行ってきました。

 

 

 

 

2023年9月5日(火)19時開演

牛田智大 ピアノ・リサイタル

北九州市立響ホール(福岡)

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この響ホールを訪れるのは2021年3月以来。

 

 

↑この時は、博多=北九州だと思っていた無知なワタクシも、少しは賢くなりました(*^.^*)

 

 

 

 

 

何かと忙しく、前日もラストまで仕事だったため、なかなか準備が進まない…あせる

 

そして、今回も日を同じくして娘がサークル合宿に行くそうで、またしてもリビングに並ぶ2つのキャリーケース。

 

どっちがどっちか間違えそう…汗

 

 

 

 

 

 

当日、朝から東京はいい天気。

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でも、今回もやっと当日になって連絡取った福岡のファン友P子によると

 

「朝から雨降ってるよ~」

 

とのこと。

 

P子も今日一日仕事して、お店を閉めてから駆けつけるそう。

 

 

 

 

 

 

 

飛行機の中で読書でもしようと思ってたのに、爆睡してしまいましたzzz

 

 

 

 

福岡空港に着いたので、何か福岡っぽいものを撮ろうと思って、目に付いた博多人形をパチリカメラ

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よく見るととても繊細に作られています。実家の和室の棚にも博多人形あったなあ。

 

 

 

 

 

博多からJR鹿児島本線に乗って、会場のある「八幡」に向かいます。

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駅ホームのはかたラーメンがおいしいそう。

 

 

 

 

思ったよりも涼しくて、弱めの雨が降ってます。

 

 

気圧のせいかな?電車に揺られてたら途中から頭痛が…汗

 

 

バッグの中を探したら、奇跡的に頭痛薬発見!グッジョブ、自分👍

 

 

 

 

 

 

 

 

北九州市立響ホール

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また来ることが出来て嬉しい。

 

 

 

 

 

 

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ホールは開館30周年だそうで、ロビーの柱にこんなポスターが巻き付けてありました。

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北九州市立響ホール(720席)

 

(画像お借りしました)

 

 

私、このホールのデザイン大好きなんです。

 

 

八幡といえば、鉄鋼業を中心に栄える工業の街。

 

ホールの随所に地域に根付いたこだわりが見られるんですよ。

 

 

 

 

客席が舞台を取り囲むシューボックス型のこのホールの特徴は、なんと言っても天井まで高く張り巡らされたガラス。

 

 

旧旭硝子株式会社による特注のガラス板には、天井の照明が反射して、柔らかな模様を映し出しています。

 

 

 

 

広々とした2階席のパーテーションとして波打つガラス。

 

下部分だけが磨りガラスというのもオシャレ。

 

 

明るいカラーの木の壁と天井、椅子。

 

バルコニー席の椅子の並びも間隔が広くてゆったり。

 

とても心地よく、風通しのいい空間です。

 

 

 

 

もうひとつ素敵なのが、1階横壁のレンガ造り。

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グリム童話に出てきそうなぬくもりあるこのレンガは、新日本製鐵株式会社八幡製鉄所の溶鉱炉と同じ耐火レンガが使われているそう。

 

 

 

 

素敵なのは見た目だけじゃないんです。

 

 

残響時間がクラシック音楽の理想とされる1.8秒。

 

 

「響ホール」という名前には、「郷(ふるさと)の音、世界に響け」という意味が込められているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

プログラム

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(実際は淡いピンク色です)

 

 

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♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変ホ長調 Op.110

第1楽章 変イ長調 3/4拍子

第2楽章 ヘ短調  2/4拍子

第3楽章 変イ長調 6/8拍子

 

♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「熱情」ヘ短調 Op.57

第1楽章 ヘ短調  12/8拍子

第2楽章 変ニ長調 2/4拍子

第3楽章 ヘ短調  2/4拍子

 

~ ~ 休憩 ~ ~

 

♪ショパン:12の練習曲Op.10

 

