティー会場で会った旧友のように

 

知っているのに、ちょっと知らない人みたいな不思議な感覚でした。

 

 

最後の音色が消えるまでの瞬間が

 

今日も本当に美しかった。

 

 

 

このブラームスの小品集は

 

私たち牛田ファンにとって、特別な曲になりましたね。

 

 

 

 

そして、これから先

 

26歳の牛田くんの『皇帝』を思い出すときは

 

きっと桜の花も一緒に思い出すと思います。

 

 

 

 

 

🌸   🌸   🌸   🌸   🌸   🌸

 

 

 

 

 

コンサート情報です。

 

 

 

 

2026年10月9日(金)

枚方市総合文化芸術センター (大阪)

コンチェルト(読売日本交響楽団/指揮:小林研一郎)

https://hirakata-arts.jp/event/detail_72675.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ:今朝のお散歩風景

 

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(^-^)ノ~~