行ってくることが出来ました。

 

2023年3月20日(月)18時30分開演

牛田智大ピアノ・リサイタル

習志野文化ホール(千葉)

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時間がないので、今回は書くのをやめようかと思っていましたが

 

とても素晴らしく、忘れられない演奏会となりましたので

 

簡単になりますが書こうと思います。

 

 

 

今日これから横須賀のリサイタルに行きますが

 

きっと印象が上書きされてしまうので、

 

その前に書けるところまで書いてみます。

 

おそらくかなり雑なレポになってしまうこと、お許しください。

 

 

 

 

夜からの公演だったので、この日は仕事でした。

 

仕事はシフト制なので、毎日微妙に時間が変わります。

 

演奏会に間に合うようにシフト申請していたはずでしたが

 

当日の朝、通勤電車の中で確認してみたら

 

 

あれ?これじゃ絶対間に合わないガーン

 

 

16時までで申請したはずなのに、17時15分までになってます汗

 

これだとどんなに急いでも会場に着くのが19時前。

 

 

楽観的で事前準備が苦手な私。何も調べていませんでした。

 

 

どうしよう…滝汗

 

 

 

今日も仕事が忙しく、予約数もすごい量。

 

 

朝のバタバタがちょっと落ち着いた頃、同僚におそるおそる切り出してみたところ

 

 

「いいよ。分かってるよ。4時にあがりな~。」

 

 

とのこと。

 

 

 

神…笑い泣きキラキラキラキラ

 

 

 

だけど、お昼の時点でみんなクタクタだったので

 

「絶っっ対寝ちゃうと思うよ。笑」

 

と。

 

 

そう。先日も仕事の後でオペラシティの公演に行ったけれど

 

向かう電車の中で爆睡してしまい

 

頭にもやがかかったようで、そこにいるのにすべてが遠いことのよう。

 

演奏が入ってこなくって、湧き上がる客席で、なんともいえない置いてけぼり感だったんです泣くうさぎ

 

 

 

またあんな感じだったら残念だなあ…。

 

 

 

「同じ人の同じ曲の演奏を何回も聴いて面白いの?」

 

と同僚に訊かれました。

 

「面白いんだよ!ホールによってもピアノによっても全然違うし、その時の自分の状態で受け取り方も全然違うし、牛田くんの演奏も…」

 

ダメだ。これを熱く語っていたら、2時間くらいかかりそうあせる

 

 

まだバタついている職場をあとに、申し訳ないと思いつつ抜けてきました。

 

「楽しんできて~♪」

 

と手を振ってくれる同僚。

 

 

神…笑い泣きキラキラキラキラ

 

 

 

 

 

あ、そんな私のことはどうでもいいんです!

 

 

 

 

電車を乗り継いで向かったホールは駅の目の前でした。

 

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ロビーに足を踏み入れると、

 

なんというか、地元特有の温かさみたいなのがありました。

 

牛田くんのCDやグッズと共に、ホールのオリジナルグッズや地元のワインやジュースなどの販売も。

 

 

私も記念になにか買いたくなって、可愛いクッキーを1枚買いましたが

 

今バッグから取り出してみたら…

 

 

 

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ひ~ん大泣き

 

 

 

 

 

 

習志野文化ホール(1475席)

(画像お借りしました)

 

 

2階席はなく、1階席のみ。

 

木の壁と天井。赤いカーペット。赤いビロード生地の座席。

 

舞台の右側の壁に埋め込まれたパイプオルガン。

 

かなり古いホールのような気がします。

 

 

舞台の上の 艶のない黒いピアノは横にロゴがありません。

 

こっちもかなり年代物っぽい。

 

ピアノの前の部分にスタンウェイのロゴがありました。

 

 

 

 

 

プログラム

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♪シューベルト:アレグレット ハ短調 D915

 

♪シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D664 Op.120

 

♪シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11

 

   ~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 Op.5

 

 

 

今日は「シャコンヌ」の入ったプログラムではないんですね。

 

あまり気にしてなかったけど、このあと「シャコンヌ」が聴けるのは、25日の大阪だけらしい。

 

レアすぎる…。

 

 

 

 

 

ギッシリ埋まった客席は、隣との感覚が狭く

 

スマホをいじると隣の人にエルボを喰らわせちゃいそうでした汗

 

 

最前列だけ誰も座ってません。

 

これ、コロナ禍で感染をすごく警戒していた頃の名残りだと思うんですが

 

よく考えるとなんのため?