 

 

 

今日はショパンの12の練習曲が初披露です♪

 

 

プログラムには、1曲ずつの解説が、とても丁寧に書かれていました。

 

 

この12曲の中だと、アニメ『ピアノの森』のオープニングにもなった第1番や、第3番の「別れの曲」、5番の「黒鍵のエチュード」、12番の「革命のエチュード」がとても有名ですね。

 

 

ちなみに、牛田くんは14歳の頃、リサイタルで「別れの曲」を演奏し、2021年のショパンコンクールの一次予選で第10番、第12番「革命」を演奏しています。

 

 

 

 

 

 

舞台中央に置かれたピアノはスタンウェイ。

 

今日の椅子は、背もたれのあるタイプです。

 

 

舞台の天井から、「30th Anniversary」の垂れ幕が両サイドに下がっていました。

 

 

 

 

 

 

明るく浮かび上がった舞台に登場するピアニストを待って

 

客席はしーんと緊張に包まれました。

 

 

失礼ながら、地方のホールで、ざわつくこともなく、聴衆の呼吸がここまで一体になるのは珍しい気がします。

 

 

 

開演時間を5分過ぎてもなかなか登場せず

 

聴衆の期待と緊張が最高潮に達した頃

 

登場しました、牛田くん。

 

 

黒蝶ネクタイのタキシード、手には黒っぽいタオル。

 

 

 

挨拶をして背もたれのある椅子に座ると

 

椅子がおもちゃのように小さく見えました。

 

座面を目一杯低くしているんでしょうかね?

 

 

 

 

ジャケットのボタンをはずし

 

片方ずつ上着の袖口を触り

 

膝の間に脱力した手を置いて

 

目を瞑って精神統一。

 

 

やがて、静かに片方ずつ鍵盤の上に手を置きました。

 

 

 

 

 

 

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番

 

 

音が生まれる前の、ものすごい集中力の時間から

 

静かに優しく 祝福されるように生まれた音色。

 

 

ここ、響ホールは、とても女性的なホールだと思います。

 

 

女神のようなホールの両腕に抱かれて

 

伸びやかに歌うピアノ。

 

 

 

大好きなホールの風景も

 

椅子の座り心地も

 

ささやかな美しさを愛でるようなメロディも

 

泣きはらしたあとに感じる微熱のような音色も

 

すべてが心地よく

 

気がつけば、さっきまでの頭痛は すっかり消えていました。

 

 

 

私の席からは牛田くんの手の動きがよく見えて

 

蓋を持ち上げたピアノのシルエットが影絵のように美しく

 

ピアノの足の下の金色のゴロゴロが、照明に反射して光を放ち

 

すべてが金色に見えました。

 

 

白い衿の上からのぞく蝶ネクタイの黒いベルトが

 

なんだかちょっと首輪みたいで

 

牛田くんが賢い柴犬のように見えました。

 

私、この首の後ろから見える黒いタイが好きです。

 

 

 

幸福な時間…。

 

なぜか、とても懐かしい感じがして心が落ち着きます。

 

 

 

第1楽章を弾き終えると、ピアノの椅子を少し前にずらし

 

鍵盤をタオルで拭いて第2楽章に入りました。

 

 

 

躍動感ある第2楽章。

 

牛田くんの唸るような息遣いが聴こえてきます。

 

強い打鍵と共に、左足が何度もダンダンと床を蹴り

 

そのたびに髪が踊りました。

 

 

 

 

第3楽章は、ものすごく寂しく悲しい音色で始まりました。

 

ベートーヴェンが、何度も推敲を重ねたという第3楽章は

 

この楽章だけでひとつの物語のようです。

 

 

白々と発光する月明かりの下で響くように

 

何度も同じ音で繰り返す打鍵。

 

けれどもその音の深さは、どれひとつとして同じではなく、

 

この音色を生み出すのに、きっと牛田くんは何百回、何千回と練習を重ねたのだろうと思いました。

 