 

舞台の上から牛田くんが最前列のみんなに唾を飛ばすとでも…?🤣

(むしろ座りたいけど)

 

 

 

 

ここ何年か、牛田くんの人気がさらにすごくなり

 

客層もカラーが変わってきた気がします。

 

ピアノに詳しい牛田ファンのマナーのいい女性達。

 

 

けれど今回私が座った席がたまたまなのか

 

ちょっと都心から距離のある場所の平日の夜だからなのか

 

地元の家族連れや高齢の方達の姿もたくさんありました。

 

「地元でコンサートあるから来てみた」みたいな雰囲気。

 

 

私が牛田くんのコンサートに行き始めた頃は、こういう雰囲気が多かったので

 

ちょっと懐かしい気がしたし、オペラシティや愛知県芸術劇場とのギャップも凄いな、と思いました。

 

 

開演直前まで小さな子供が走り回ってます。

 

詳細控えますが、会場を凍り付かせるようなハプニングも…。

 

 

ちょっと動揺してしまった私。

 

今日は電車で眠ることもなく、無事開演に間に合ってワクワクしていただけに

 

急にザワザワと不安で悲しい気持ちになりました。

 

 

 

全国各地を回って公演するピアニスト。

 

いろんな場所で、いろんな状況に出くわすと思います。

 

あの古めかしいピアノは、佐々木さんが調律したのかな?

 

苦労したんじゃないかな。。。

 

 

 

昔読んだ、中村紘子さんの『ピアニストという蛮族がいる』という本を思い出しました。

 

 

 

 

どうか今日の公演が成功しますように🙏

 

 

 

 

 

 

忍者の隠し扉のように、壁と一体化した木の扉が開き

 

牛田くんが登場しました。

 

 

今回のリサイタルで安定したおでこ出し。

 

手には黒っぽいタオル。

 

 

 

 

 

 

 

シューベルト アレグレット。

 

 

ふんわりと 空気に漂う柔らかな白い羽のようでした。

 

 

びっくり。私、おととい名古屋で聴いたときは、水銀みたいに重いと感じたのに。

 

ホールの大きさに合わせて音の出し方変えてるの?と思ったけど、キャパはそんなに変わらないはず。

 

すごい…。

 

いたわるような、寄り添うようなこの音色。

 

 

 

 

 

シューベルト ソナタ。

 

 

ピアノの前に座り、音を発するまでのなめらかな指の動きが本当に美しい。

 

一音一音を、牛田くんがどれだけ愛情と敬意を持って この世に送り出しているかが見えるよう。

 

 

ほろほろとこぼれて転がる角のない柔らかな音色。

 

ビー玉みたいに硬質じゃなく

 

ちょっと指で押すと、サクっと崩れそうなタマゴボーロ。

 

 

名古屋の時より若返った今日のシューベルトは、なんとも可愛らしい。

 

 

花びらの先端が、ピンクに色づいた小さな白い野バラ。

 

控えめだけど愛らしい、花の香りがしてきそう。

 

 

 

第2楽章では、少し大人びた横顔を見せ

 

 

第3楽章は夢見るような春の色。

 

牛田くんの周りを舞っているのは、チョウチョというより小さな妖精。

 

薄い羽をパタパタ動かして、嬉しそうに舞うティンカーベル。

 

 

 

 

 

シューマン ピアノ・ソナタ。

 

 

この第1楽章の出だし。

 

ヨーロッパっぽくないんですよね。

 

グラナダのあるスペインはヨーロッパだけど、イメージするのは南米。

 

 

時間帯は夕方。絶対朝じゃない。

 

赤ワインが似合うとこの前書いたけど、ブランデーも似合う。テキーラも似合うかも(≧▽≦)

 

 

ビヨーンビヨーンと、コントラバスの弦を指ではじくような左手の低音。

 

 

序奏の次に訪れる場面は夜。

 

月明かりの中を走る。

 

左手が、何度も跳躍して右手を飛び越えます。

 

 

最後に左手の人差し指を鍵盤の上に残したまま、第2楽章に入りました。

 

 

ああ、今日も聴ける愛おしいこの曲。

 

 

優しい声で語りかける低音の声。

 

 

この狂おしい情熱を 熱い瞳で吐き出すようで

 

どこか諦めるようで

 

「現在」から「想い出」に移行するようで

 

 

せつなくて苦しい…。

 

 

 

最後は両腕が交差して

 

左手の小指が名残惜しそうに、そっと鍵盤から離れました。

 

 

この瞬間が好き。

 

糸で繋いだ桜の花びらみたい。

 

 

 

 

第3楽章と第4楽章を聴きながら

 

私はいつもロベルト・シューマンに思いを馳せてしまいます。

 

 

 

愛を語る詩のような第2楽章で文系っぷりを見せつけたと思ったら

 

いきなり理系?と思うような第3楽章の始まり。

 

 

でも、一筋縄にいかない。

 

思いつくままに、いろんな話題を振ってくる。

 

 

あ、またいきなり牛田くんが猫になった。

 

目の前に見たことないバッタか何かを見つけて

 

警戒しながら手を出してる子猫みたいに。

 

 

 

今回のプログラムで、3人の作曲家の20代前半のソナタを取り上げてくれたお陰で

 

知識がないながら、それぞれを比較するのがとても楽しい。

 

 

純真無垢で、野バラみたいなシューベルトは春の色。

 

浮かぶテーマは「恋」。

 

 

ブラームスは紺色。深い深い海の色。

 

聴きながら感じるのは「神」や「人類愛」。

 

 

シューマンは、こんなふうに端的に表現出来ない。

 

赤、緑、黄色、オレンジ…

 

第4楽章で登場する「グランブルー」(勝手につけた)の海の色は、濁ってくぐもったエメラルドグリーン。

 

これを聴いてると、すぐそばに体温を持ったシューマンがいるような気になってくる。

 

白髪混じりの髭 

 

ちょっとくたびれたガウン

 

大事そうに両手でカップを持って飲むスープ。

 

 

これを作ったときの彼は青年だったはずなのに。

 

次々に頭の中にアイディアが浮かんで

 

大好きなクララのためにそれを形にして

 

摘んできた野の花を母親に差し出す前の子供みたいに嬉しそうに。

 

 

彼の頭の中を見てみたい。

 

どうしようもなく人間臭くって、どこか不器用なこの曲を聴いてると

 

年老いたシューマンを、後ろからそっと抱きしめたくなる。

 

 

ええ、大迷惑でしょうけど( ̄▽ ̄;)

 

 

 

なんてことを考えながら、ペダルを踏む牛田くんの足を見たら

 

細い足首、大きな靴

 

アニメのルパン三世の足を思い出しました。

 

 

(相変わらず暴走しててすみません汗

 

 

 

 

 

休憩時間に調律が入り、ピアノの前に人だかりが出来てました。

 

お顔見えなかったけど、きっと佐々木さんですね。

 

 

 

 

後半のブラームス。

 

 

やはり名古屋で聴いたときと印象が違います。

 

 

 

第1楽章は、やっぱり海。

 

紺色で、どこか厳しくて

 

ザッパーン!とクジラが大きくジャンプするような

 

ダイナミックでスケールの大きな世界。

 

 

『天地創造』

 

 

 

 

第2楽章は、冬の夜で瞬く星でした。

 

 

何度も聴いて流れやメロディを覚えてくると

 

行き慣れた道を歩いて目的地に向かうような安心感があります。

 

そうすると、見えてくるんですよね。今まで気付かなかった隠れたメロディや可愛らしい旋律、作曲家の遊び心。

 

迷わないようにとドキドキしながら歩いていた頃と違って

 

「あ、ここに本屋さんあったの?」「ポストの横にすみれが咲いてる」

 

みたいな心の余裕とワクワク感。

 

 

 

第3楽章は今日も豪華絢爛で悪魔的でカッコ良く

 

金色に縁取られたティーカップの中で、ぐるんぐるんと回転しているみたい。

 

 

 

いつも雨音をイメージする第4楽章は

 

今日は「別離」や「悼み」を感じ

 

十字架の模様のついた棺が運ばれている情景が浮かんできました。

 

 

 

クライマックスの第5楽章は今日も圧巻でした。

 

特に最後の方の右手と左手の複雑な指の動きが超高速で生み出す音楽。

 

世界中のパイプオルガンが一斉に歌い出す。

 

歓喜の声。命の歌。

 

第一楽章で、神が創りたもうた世界への賛歌。

 

 

素晴らしい!