 

このソナタは、ベートーヴェン自身の自己との対話だと感じます。

 

思い悩み、葛藤し、結論を出したかと思ったら

 

何度かリセットするように。

 

 

やがて、一斉に鳴り出す街中の鐘の音。

 

 

この感じは、ブラームスのソナタ第3番の最終楽章に似ているけれど

 

本当の絶望を知っている人間でないと、こんな音楽は作れないと思う。

 

なんだろう。この、穏やかなのに凄みのある静かな叫びは。

 

ひとつ上の次元で、何かを悟っているかのような。

 

 

「ピアニストにとって、ベートーヴェンは最後に立ちはだかる高い壁」

 

何年か前、『題名のない音楽会』で言っていたユンディの言葉を思い出しました。

 

 

ベートーヴェンって本当に凄い。

 

作曲家が聴力を失うという、普通なら気が狂うような苦難に遭いながら

 

後世まで人々の心を打つ 数々の名曲を遺しているのだから。

 

 

 

深く濃い闇を抜け、目を瞑りたくなるほどの眩しい光。

 

 

救済。

 

突破。

 

 

気がつけば、開演前には肌寒いと思っていたのに身体が熱い。

 

 

 

光の先に到達するようなフィニッシュ!

 

 

 

湧き上がる拍手。

 

 

 

演奏が終わるとすぐに舞台の照明が明るくなり

 

奥行きのある舞台の、ピアノの椅子の後ろ側で深々と挨拶をした牛田くんは

 

割と足早に、舞台を去って行きました。

 

 

 

 

 

 

 

「熱情」。

 

 

暗い森を連想する冒頭。

 

 

ゆっくりと歩き出し

 

軽く助走をつけて

 

「よし!」と吹っ切ったように走り出します。

 

 

あっという間に そして静かに 第1楽章が終わりました。

 

 

 

 

第2楽章は「祈り」。

 

何か、大いなる存在に護られているようで

 

心の故郷に帰ってきたようで

 

嬉しさと、懐かしさと、ありがたさで涙が出そう。

 

 

たった4日前、茅ヶ崎で同じ曲を聴いて

 

何故か私は、とても不安で心もとない気持ちなったのに

 

なんだろう、今のこの穏やな気持ち。

 

 

死にたくなるほどの難聴に悩まされた中で

 

ベートーヴェンは、自分の内側にどんな神を見たのだろう。

 

 

 

聖母のようなホールに見守られ

 

音色が優しく聴衆を包みます。

 

 

 

 

 

第1楽章よりももっと

 

全力で疾走する第3楽章。

 

 

やはりベートーヴェンの音楽は

 

闘う相手が他人や他国ではなく

 

自分自身だと感じます。

 

 

だからこそ、熱くもどかしく、行き場のない焦りと怒り。

 

ピアノの蓋に映った ピアノの弦と赤いフエルトが

 

むき出しの内臓のように見えました。

 

 

制御できなくなるほど速くなる感情と指の動き。

 

息が苦しい…。

 

 

自分が今抱いている畏怖の念が

 

ベートーヴェンに対するものなのか

 

牛田くんに対するものなのか

 

よく分からなくなりました。

 

 

 

4日前に聴いたときよりも

 

ものすごく磨き上げられている。

 

 

 

私が今目の当たりにしているのは

 

うわべや小手先ではどうすることもできない

 

真実。

 

本質。

 

魂の音楽。

 

 

とにかくすごい!

 

すごいピアニストだ。

 

 

 

終わった瞬間、男性の「ブラボー!」という声があがりました。

 

 

渾身の演奏を終えた牛田くん。

 

挨拶をすると、肩で息をするようにして舞台袖に消えました。

 

 

 

 

自分が演奏したわけでもないのに

 

力が抜けて椅子から立ち上がれない…。

 

 

 

 

 

 

 

休憩時間に、調律が入りました。

 

 

今日は佐々木さんではありません。

 

地元の調律師さんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いよいよ今夜初披露のショパンのエチュードです。

 

 

馴染みのある曲もたくさんあるので楽しみにしていましたが

 

実際聴いた牛田くんのエチュードは

 

期待と想像をはるかに超えて、新しい世界を見せてくれました。

 

 

スケルツォ同様、それまで抱いていたイメージが、いい意味で大きく裏切られました。

 

 

 

長くなっちゃうので、特に印象深かったところだけピックアップして書きますね。

 

 

 

 

 

第1番は、「ピアノの森」のイメージがあったので、水色のキラキラした海をイメージしていましたが

 

牛田くんの演奏は海と言うよりも大地。

 

どっしりと男性的で力強く、勢いよく墨汁のはねを残した「書」のようにダイナミックでした。

 

 

 

 

 

第2番は、リムスキー=コルサコフ の「熊蜂の飛行」みたいなモゴモゴした曲を勝手にイメージしていたのですが

 

うそでしょ?なんかまるでバレエ音楽みたい。

 

リズミカルな左手と、魅惑的な右手。

 

「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」みたいな不思議な魅力。

 

 

 

 

 

第3番の「別れの曲」。

 

かつて牛田くんも弾いていた曲ですが、子供の頃から聴き慣れ過ぎた曲のせいか

 

自分の中で新鮮味がないので元々あまり好きではありませんでした。

 

 

私が予習したところによりますと、

 

ショパンはこの曲のレッスン中に

 

「ああ、私の祖国よ!」

 

と、泣き叫んだとか

 

「一生のうちに二度とこんな美しい旋律を見つけることはできないだろう」

 

と言ったとかの逸話がありますけど

 

え?そうかな。ほかにも美しい旋律の曲いっぱい作ってるじゃん、ショパン。

 

って思ってたんですよ。

 

 

 

ああ、だけど

 

牛田くんの「別れの曲」。

 

 

すごく

すごく

すごく

 

すごく素敵でした。

 

 

心の深く深くにしみこんでくるんです。

 

 

今まで私が聴いてきた「別れの曲」が

 

水をこぼしてもはじいてしまう撥水加工の布だとするならば

 

牛田くんの「別れの曲」は

 

綿や麻の布が、水をしっかり吸収して濃い色に変わっていく感じ。

 

 

自分好みに色付けするのではなく

 

曲本来の上質さを、しっかり伝えてくれている。

 

 

衝撃でした。

 

 

 

 

 

ドラマ「のだめカンタービレ」で、幼少期ののだめがレッスンで弾いて

 

先生に叩かれて鼻血を出した第4番。

 

とにかくカッコ良くて脈拍が速くなりました。

 

 

 

 

 

黒鍵のエチュードは、これもまた、ピチピチと跳ねるようなイメージだったんですが

 

牛田くんのは落ち着いていて浮ついてない感じ。

 

 

 

 

 

私的に、全くノーマークだった第6番。

 

しんと哀しくて

 

優しくて

 

いとおしくて…。

 

 

こんなに素敵な曲だったの?!

 

 

情感たっぷりに、聴く者を酔わせてくれました。

 

牛田くん、きっとこの曲大好きなんじゃないかと思います。

 

 

 

 

ベートーヴェンの時からそうでしたが

 

手に汗をかくのかな?

 

ほぼ1曲終わるごとに、タオルで手を拭いていました。

 

 

12曲連続で弾くのは初めてだものね。

 

やっぱり緊張してるのかな?