 

 

 

 

もう会場はすっかり彼の世界に引き込まれ

 

まさに目の前で繰り広げられる宇宙の歴史

 

『天地創造』を見ているようでした。

 

 

 

 

 

 

今日もアンコールは多分パデレフスキ?

 

 

と、思っていたら

 

 

 

モーツァルトでした!

 

 

K.V330のソナタ第1楽章。

 

 

え?

 

ええええ~っ?!!!!!

 

 

 

元々モーツァルトソナタ大好きな私。

 

 

しかもこれ、一番好きな曲!

 

 

夢みたい笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

 

 

 

覚えてます。ちゃんと覚えてます。

 

 

まだ私がブログを書く前の2013年12月。

 

『お姫様とお菓子』という素敵な企画で13歳の牛田くんが演奏した曲。

 

 

あの時も、ちょっとしたハプニングがあったんだ。

 

 

牛田くんが演奏する前からこの曲が好きで

 

独学で第2楽章を練習していた私。

 

 

天使のような13歳の牛田くんが演奏するモーツァルトは

 

実際聴くと、イメージしていたのより淡々としていて

 

地に足の着いた演奏でした。

 

 

10年ぶりに聴くこの曲。

 

すごい。まったく別物。

 

さっきよりもっと細かくて可愛らしいタマゴボーロが

 

ホロホロホロホロ笑いながら転がっていく。

 

 

これ、めっちゃモーツァルト!

 

 

 

結局次も、その次も、

 

挨拶を挟んで第3楽章まで弾いてくれました。

 

 

会場はもう、すっかり身を乗り出して夢中です。

 

 

嬉し過ぎる。幸せ過ぎる。

 

マスクの下で、笑顔が止まらない。

 

 

来てよかった~!笑い泣き

 

 

 

なんなの?牛田くん。いつの間に。

 

 

私、どちらかというと、成長してからの牛田くんとモーツァルトって結びつかなかったんですけど

 

近年では、モーツァルトといえば藤田真央くん的な風潮もありますし

 

けど、私が言うのもなんですけど

 

 

これぞモーツァルト!

 

 

『カメレオン俳優』という言葉があるけれど

 

彼は『カメレオンピアニスト』?

 

 

自分の色をいっさい織り込まず

 

ただひたすらに作曲家の音楽を再現しているように感じる。

 

作曲家の意図するところ、時代背景、作品誕生までのストーリー

 

 

一体この人は、どれだけ努力を重ねてきたんだろう。

 

 

 

 

 

 

次に弾いてくれたのは…

 

 

えっ!

 

 

シャコンヌでした。

 

 

一昨日、名古屋であまりの衝撃を受けた私は

 

大打撃による免疫がついていたおかげか、今回は幾分冷静に聴くことができました。

 

 

冷静になると、名古屋の時にファン友さんが言っていた言葉がしっくりと腑に落ちてきました。

 

「俯瞰的」「遠く上の方から見下ろしてる感じ」「ロックなのに冷静」

 

うん。本当だね!まったくもってその通り。

 

K茶さん、さすがです!

 

 

 

演奏自体も、名古屋ほど打鍵が強くなかったので

 

迫力やインパクトでいうと名古屋の方が強かったのですが

 

それでもやはり、彼のシャコンヌは

 

言葉にならないほど

 

瞬きできないほど

 

メッセージ性を持って聴く者の魂に切り込んできました。

 

 

そしてやっぱり、哲学的だな、と。

 

 

何より私は嬉しかったです。

 

あと大阪のプログラムにしか組み込まれていなかったシャコンヌ。

 

名古屋の演奏後、かなり話題になっていたので聴きたい人が多かったはず。

 

ここに来た皆さん、よかったね!

 

コメントくださったMさんもよかったね!

 

 

世界中の人に聴いて欲しい。彼のシャコンヌ。

 

 

 

 

これで終わりかと思ったら、5曲目を弾くために椅子に座る態勢を取り

 

会場は喜びの声で沸きました。

 

 

 

弾いたのはトロイメライでしたが

 

最初のところでまさかの大ミス。

 

牛田くんらしくないミスに、あたたかな笑いが起こり

 

牛田くん、最初から弾き直しました。

 

 

聴衆の魂鷲摑みにして、「神?」と近寄りがたくさせといて

 

いきなり人間らしいミス。

 

 

魂の次はハートを鷲摑み!

 

(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)

 

 

 

最高かよ!

 

 

 

 

 

で、大満足になったところに

 

 

え?6曲目?

 

(*゚ロ゚)!

 

 

さらにどよめく客席。

 

 

 

パデレフスキのノクターン。

 

オシャレでムーディーで優しくて

 

色っぽくて、でも控えめで…。

 

 

艶のない 古いピアノを慈しむように演奏する牛田くん。

 

 

牛田くんのピアニッシモは元々定評があるけれど

 

今日は全体を通して、本当に極上のピアニッシモでした。

 

 

弾き終わると、ピアノの蓋をぱたん、と閉じて

 

「もうこれで終わりだよ。」

 

と言うように、客席に向かってニッコリ微笑みました。

 

 

 

 

ああ…。

 

本当に本当に来て良かった笑い泣き

 

眠くなるどころか、疲れなんて吹っ飛びました。

 

 

 

アンコール曲が1曲ずつ終わるごと

 

立ち上がる人が増えていき

 

最後はスタンディングオベーションの嵐。

 

 

 

袖に消え、もう終わりだろうと思った頃に姿を現した牛田くん。

 

蓋を閉じた古いピアノの方に両手をかざし

 

「このピアノに拍手を!」

 

というように微笑みました。

 

 

そして、ちょっと久しぶりの、両手を握って胸の前で合わせる大人な挨拶。

 

 

 

 

なんて幸せな夜だろう…。

 

 

 

 

やっぱり演奏会はナマモノです。

 

同僚に伝えたい。

 

おんなじ人のおんなじプログラムでも、全部違った輝きを放つ宝物だよ。

 

 

 

大きなホール、有名なホールでの演奏会だけが

 

価値のある演奏会じゃない。

 

 

古きもの か弱きもの 消えゆくものに思いを寄せる人。

 

 

 

大切な 大切なことを

 

今日も彼から教えてもらいました。

 

 

 

 

 

 

終演後になって、このホールが今月いっぱいで閉館することを知りました。

 

 

 

牛田くんTwitterより

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そっか…。

 

 

だから今日の音色はあんなに優しくいたわるようで

 

特に最後のアンコールは、ホールとピアノに対して

 

「ありがとう。お疲れ様。」

 

の気持ちを込めていたのね。

 

 

 

古いピアノの歴史の幕を閉じるように

 

最後に優しい優しい曲を弾き

 

静かに蓋を閉じたピアニスト。

 

 

 

 

尊すぎる…。

 

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

 

 

 

ああ、時計のネジを巻き戻したい。

 

 

このホールが閉館すると知っていたなら、

 

もっともっと思いを込めてこのホール中を歩いたり眺めたりして

 

アンコールや彼の仕草にも、その深い意味を感じ取りながら聴くことが出来たのに。

 

 

 

 

それに…

 

 

ここ、彼がラフマ3番を初披露した場所だったことを、私すっかり忘れてたあせるあせるあせる

 

 

 

 

ガックリ

 

 

 

 

 

よかったらお読みください。その時の記事です。

 

 

 

 

でも、最初からあれとかこれとか知ってたら

 

私きっと、涙腺決壊して大変なことになってたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか書いてみましたが

 

読み返す時間もなく、雑になってしまいましたあせる

 

 

誤字脱字、抜けてることも多いと思いますが

 

少しでも昨日の素晴らしい演奏会の様子をお伝え出来たなら嬉しいです。

 

 

 

感謝をこめて。

 

 

 

芽々