 

そんなこと忘れちゃうくらい、聴衆を魅了しているけれど。

 

 

 

 

 

第8番の流れるように繊細なパッセージは

 

細くて長い金色の鎖のネックレス。

 

ううん、もっと一粒一粒がピチピチしてて、キラキラしてて

 

まるでトビウオの卵みたい。

 

 

両手を揃えて挨拶するようなおしまいは

 

とてもとても優しく着地しました。

 

 

 

 

 

ラストの「革命」は

 

もう息を呑む程の迫力で

 

4番同様、あまりの凄さとかっこよさに心拍数が高まり

 

牛田くんも私達聴衆も

 

共にゾーンに入ってしまったような不思議な感覚。

 

 

手に汗握る熱量の高さに

 

終わった瞬間、ハッと我に返り

 

夢から覚めたような気持ちになりました。

 

 

 

 

凄い!

凄い!

凄い!

 

牛田くんのエチュード。

 

これが「練習曲」だなんて!

 

1曲1曲の持つ魅力を最大限に引き出して

 

新しい世界を見せてくれる。

 

 

二次元が三次元になるように

 

古びた教会のフレスコ画が、修復されて鮮やかな色彩を取り戻したみたいに!

 

 

 

 

 

 

 

 

万太郎みたい…。

 

 

思わず、朝ドラ「らんまん」の主人公、槙野万太郎を思い出しました。

 

 

植物が大好きで

 

「雑草という草はない。」

 

と、すべての植物に平等に愛を注ぎ

 

人が見過ごすような植物をクローズアップして

 

その魅力を世に紹介することに人生を懸けた人。

 

 

植物への情熱と敬意。

 

自分の地位や名誉などよりも

 

ただ植物の素晴らしさを世界に伝えたい。

 

 

私は毎朝、彼に牛田くんを重ねながら見てるんです。

 

 

(きっと終わったらロスが半端ないでしょうえーん

 

 

 

 

 

 

一曲一曲弾き終わるごとに

 

ブラン、と脱力する左手が印象的でした。

 

 

 

 

それぞれが短い曲なので

 

これから先、この12曲の中から

 

アンコールで弾いてくれる曲も出てくるでしょうね照れ

 

 

 

 

 

 

 

この日1曲目のアンコールは、パデレフスキのノクターン。

 

 

革命で燃えるように熱くなったホールの熱気を鎮めるように。

 

 

 

 

 

2曲目を弾くためにピアノの前に近付いたとき

 

今回も、一瞬両手を顔の前で合わせてニッコリ微笑みました。

 

 

2曲目はトロイメライ。

 

 

ガラスが張り巡らされたホールの上の方から

 

白い羽根がふわりと舞い降りてくるような

 

優しく柔らかな演奏でした。

 

 

 

 

3曲目を弾くためにピアノに近付いたとき

 

会場からは喜びのどよめきが起こりました。

 

 

クロスした両手。

 

シューマン…?

 

いや、なんか違う。

 

 

あ、これは…。

 

 

すごく久しぶりに聴く、リストのコンソレーションです。

 

 

牛田くんのデビューアルバムに収録されている曲ですが

 

10年前、私が牛田くんのファンになったばかりの頃

 

何度も何度も再生したYouTubeのBGMで流れていた曲です。

 

 

デビュー当時、宣伝も兼ねていたと思うのですが

 

テレビ出演をよくしていた牛田くん。

 

12歳の牛田くんの映像を、ファンの方がつなぎ合わせて作った動画です。

 

 

ニコニコ笑う小さな牛田くん。

 

猫カフェで、猫を抱きしめる牛田くん。

 

リヒテンシュタインを訪れる牛田くん。

 

白いフワフワのミトンをはめる牛田くん。

 

 

優しい音色のBGMとその映像に

 

これを作ったファンの方の愛が感じられて

 

毎日何度も何度も再生した記憶があります。

 

 

 

デビュー当時のあの頃

 

可愛いらしい史上最年少のピアニストの登場に世間は湧いたけれど

 

彼がこんなに素晴らしい正統派ピアニストに成長すると思っていた人はどれくらいいただろう。

 

 

周囲の騒ぎとは裏腹に

 

既に12歳の牛田くんの胸には

 

何年先、何十年先も音楽にすべてを捧げる決意と、強いプロ意識があったのでしょうね。

 

 

この動画の中でも、12歳の彼が言ってます。

 

「震災があっての癒やしと復興という

これからもがんばろうという気持ちを

お伝え出来たらな、というふうに思っております」

 

 

デビューから11年が経った今も

 

実際に全国各地に足を運び

 

人々の心に灯りをともし続けている牛田くん。

 

 

 

6月の、武蔵野音楽大学でのコンチェルトの時の

 

指揮者の飯森さんの

 

「彼は留学先で学び、すごい音楽家になって帰ってきました」

 

という言葉を思い出し

 

胸に熱いものがこみ上げてきました。

 

 

 

 

私も普段、彼にエールを送り続けているけれど

 

実際、励まされ、勇気をもらっているのは

 

私の方なんだよな…。

 

 

 

 

ピアノの足が照明に反射して

 

すべてが金色に染まっている視界の中で

 

あの頃よりさらに深い音色を紡ぐ

 

成長した彼の背中を見つめながら

 

感謝と尊敬の念でいっぱいで

 

涙がこぼれそうになりました。

 

 

 

ありがとう。

 

いつも背中を押してくれる牛田くん。

 

あなたに恥ずかしくない自分でありたい。

 

 

 

 

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終演後、雨が上がっていたようです。

 

 

館内アナウンスの

 

 

「雨もやみ 涼やかな秋の日となりました」

 

 

という言葉に見送られて、会場を後にしました。

 

 

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さて、すっかり美人女子大生になった長女のA子ちゃんによると

 

早朝から仕込みをして一日お店で働いていたP子は

 

公演中、豪華客船並みの船を漕いでいたそうです 笑

 

 

 

そんなP子に、私は以前からあるお願いをしていました。

 

 

それは、

 

「八幡の夜の工場風景が見たい。」

 

 

 

 

フットワークの軽いP子、疲れているにもかかわらず快くOKしてくれて

 

愛車で工場付近を走ってくれました。

 

 

車の窓から夜の工場がチラリと見えましたが

 

走行中のため、「あ!」と思ったら一瞬で通り過ぎてしまい

 

 

今度は少し高台まで行って車を停めてくれました。

 

 

 

 

ん?どこが工場…?

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あ、遠くに煙突と煙が見えますね。

 

 

 

あ、あれかな?

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正面遠くに光る3本の煙突と三角形、

 

北九州を代表する官営八幡製鐵所の第一高炉跡です。

 

1901年の火入れの記念して、「1901」という大きな文字がついてます。

 

近くを通ったとき、車の中から一瞬見えましたけど

 

タイムトリップしたみたいでめちゃくちゃかっこよかったです。

 

 

 

私のヘタな写真だとその素敵さを紹介しきれませんので

 

お借りした素敵な北九州の工場夜景をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごーっ!まるでSFの世界(〃∇〃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日は、観光をせずにまっすぐ空港に向かいました。

 

 

天気が今ひとつだったのと

 

飛行機の時間が中途半端だったのと

 

情報を上書きせずに、牛田くんのピアノにしばらく浸りたかったから(*^.^*)

 

 

 

 

でももし、お天気よくて時間がもっとあったなら、

 

門司港とか行ってみたかったな。

 

 

レトロな建物がたくさんある素敵なところらしいです。

 

 

こういうのいつも、あとになって知るんですよねえ…えーん

(計画苦手…)

 

 

 

 

 

 

 

空港で、念願のイカ刺しをいただきました♡

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ただいま~!

 

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🏭   🏭   🏭   🏭   🏭   🏭

 

 

 

コンサート情報です。

 

 

2023年11月26日(日)15時開演

長岡総合会館(アクシスかつらぎ)(静岡県)
コンチェルト(読売交響楽団/指揮:海老原 光)

♪シューマンピアノ協奏曲

 


 

 

 

 

 

皆さま~っ!

 

 

幻のシューマンピアノ協奏曲再び!笑い泣き